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2019 #九州クラブユース選手権 第3代表決定戦 #ロアッソ熊本ユース vs 大分トリニータU-18

九州クラブユース(U-18)サッカー選手権大会
プレーオフ第3代表決定戦 2019/06/08(土)@熊本県民総合運動公園スポーツ広場
ロアッソ熊本ユース 0-1 大分トリニータU-18
 前半 0-0
 後半 0-1

レビュー

Jユースの夏の全国大会である日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会。その九州予選にあたる九州クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の代表決定戦。4枚ある全国への切符をロアッソ熊本ユースは手に入れることができず、激闘の末に無念の予選敗退となりました。

前半

6月にしてようやくほとんどの怪我人が戻ってきました。左サイドハーフに10MF樋口叶(かける)選手を配置、9FW小島圭巽(けいたつ)選手と2人が同じピッチに立ち、念願のスターティングメンバーとなりました。

立ち上がりはロアッソの前線からのプレスが効いており、ボールを奪ってショートカウンター、もしくは落ち着いてボール回しとロアッソのペースで試合が進んでいきました。トリニータはGKもパス回しに参加して両CBの間でちょっと下がってトライアングルを作ってのビルドアップ。トリニータのトップと同じ形なので、食いつきすぎて疑似カウンターを受けないように注意しながらのプレスとなり、見ごたえのある攻防が続きます。

流石に堅い守りのトリニータ。前でボールを奪っても中々シュートまでいけません。逆に相手の攻撃もカウンター以外ではほとんど危ないシーンもなく、シュートもほとんど撃たれませんでした。カウンターになりかけの場面では、13DF大林拓真(たくま)選手が体を入れて突破させないなど、しっかり守れていたと思います。いわば堅い試合でしたが両チーム気の抜けない面白い試合になりました。

前半は0-0のままハーフタイムへ。ハーフタイムの間にトップチームの選手や監督も練習が終わって駆けつけていました。

後半

後半は相手の圧力が増して耐える展開が増えてきます。その中でも5DF片桐羽馬人(はまと)選手と4DF巖真都利(まつり)選手の両CBがしっかりと跳ね返し続けます。シュートを撃たれても1GK上田龍朋(りゅうほう)選手がビッグセーブで防ぎました。相手の時間を耐えるとロングボールやポゼッションを駆使して攻めていきます。

気づいたときには普段アンカーポジションの6MF竹坂悠汰(ゆうた)選手が守備時に前に出て、インサイドハーフの2人(8MF田尻康晴(こうせい)選手と小島選手)がダブルボランチのような形になる三角形の形に。堅い守備とパスを繋いで繋いで樋口選手がシュートを放つなどチャンスを作りますがゴールは割れずに後半飲水タイムへ。

飲水タイム明けに相手の強烈シュートを撃たれますが上田選手が横っ飛びセーブ。こちらもショートカウンターからパスを繋いでサイドを変え途中出場の7MF尾下真輝人(まきと)選手がグラウンダーのクロス。11FW小野田涼(りょう)選手がわずかコンマ数秒合わずに非常に惜しいシーンでした。

千載一遇のチャンスを逃したあとすぐにピンチがあり、相手のミドルシュートは上田選手が左手一本のビッグセーブ。ただこれが最終的に相手に渡ってしまい、波状攻撃を受けクロスをあげられGKが居ないファーの選手にボールが渡り先制点を献上。この時間帯だけ相手の圧力が強まり、このワンプレーにしてやられてしまいました。

終了間際の失点も気持ちは切れずに果敢に攻め込みます。パワープレーでCBの片桐選手をあげ押し込みますが、焦りか疲れか無情にもパスがずれてしまいます。執念でファールをもらったりコーナーキックをもぎ取ったりと攻め続けますが、相手もしっかりと守り続けてゴールをこじ開けられず。

最後のセットプレーはGKの上田選手も上がっての攻撃になりましたが、こぼれは無情にも相手GKの手の中に。試合終了のホイッスルが鳴り無念の予選敗退となりました。

試合終了

『気持ちが強い方が勝つ』
よく言われる言葉です。しかし確信します。スポーツの勝敗はそんな理由では決まらないと。

試合後に泣き崩れた選手たち。立ち上がれない選手もいました。試合中、足がつっても走り続けていました。終了間際で心が折れそうな時間帯に失点しても諦めずにゴールに迫り続けました。

負けた選手たちの気持ちが足りなかったのか?ゴールやボールに対する執着心がなかったのか?絶対にそんなことはない。誰も手を抜いていなかった。誰もが勝つためにプレーをしていた。それは観ている人の心に届きます。私には届きました。どちらが勝つかわからない互角の、熱い戦いを繰り広げていました。

ほんの一瞬、僅かなクロスの角度、走り込むスピード、ポジショニング、もしかしたらその前のパスの出し方、受け方、はたまた冷静になれていたかで結果は違ったかもしれません。でもゴールは奪えなかった。その差。紙一重ながらずいぶんと分厚い差です。

選手たちはその壁を破るために今後もチャレンジし続けるしかありません。そんなロアッソ熊本ユースの後押しを今後も続けていきたいと、改めて心に刻みました。

夏の全国大会には出場できなくなりましたが、リーグ戦やJユース杯は今後も行われます。リーグ戦の再開はロアッソ熊本の公式も告知している通り、#ましき総動員 としてイベントが行われます。復旧した益城町総合運動公園陸上競技場での試合です。是非ご来場ください!

試合情報

高円宮杯 JFA U-18 サッカープリンスリーグ 2019 九州
第7節 vs創成館高校
2019/06/22(土)11:00
益城町総合運動公園陸上競技場 #ましき総動員

2ndチームは一足先に再開します。
トップチームの試合前なのでお時間がある方は是非!

高円宮杯 JFA U-18 サッカーリーグ 2019 熊本 2部
第8節 vs東稜高校
2019/06/15(土)14:15キックオフ
熊本県民総合運動公園スポーツ広場

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