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ROASSO Channel 2019/04/24 書き起こし

4/24(水)18:20から放送されたRKKラジオの ROASSO Channel は岡本賢明ユースコーチが出演していました。
今回もロアッソ熊本ユースについて話されていましたのでmemo的に書き起こししました。長文となりますのでご注意ください。また、聞き取り間違い等ご容赦願います。
各章のタイトルは著者が独自につけています。

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コーチをしていて感じること

岡本賢明ユースコーチ(以下、岡本)「今は(ロアッソ熊本の)ユースを指導するコーチをやっています」
山田はるかさん(以下、山田)「コーチですよ。コーチ」

木村和也アナウンサー(以下、木村)「(サッカー選手を引退してコーチになるという)想像はしてたんですか?」
岡本「いやぁ、僕はコーチをするという想像は最初からなかったですね」
木村「けどサッカーには携わりたい」
岡本「もちろんサッカーは一生関わっていけたらいいな、と思っていたんですけど、コーチとかは自分では向いてないんじゃないかと思っていました」

木村「えー何で?傍から見てると引っ張っていきそうだし、いざ、若手とかジュニアとか、所謂小学生、中学生、高校生とかになってくると、結構ポイントをついて指導できるんじゃないかな、とか、思ってたんですけど。本人はそうでもなかった?」
岡本「現役のときは、やるほうが優先的になっていたんで、人に伝えるということがあんまり上手じゃなかったのかな、と思うんですよ」

木村「あぁそれ何か、コーチになってからめちゃ戸惑ってるって言ってましたね」
岡本「最初のときは自分はもっとこうしたほうがいいんじゃないかな、と思ったことがあっても、相手に伝えられることができなかったので。そこを今勉強しています」
木村「それ岡本さんケーブルテレビで言ってた。あの番組で。俺結構観てるの(※注:J:COMチャンネルの「がまだせ!ロアッソ」)」
山田「(笑)」
木村「すっげえ観てます」
岡本「ありがとうございます」

木村「何かロアッソってキーワードがあると観ちゃう。(その番組で)言ってたそれ。誰かとの対談で岡本さんが話してたんですよ、それ。伝えるというのが難しい」
山田「難しいですよね」
木村「頭の中のイメージとか、身体で知っていることを、今度は言葉を持って、しかも相手にわかってもらわなきゃいけないんだもん。これは大変よ」
岡本「そうなんですよね。自分の中では、こういうプレーのイメージっていうのがあるじゃないですか。でも、相手にはそのプレーのイメージがないので、全部説明するっていうのが、すごく難しかったです」
山田「しかもユース(高校生)世代ですからね」
木村「そうよ。もっとわからない(プレーのイメージがない)部分が多い子たちになりますからね」

ユースチームのリーグ戦について

木村「そんな中、コーチになって2年目?」
岡本「今年ではい、2年目です」
木村「2年目になるんですね。今ユースで主に高校生を見ているんですけども、これはJリーグが各地域にチームがあって、その地域の所謂、下部組織っていうの?高校生とか中学生小学生に至るまで、選手を育成していきながら、地域全体でそのサッカーチームを盛り上げていこう、いい選手も輩出していこう、というひとつの簡単に言うとシステムなんですけども」

木村「高校生、今季では今岡本さんがコーチをしているユース。どうですか?今シーズン」
岡本「今シーズン、残念ながら3試合終わって、まだ結果が出ていなくて(※注:4/24時点で0勝1分2敗)」
木村「いいとは聞いてるんだけどね」
岡本「すごく今年は期待できる年なんですけど、まだ波に乗れてなくてですね」
木村「まだ波に乗れていないと聞くと、トップチームのことも思い浮かぶんだけど(※注:4/24時点で2勝2分2敗)、何か足並み揃えちゃってる感じ?」
岡本「ここから上昇気流に乗っていくぞっていう、トップもユースも。そういう感じありますね」

木村「きっかけって要るんだよね。なんかね」
岡本「そうですね。どっかで1個勝ったりとかすることで自信にもなって、どんどんいいプレーができるというのは必ずあると思うので。自分たちで自信がつくような勝ち方をするゲームを1個することが大事なんじゃないかなと」
木村「よく言いますよね。勝ちグセみたいなもので、思うようにいかなくて負けという結果を得ちゃうと、負けるのが怖い、とか」
山田「確かにそうですね」
木村「勝つのが楽しい、じゃなくて、(試合に臨む気持ちが)でかいのが負けるのが怖い、になっちゃう。」

ユースチームの選手について

木村「この前、小島圭巽(こじま けいたつ)選手ですか、トップでも試合に出られるような形で、ユースからね(※注:4/19に2種登録:背番号40)」
岡本「そうですね。2種登録という形で」
木村「ですよね。そういう活きの良いというか、将来的にこう注目もされそうな選手というのも実際いると」
岡本「そうですね。今3年生には小島ももちろんそうですけど、他の選手達も、大いに可能性のある選手達がたくさん居るので」
山田「おおー!」
木村「いるんだ」
岡本「僕もすごく楽しみにしています」

木村「トレーニングマッチとかになると、所謂練習試合ですけど、時々出てますもんね。ユースの選手とか」
岡本「出てますね。2週間ほど前のトレーニングマッチにも参加させていただいて」
木村「確か(4/14のギラヴァンツ)北九州かな。3-0で勝ってた試合」
岡本「あの時もユースの選手が4人出場して、得点を、尾下真輝人(おのした まきと)選手が決めて」
木村「やりますね」
岡本「はーい」
木村「えっへっへっへ」
岡本「そういう良い経験もさせてもらってますね」
木村「そういう経験を積むことによって、将来のロアッソのトップチームでバリバリ活躍してもらいたい」

木村「ちなみにですね皆さん。今ロアッソ熊本のトップチームでロアッソユース出身というと、例えばこの間(4/13のJ3リーグ第6節 ガンバ大阪U-23戦で)先発起用された衛藤幹弥選手ですね、あとはボランチで今走り回ってる上村周平選手ですね、あとは…」
山田「坂本広大選手」
木村「坂本広大選手もユースから大学行って戻ってトップチームになってますもんね。それで、熊本から巣立ってJ1とかで走り回ってるユース選手ね、(J2大宮アルディージャの)嶋田慎太郎選手とか、(J1)松本山雅の米原秀亮選手とか」

木村「やっぱり大事だね。ユースって」
岡本「そうですね。特に熊本はユース出身の選手が活躍していくってことは地域が盛り上がることにも繋がると思うので、非常に大事かなと」
木村「そこを今岡本さん、支えてるんだね」
岡本「そうですね。選手としては活躍できないんですけど、そういう違う部分でチームに貢献したいなって思ってますね」
木村「いや、良いと思いますよ」

ドイツ遠征について

木村「この間、なんと、ユースの選手、ドイツに行ったんですよね」
岡本「そうなんですよ」
木村「遠征で。これは何ですか。経験のためですか」
岡本「そうですね。ユースの選手たちっていうのは熊本とか九州というところで普段活動しているので、もっと広い世界を肌で感じること、というのを会社の方も『どんどん経験してこい』ということで送り出してくれてですね」
木村「何人くらい行ったんですか?」
岡本「選手は21人、行きました」
木村「高校生でしょ?」
岡本「はい」
木村「ドイツに」
岡本「ドイツに」
木村「サッカーしに」
岡本「はい」
木村「で、(岡本コーチも)帯同したでしょ?」
岡本「はい、帯同しました」

木村「じゃあザクッと聞いちゃいますけど、どうでした?」
岡本「本当に、刺激が多い、8日間で」
木村「同じサッカーでもヨーロッパってなると、レベルが違うっていう刺激ですか?」
岡本「日本のほうがもちろん、通用する部分もたくさんあるんですけど、ドイツに行かないとわからなかったことっていうのが見つかりまして」
木村「これから選手、あるいはチームが成長していく上でっていう」
岡本「個人がこういうふうにならないと世界で活躍できないんだっていうところとかをみんなが知れた、っていう機会だったかなと」

木村「ということは何なんですか。結構個人個人が日本のユースとかのレベルよりストイックなんですか?」
岡本「あのですね1個、これすごいなって思ったのが、(ドイツでは)アカデミーの13歳とかから1年契約なんですよ」
山田「え?」
木村「みんなが?」
岡本「だから、来年もそのチームのU-14でやりたいと思ったら、U-13で結果を残さないと(チームに)残れないっていう。そのストイックさがすごいんですよ」
木村「すごいね。今はほら、(日本なら)ユースになるための試験を受け、受かったら3年間はずっとユースだもんね」
岡本「だからトレーニングとか、1個1個の試合で全部がアピールの場になっていくので」
木村「練習試合だろうが、公式の試合だろうが、その高校生くらいの年齢の子たちは、毎年毎年自分のプレーで次の年に繋がるかどうかやってるわけね」
岡本「そうです」
木村「すっご」

山田「13歳ってだって、小学校卒業してすぐとかですよね?」
木村「だけどモチベーションはすごいものが出来上がるよね」
岡本「だから勝手に、トレーニングとかでも強度が上がりますし、トレーニングマッチとかでも1個1個の局面にこだわるっていうのは、すごいと思いましたね」
木村「もちろんチームプレーなんだけど、自分というものをちゃんと持ってアピールしていかないとってことだよね」
岡本「そうですね。なので簡単に言えばプロみたいなものなので」
木村「そんな感じだよね」
岡本「それを若い年代から経験しているっていう」

岡本「だから扱いも18歳にもなれば本当にすごくて」
木村「ああ、もう大人だ」
岡本「大人。だから洗濯物も全部してくれるスタッフがいるし」
木村「扱いもそうなってるんだ」
岡本「はい、そうなってます。だからそこはしっかり差別化されてて」
木村「『お前たちはこれからサッカーで食べていくという強い覚悟の中でやってくんだぞ。環境はこっちがつくる。ボール蹴ってこい』っていう感じのね」
岡本「はい。『そのかわりそこで活躍できなかったら、お前は違うチームに移籍しろ』」
木村「『移籍しろ』なのか、『プロとしては、サッカー選手としては違う道も考えたほうがいいぞ』みたいな厳しさもある」
岡本「みたいですね」
木村「ほっほー。そのシステムうち(RKK)のアナウンス部にも導入したいね」
(一同笑い)

木村「試合もやったんですよね」
岡本「はい。やらしてもらいました」
木村「相手はドイツのチームじゃないですか。何試合くらいやったんですか」
岡本「4試合やってきました」
木村「どうでした成績」
岡本「成績は、3勝1分けという形で負けはなく帰ってはこれたんですけど。相手もシュトゥットガルトという有名な。この間まで日本代表の浅野(拓磨)選手がいたところだったりとか、あとカイザースラウテルン」
木村「聞いたことある」
岡本「昔、ブンデスリーガの1部に居た」
木村「そこのチームのユースとも」
岡本「はい。ユースもやって」

木村「結果的には勝ってるということなんだけど、これは何か違いは?たまたま?」
岡本「いえ、いいゲーム、お互いインテンシティの高いゲームになって。最後は、僕らが1-0で勝ってた時に、トレーニングマッチなのに(相手)キーパーが上がってくるとか、勝ちにこだわるところだったり、というところを僕らも、指導者もやっぱりここまでやるよな、というのを感じて」
木村「そういう経験を積みながら、ユースですけども、これは間違いなく次のステップ、糧になっていくんじゃないかと。」

木村「こうお話を伺った限りだと、選手はもちろん刺激いっぱいだったでしょうけど、コーチも刺激が」
山田「指導者がね」
岡本「本当に、すごく多かったですね」

今後のスケジュール

木村「今期なんですけど、ユースに関してですね、成績が奮っていないといいながらも、試合や大会なんかもあるんでしょ。スケジュールどうですか」
岡本「あります。スケジュール的にはここからリーグ戦(※プリンスリーグ九州)が続いて、クラブユースという、夏の全国大会に繋がる九州大会が、5月に始まりまして(※注:5/18(土)相手はV・ファーレン長崎U-18)。そこで勝つことができれば全国大会。去年、一昨年と出場できているので、今年も絶対できるように、がんばりたいと思っています」

木村「がんばらなんですね。応援しましょう。俺たちができることって何かありますか?サポーターとか。ユースに対して。トップはね、試合観に行くとか色々ありますけど、ユースは」
岡本「ユースも興味を持ってもらえるというのが。選手たちも『ああ俺らももっとやらなきゃいけないんだ』って気持ちになるので。色んなところで機会があれば。ユースのことも」
木村「ロアッソのホームページ見ると結構情報がいっぱい載ってますよねえ」
山田「それももちろんなんですけど、(ロアッソチャンネル内で)ミニコーナーを作ったんです」
木村「え?マジで?」
山田「作るんです。来月(5月)からユース選手を紹介する『未来の赤馬戦士』をスタートします」
木村「じゃあ、ユースの選手をインタビューとかして、この番組紹介する」
山田「そうです。ひとりずつ紹介して色々知ってもらおうと」

木村「(ユースコーナーを)やるよ。岡本さん」
岡本「ありがとうございます!」
木村「やっちゃうよ、ロアッソチャンネル。未来志向ですから」
岡本「ありがとうございます。ユース年代でそこに出演した選手がそのままトップに上がって活躍するっていうのが1番嬉しいですね」
木村「今のユース世代ってラジオってあんまり聴かないって聞くから、これを機に聴かせよう。ラジオ聴いてもらってさ。『俺、出ちゃった』みたいな」
山田「これもまたプロに上がってからの練習と思ってね。インタビューなんかも受けてもらって」
木村「じゃあ私がインタビューする機会があったら、こなしていい?大丈夫?」
岡本「お願いします」
山田「気を引き締めて」
岡本「洗礼を浴びさせてください」
木村「(笑)いや、大丈夫よみんな。ユースのみんな。優しいから。キムカズ優しいからね。トップチームも含めて(ユースを)応援していきたいと思います」

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そういうわけでロアッソチャンネル内にてユース選手にスポットを当てる『未来の赤馬戦士』がスタートしました。
第1回は田尻康晴選手で第2回は小島圭巽選手です。
ロアッソチャンネルは毎週水曜18:20よりRKKラジオ(AM1197)にて放送中です。お聴き逃した方でもradikoのフリータイムフリー機能を使って聴くことができますので是非。小島選手の回はまだ聴けますよ!


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