メルカバー(マカバ)と黄道十二宮

上向きと下向きの二つの正四面体が結合した図形がメルカバー(マカバ)です。

メルカバ

この各先端にデーカンの72天使を配置するというのはどういうことかというと、カルデアンかるたの天使暦スプレッドを参照します。
例として、天使暦Scorpio Ⅰ, 141°-150°/420°の期間で説明します。

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A-BおよびC-D間をつなぐ赤い線はオポジション(180°)です。オポジションの関係にあるサインは、内側と外側、昼と夜が相互に対応します。
例えば、A金牛宮が夜なら、B天蠍宮は昼の天使が対応します。

アルファベットの小文字と大文字で区別されているのは、4つのサインそれぞれの昼と夜の天使が相互に対応するためです。
例えば、大文字のC宝瓶宮が昼なら、小文字のc宝瓶宮は夜の天使になります。
大文字が正四面体の外側、小文字が内側に対応します。

この上向きの正四面体と対をなす下向きの正四面体は、天使暦スプレッドにおける水平方向の中心から鏡映対称関係に位置する4つのサインが該当します。
この水平方向の中心を通過するときに、正四面体の上向きと下向きが入れ替わります。

141対極example

141対極example2

E-A, F-B, G-C, H-D および e-a, f-b, g-c, h-d が鏡映対称関係になります。

例に挙げた天使暦の期間では、フィクスド・サインの第1デーカンと第3デーカンでメルカバーが構成され、その昼夜の天使合計16名が配置され、昼8名、夜8名が相互に入れ替わります。

黄色い線のアンティシアは、夏至-冬至の軸を中心として鏡合わせに等しく離れた度数の関係のことです。
青い線のコントラ・アンティシアは、春分-秋分の軸を中心とします。

この二つの軸は、360°の黄道十二宮では、垂直方向と水平方向で交差し、カーディナル・サインのグランド・クロスを形成します。
先述の天使暦スプレッドの例を黄道十二宮で展開すると次の図になります。

黄道十二宮example

霊界と現象界を媒介する420°スケールで構築されている天使暦は、現象界のスケールである360°の黄道十二宮で展開するとわかりづらいということが、上の図をご覧になってお判り頂けると思います。
カルデアンかるたの天使暦スプレッドによって、メルカバーの配置が明快になります。

もちろん、メルカバーは、360°の黄道十二宮だけでも構成できます。
その場合の正四面体は、グランド・クロスで構成されるので、黄道十二宮でも明快に表すことができます。

黄道十二宮90example

この場合、正四面体における配置が次のように入れ替わります。

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360°のメルカバーの構成は、オポジション(180°)とスクエア(90°)のみになります。緑の線が対応します。したがって、デーカンは、 Ⅰ- ⅠおよびⅢ -Ⅲとなって同じです。420°のメルカバーでは、Ⅰ- Ⅲでした。
420°のメルカバーにあった、アンティシアおよびコントラ・アンティシア(黄と青の線)は、正四面体の構成からは消えますが、鏡映対称関係にある上向きと下向きの正四面体の配置を示すグリッドとなります。

420°のメルカバーの場合、天使暦スプレッドにおける水平方向の中心を通過するときに、上向きと下向きの正四面体が入れ替わりましたが、360°のメルカバーでは、垂直方向の中心を通過するときに入れ替わります。

このように、420°の天使暦スプレッドは、360°の黄道十二宮主体のメルカバー配置も明快に表すことができます。

ここまで考察して、360°の黄道十二宮主体のメルカバー配置だけで足りるのではないかという考えが浮かびましたが、360°のメルカバーは有効期限のあるポイントみたいなもので、ポイントを貯めるには420°のメルカバーを回転させるというような仕組みなのではないかと思います。
自動車に喩えると、360°のメルカバーは車輪で、420°のメルカバーは車輪を含む自動車全体です。車輪だけでは、車は動きません。

420°でも360°でも明快にメルカバーの配置を表すことができるカルデアンかるたの天使暦スプレッドは、黄道十二宮を包含したより大きなスケールです。

ただし、トライン(120°)というアスペクトは、360°の黄道十二宮において正三角形を描画できますが、420°ではできません。

黄道十二宮で正三角形が描画されると、その頂点は、同じエレメント(四大元素)で揃います。これを、各エレメント(火・風・水・地)のグランド・トラインと呼びます。

正四面体は、全ての面が正三角形で、その内角は60°です。外角の和は360°になるので、各頂点が接する円に描かれる正三角形は360°÷3=120°になり、グランド・トラインということになります。

天使暦スプレッドにおけるA, B, C, D, E, F, G, H は、正四面体の先端に配置されるものであり、オポジション(180°)やアンティシアおよびコントラ・アンティシアによる構成は、骨組みに該当します。
そして、トライン(120°)は、その骨組みによって現れた面を覆うシートとして各エレメントに対応します。

この説明は文章ではなく図像を使うとわかりやすいので、今後リリース予定の電子書籍にまとめたいと思います。
まったくわけがわからないと言われても仕方がなく、わかったところで、何の役に立つのかわからない情報でもあり、むしろ役に立つような状況にならないほうがよいかもしれませんが、ここまで読んでくださった方に深く感謝いたします。本当にありがとうございます✨



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