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太陽黄経と黄道十二宮は全く違う体系です

太陽黄経と二十四節気はある程度関連性がありますが、黄道十二宮というのは、恒星と太陽 or 地球との位置関係、つまり、歳差の指標です。

スピ界隈の方々が異口同音に唱える ”水瓶座の時代”、 ”アクエリアス・エイジ” というタームを耳にしたことがある方もいるかもしれません。

これは、地球の歳差運動によって、春分点が双魚宮から宝瓶宮に移行していくときということを意味します。

ホロスコープでサイドリアル・チャートを見ると、アヤナムシャのヴァリエーションにもよりますが、大半は、双魚宮9度〜3度が春分点となります。

既に、春分点が宝瓶宮に入っているアヤナムシャもあります。
それは、sidereal, ayanamsa=30°24'57 (Galactic Equator)です。

on We., 20 March 2024 in Tokyo, JAPAN, 139e46, 35n42 Time 12:06 p.m.
sidereal, ayanamsa=30°24'57 (Galactic Equator)

ちなみに、いつ、春分点が宝瓶宮に入ったのかは、チャートを作成する方ならご存知かもしれませんが、知りたいという方は、今年4月開催予定のワークショップで解説しますので、ご参加ください。
告知は近日中に note 及び、(一社)日本曜日協会ウェブサイトで発表します。

さて、話を戻しますと、黄道十二宮と太陽黄経は、同一視されがちですが、全く異なる指標ということです。

太陽は、地球やそのほかの惑星がその周りを公転している恒星です。
恒星は、太陽だけというわけではなく、太陽が地平線に沈み夜を迎えると、地上からは、そのときに応じた大小の恒星がいくつも光を放っている様子を確認できます。
太陽 or 地球から見て、どの位置にどの恒星があるのかを判定する指標のひとつが、黄道十二宮です。

ですので、チャートシステムがサイドリアル、かつ、ヘリオセントリックの場合、太陽系を超えた銀河系規模における、太陽系全体の天体配置を確認できます。
サイドリアルのジオセントリックは、地球から見て、太陽及びその他の太陽系天体が宇宙の中でどのような位置にあるのかを確認できます。

ジオセントリックは、唯一の恒星としての太陽が地位を主張します。
一方、ヘリオセントリックでは、太陽は銀河系内のいくつもある恒星のうちのひとつという捉え方をします。

これは、太陽の存在を軽んじているのではなく、逆に、太陽が恒星間の相互作用によってエネルギーを拡大していくという観点から採用されます。
太陽系内に太陽を留めて、エネルギーを与える側と受け取る側という一方的な関係性から、相互に与え合う関係性へのシフトでもあります。

さて、ではトロピカルではどうなのか、よくないのか、間違っているのかというと、そんなことはありませんが、便宜的な指標なので、絶対視はできないということが言えます。
紛らわしいのは、恒星とサインが一致しない点です。

とはいえ、アヤナムシャにも、白羊宮に春分点があるヴァージョンがあります。
それは、sidereal, ayanamsa=- 2°48'35 (Cochrane (Gal.Center = 0 Cap))です。

on We., 20 March 2024 in Tokyo, JAPAN, 139e46, 35n42 Time 12:06 p.m.
sidereal, ayanamsa=- 2°48'35 (Cochrane (Gal.Center = 0 Cap))

天使暦で採用しているアヤナムシャは、以前記事で述べたかもしれませんが、こちらも4月開催予定のワークショップで解説致します。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。

最後までお読みくださりありがとうございました。






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