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絵描きの「絵を描く葛藤」のおはなし

こんにちは、sakiです!
一口に絵と言っても、たくさんのジャンル、と言うか印象の絵がありますよね。
絵をお描きになる皆さんはどの様に描きますか?練習はしますか?
今回は「絵を描くこと」について、塗り方を変えてやってみたこと、描く際の葛藤を語らせて頂きます。

もう一つ予定していた「委託販売ありがとうございました」は作品の返送や委託先様とのやりとりが8月いっぱい続きそうなので、終わってから改めてご報告させて頂きたいと思います🙏


1.不得手を考慮した提案(出品)

まずは私の苦手なことを挙げさせて頂きます。

・特殊な視点の構図
・複数人を1枚に収めること
・背景
・細かい小物

・動物
・似顔絵
・筋肉隆々なガタイ

上記は工夫をしたり、時間をとてもかけてやっと描ける感じです。
ご要望にお応えするべく努力していますが、動物と似顔絵と筋肉隆々なガタイだけはお断りしてます。

この辺りを不得手としながら、絵のお仕事をしようとしているのが私です。
なんでも描けてなんでも網羅出来ていれば・・・と思うばかりですし、克服したいことも沢山ありますが、すぐには上手く行かないのが現実です。
今の持てる技術で少しずつやっています。

アナログで絵を描いていた時代

不得手なことも含めた上で、手描きしか出来なかった時代は、苦手なことを避けたご依頼を考えて提案しました。
それが「設定資料風」です。
立ち絵の全身と表情差分、衣装の詳細を描いたり。
アニメや漫画の設定資料集にある様な、主人公の詳細や性格、特徴などを1枚に収めるものでした。
モノクロか、カラーは色鉛筆で塗っていました。使っていた水彩用紙とホルベイン色鉛筆の相性がとても良くて、きれいに仕上がっていたと思います。
使う方の相性もあるんですが、ホルベイン色鉛筆は柔らかめの芯で塗りやすくて発色も綺麗なので、私は一番おすすめです☺️

夢主さんのご依頼が多く、基本的に筋肉質なキャラのご要望もなく、設定なので背景や他のキャラとの絡みもないので、私には描きやすいオーダーでした!
私には考えつかない個性的なキャラを拝見するのも楽しく、自分の絵柄で描けるのも新鮮でとても捗りました。お待たせすることもなく、ご好評頂いていたと思うので、デジタルに移行した時は名残惜しさももちろんありました。

デジタルで描き始めた時代

手描きからの延長で相変わらず苦手なことは苦手なまま、デジタルでの描き方を勉強するのに必死な時期でした。
デジタルで何度も描き直せること、色などが試せることに感動しながら、ブレない線画が描けること、はみ出さない塗りができる事が嬉しく、丁寧を一番心がけています!子供の頃水彩にも挑戦したことがありましたが、センスがなくて全然うまく行かず、楽しめませんでした。そんな経験からデジタルで水彩風に濡れることが楽しくて、私はこう言うスタイルで行きたい、そう思いました。
低価格のアイコンから試させて頂く形でコミッションを募集しましたが、
私へのご依頼では水彩風の塗りがあまり人気がない印象でした。
知名度もなく、世界観や描き込みなども印象的ではない私には水彩のふんわり感はより印象が薄いのかもしれません。
更に、水彩の滲みや水滴がある様な感じで塗るとご依頼されたキャラクターのメインの髪や目の色、テーマカラーなどが理想通りに出ておられない様で、何度か修正になったことがあります。
ちょっと当時の私のスタイルでは難しかったみたいです。
以来、水彩風のベースは残しつつも、あまり水を含んだり、水滴の印象を残さない様になりました。

2.私の描き方〈通常〉

そんな不評に感じる水彩風の私の絵ですが普段この様に描いています。

・線は細く二重にならない様に
・水彩風をベースにした塗り
・グラデーションマップを使って光彩をあげるイメージ

ご依頼がなくとも好きな描き方、こう言う表現がしたいので、趣味や描きたいもの、コンテストに出したい時にはいつも通りの丁寧さを突き詰めた描き方・塗り方をしています。


3.私の描き方〈塗り方を変えました〉

しかしながら自分の好きな様に描いたイラストの需要のなさを痛感したわけで、このままではお仕事としてはうまくいかないので、ある決意をしました。

・一枚絵作品は水彩風塗り
・キャラ販売は厚塗り風塗り


使い分けです。
認知度も低いので、今更いろんな描き方をしてもこれ以上下がることもないと思うので、需要のありそうなことを考えてみました!!

あまり塗り方の違いを理解はしていないんですが、時間をかけすぎないで塗る方法はどちらかと言うと厚塗りの様なので、私なりの厚塗りというものをやってみることにしました。
更に、数回SKIMAでキャラ販売をし、お迎えして頂いた結果、男の子を描くといいのかな、と言うことに気がつきました。あくまで主観ですが。

と言うことで、前に出品していてご縁がなかったキャラ販売の子をベースに男性を厚塗りで描き直し、全く新しい子にして出品して見ることをやってみました。

・私なりの厚塗り
・男の子(出品してた子がスーツ男子だった)
        +
・Twitterの広告でみた御曹司というフレーズ

描き上げたのがこちら↓↓

出品したのが土曜日で時間は19時頃だったかと思います。時間の良さもあったかと思うのですが、出品後意外と早くお迎え頂きました。
続けて何体か同じ感じで描き、出品したのですが、短期間にお迎え頂けてとても驚いております。
出品したそばから買い手様が見つかる、と言うわけではないし、今だけの現象かもしれませんが描く時間やお値段、出品数を増やすことを考えると描き易く、「描かないと!」と言うストレスもないので、当分続けて行けそうだと思います。

変えた描き方・塗り方

「厚塗りについてしっかり説明は出来ない」のですが、自分なりの解釈として、こう言う感じでいい雰囲気が出るんだろうな、と言うのを挙げます。

・色と色の境目意外とくっきり
・服のシワや色の濃さがはっきり分かれている
・いい意味でざっくり大雑把
・明暗の色を使いすぎない

以上です。
あまり考えすぎず、全体を見た時にあくまで自分なりに雰囲気がいいかな、ということを重視しました。アップにすると雑だなと感じるんですが、全身で見るとあまり気にならないのか、この雑さも込みで良い雰囲気に見えなくもない、そう感じる様に塗ってます。

この描き方で、1ヶ月どれくらいのペースで何体完成させる事ができるのか試してみました。精力的にキャラ販売で活動されている方々は、月10体や3日に1体など様々でしたが、私も試しに3日に1体を目標にやってみました。
色選びやキャラ設定、構図に迷わなければ塗りや線画は以前より時間をかけずに完成出来ました。変にクオリティを下げたつもりもないのでスタイルの良いキャラクターが出来ていると思うんですが、いかがでしょうか。

7月の途中から試していたんですが、31日までに9体のスーツ男子が描けて、そのうち4体がお迎えされました。今までの自分からしたらとても驚くペースです。

3日で1体は自分の作業スピードに合うかまだわかりません。アイデアが浮かばなければ滞るのも必至です。でも努力はしたいなと思います。
8月からは女の子も描きたいので男女の出品を実行していきたいとところです。

4.好きな絵と描きたい絵と描ける絵

好きな絵は水彩のふんわりした雰囲気で儚い世界観が溢れる絵
描きたい絵はミッフィーなどの太い線でシンプルな色合いのキャラクターイラスト
描ける絵は直立した全身立ち絵
羅列してみましたが、理想と現実は文字だけでも残酷ですね。
でもそんな立ち絵も突き詰めたらきっと武器になるだろうと信じます。
やるか、やらないか、ならやったほうが良いと、思うんです。
もちろんやっててストレスになるならやめた方が良いですが、今のところそれはないので、このままこの形のキャラ販売を続けていってみます。

こうして考えると葛藤ばかりです。
描けるだけでよかった学生の頃とは違い、お金を頂くことは簡単ではないですね。
時には割り切る事、諦める事、絞る事も必要で、残酷です。
でも私の「絵が好き」とおっしゃってくれる方に出会える幸運もあるので、苦手なことにも挑める力が湧きます。絵を楽しめる要因のひとつです。
感謝ありません✨

5.アーティストとイラストレーター

なりたいのはアーティストなのかイラストレーターなのか・・・
ざっくりしたイメージだと
アーティストは画家とか作家みたいな、自分の好きな作品や世界観を絵で表現する、、、
イラストレーターはクリエーターとか絵師みたいな、クライアントさん依頼者さんがいてご要望にあった作品、伝える事、目的を表現する、、、

どっちかで済む話じゃないんですが、どちらかと言うと、どっちになりたいのか。ご覧の通り、不得手なことが多いので、なかなかご要望にお応えするのが難しい時があります。でもアイコンやキャラクターデザインをお受けしたこともあって、描く楽しさももちろん、喜んで頂けた時の光栄さや嬉しさもあります。
ただ、突然のキャンセルも連絡が取れなくなったこともセクハラ紛いのやりとりもご希望の詳細がわからない、解釈が難しく表現できないこともありました。対応は丁寧にしているつもりですが、受け手側がどう思うかはわかりません。そう言う時は若干ご依頼を止めたくなります。

だからと言って、自分の伝えたいこと、世界観を絵で表現するセンスがあるとも思っていません。描きたいことは度々思いつきますが、いつもではないし、描けない・作れない期間が長すぎるのも困りものです。

良いとこ取りというわけでもないんですが、うまく組み合わせてやっていくしかないと思いつつ、ご依頼は全然来てないというのが現状なので、自分の職業ってなんなんだろうな、と思ってしまいます。
特に決めなくて良い肩書ですが、何をしているのかわからない人にお仕事頼みますか?っていうところですよね。
出来たら「イラストレーター」「アーティスト」「画家」「クリエーター」などなど名乗る方が信頼感は出るんじゃないかと、世間体を気にしてみてます。
キャラクター販売だけしてるなら「デザイナー」?
今は「イラストレーター」の肩書を一応つけてます。
今後も精査が必要な事だなと感じてます。


今回も長々お読み頂きありがとうございました。
何はともあれ、
絵が描けることをこれからも楽しみ、堪能していきたいと思います。
何かのお役に立つ事があれば幸いです。

次回は8/15 更新予定、
やりとりがなど終わっていれば「委託販売ありがとうございました」をお届けしたいと思っております。そちらが綴れなければ「イラストコンテスト」に出した作品の制作の話をさせて頂きます☺️

またお付き合い頂ければ嬉しいです✨


無理せずに楽しめるのが一番!と思って活動しています✨ 絵を通して、明るさや楽しさ、優しさなどが広がってくれると嬉しいです☺️