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現役助産師が伝えたい助産師の魅力

初めまして。私は産科病棟に勤務している助産師の柏村沙希と申します。分娩をはじめ、妊婦健診での胎児エコーや、産後の母乳外来まで多岐にわたる助産師業務の傍ら、株式会社josasanshiを2023年5月に設立し、助産師向けサービスをメインに事業を行っています。
別に自己紹介のnoteはあるのですが、私の目標の一つとして、助産師の魅力を社会に伝えていくことも掲げているので、まず手始めにこんなタイトルで記事を書いていこうと思います。

助産師が伝えたい助産師の魅力

記念すべき1回目の助産師コラムはなるべくポジティブなものにしようと思いまして、Instagramでもたまに質問いただく、「助産師の魅力」についてお話したいと思います。あくまでも私が思う魅力にはなってしまいますが、助産師を目指している方、助産師に興味のある方は、ぜひ最後までご覧いただけたら嬉しいです。

1.「お産」に携わることができる

まずはこれ。というか私お産が大好きなんです。なぜか?うまく言葉にするのが難しいけれど、赤ちゃんとママが初めて会う場面に立ち会うことができるんですよ!?お産経験のある方は、この時の感動はお分かりだと思うんですが、もうね、感動なんてもんじゃないんです。ママとパパと赤ちゃん、家族が増えた喜びをこんなにも間近で共有できる職業は他にはないですよ・・・
一生のうちに1回とか多くても3、4回しかないお産に携わることができるってそれだけでもすごくないですか?助産師を続けていれば、他の方のお産をみるなんてこともできないわけです。夜勤で仮眠できず自分もヘロヘロになっていても、お産後のこの瞬間で疲れなんて全部吹き飛ぶ。こんな幸せな体験をさせていただけて、ママと赤ちゃんに感謝しかないです。本当にありがとうございます。

2.開業ができる

2つ目はこれ。国家資格の看護職って看護師保健師助産師がありますが、助産師はこの中で唯一「開業権」が認められているんですね。これってすごいことです。あなたの住んでいる地域にもきっとある、「助産所」がその例です。助産師には、助産師にしかできない業務というものが認められているため、こういったことができるのです。もちろん、開業することだけが助産師としての有終の美ではありませんが、将来の働き方にたくさんの選択肢があるということは強みになりますね。

3.やりがいがある

1でもお話したように、助産師の仕事は”やりがいしかない”と思っています。もちろん、日々助産師をしていると楽しいことだけではなく、辛いことも悲しいこともあります。(のちに話していきます)常に責任を負う職業ですから、特にお産中は本当に気を張っている気がします。
ですが、妊娠中もお産中も、そして産後、はたまた育児中も、、、子育てが終わったあとも助産師は女性密に関わることができますので、直接感謝を伝えていただく機会も多いんです。感謝されるために助産師をしているのかと言われるとそういうわけでなはないのですが、世の中には他人から直接フィードバックを受けられない職業もありますから、その点に関しては魅力の1つと言える気がします。自分で行なったケアで、その対象の方が良い方向に向かっていくの近くでサポートできるんですから、こんなやりがいのある仕事は他にはないと思います。

4.自分の妊娠出産育児に役に立つ

ここも強みだと思います。まあ、助産師だからといって妊娠中のトラブルを解決できたり、不安にならないわけではないですが、助産師は、妊娠出産育児の専門家(一応形式上はw)ですから、ある程度の知識や技術は有しています。1から調べていくより、知識がある分そこの手間暇は省くことができ、夫にも自分で両親学級を実施することもできます笑 また、病院助産師だと、勤務時間内にさっと妊婦健診が受けられるという点も魅力です。
みなさんからだと、助産師だから自分の妊娠出産育児も安心ですよね、というイメージがあると思いますが、色々な知識、現場をみているからこそ余計な不安を抱えることもあります。笑 助産師だからといって育児もうまくできるかといったらそうではないと思います。私はまだ妊娠の経験がないですが、周りの先輩達から口すっぱく言われています。笑 ああ、すでにマタニティーブルーになる未来しか見えない笑

5.給料が高い、そして定年はない

急にゲスくなってしまいました笑 でも大事なことだと思っています。みなさんは、女性の平均年収がいくらくらいかご存知ですか?

2021年の年齢別・年代別の女性の平均年収は、20代が317万円、30代が378万円、40代が402万円、50代以上が435万円でした。

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一方、助産師の平均年収は、

厚生労働省によると、2020年における助産師の平均年収は約570万円です。年収の内訳である月収や賞与は、下記の通りとなっています。
月収:約38.5万円 賞与:約108.2万円 年収:約570万円

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」

平均570万ってすごくないですか?もちろん働く地域や経験年数、夜勤の有無などで給与は大きく変わりますが、女性の中では給与水準は高いことがわかります。ちなみに私は以前、地方の総合病院で月5回夜勤していた時で年収420万円くらい、現在のクリニックは基本給、夜勤手当てが高く同じ夜勤5回でも年収500万は優に超えています。働く場所で結構な違いがあるので、そこは見極める必要があります。不景気な世の中ですから、結婚して家庭をもつ上でも夫婦2馬力ができるというのは魅力だと思います。

それと、助産師は定年がありません。もちろん会社員として病院勤務している方は形式上60歳で一旦区切りがつけられますが、希望すればそのまま勤務することが可能です。病院を退職して地域の保健センターや赤ちゃん訪問などで活躍されている大先輩はたくさんいらっしゃいます。
私は、大学院で国際助産を専攻し、院生時代はマダガスカルの産院で80歳を超えても助産師をされている方の元で実習していたことがあります。本当にかっこよかったんです。・・・と話がそれてすみません、マダガスカルのお話はまた別の機会にしようと思います。
とにかくいくつになっても、身体が保つ限りいきいきと生活することができるということは非常に魅力的だと感じます。

まとめ

今回は私が考える助産師の魅力についてお伝えしました。助産師は大変なこともたくさんありますが、それ以上に魅力がたくさんつまった職業ですよ。
出産して助産師を目指そうかなと思っていらっしゃる方も少なくないと思います。なかなか一歩が踏み出せない方も、この記事で少しでも背中を押すことができたなら本望ですね。
さて今日はこの辺にします。明日からまたお仕事頑張りますか!!

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