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「観光地価格」にぼやいていたあの頃

まだコロナが流行する前の話です。

自分は広島県出身なのですが、普段は関東で生活しているので、年末年始(またはGW)の際は里帰りするという、地方出身者特有のムーブをしていました。

結婚後、妻も挨拶も兼ねて共に広島に帰る事もあり、せっかく遠くまで来たのだからと、妻の滞在日の内、一日は完全に夫婦だけの予定を設定し、宮島や尾道を案内したりしていました。

出かけた先では、お高い穴子飯を食べたり、ロープウェーに乗ってみたり、古民家カフェでコーヒーをしばいたり、尾道ラーメンを食べたり限定プリンなるものを買ったり、などをしていたのですが、まあラーメンとかはさておき、穴子飯まで行くとまぁおっ高いんですよ。
店にもよるでしょうが、大体2000円~3000円前後が相場でしょうか。
後、古民家カフェも中々のお値段だったりしました。

まあ海鮮系グルメの相場と考えたら許容の範囲内ですし、観光地価格に目くじら立ててボッタクリだ!とブチ切れる程ケチな性分をしている訳でも無いので、普段の生活から比較すると「ちょっと高いなぁ…」などと思いつつ注文はするのですが、ある日、里帰りの時の話題になった際、
「何で地元民なのに観光地価格で観光客みたいな事やってんだろうね自分、と思った」などと妻に話しました。

すると妻には
「うちらが箱根とか江ノ島に行ってお高いランチ食べる様なモンじゃん」と言われました。確かにね…と強く同意したのを覚えています。

地元地元と言っても、僕は正確に言えば広島市内育ちなので、距離感だけで言えば、市内から宮島なり尾道なりに行くのは、それこそ箱根とか江ノ島などに行くのと大差無いし、出かけた先で「せっかくだから」と赤い扉は選ばずにプチ贅沢をするのと変わらないのに、何で出身県だとちょっと勿体無い感覚だったんだろうなー、などと思ったりしました。


こんなご時世なので、地元には既に2年は帰れていません。
今年は諸用もあり、来月ぐらいに少し時間を作って帰る予定だったのですが、それもオミクロンの流行で頓挫してしまいました。
3月か4月には…とは考えているけど、今の感じだと一体いつになるやら、という先の見えない状況です。
本当に、コロナが落ち着いていた年末か11月頃に予定を開けて帰っていれば良かったなと思っていますが、後悔しても仕方がありませんね。

「何でも無い様な事が、幸せだったと思う」
そんな某トラブルゥな大ヒット曲の一節がありますが、このフレーズが真面目に笑えないという、冗談の様でありつつも普通に笑えない状況、早く少しはマシになって貰いたい所です。


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