創造性は特別なアーティストだけのものじゃない。

noteの面白さって、みんなが表現者になれるところだと思う。

#ちゅうハヤサロン に入会してみて、メンバーの熱量というか、何か面白いことが始まりそうなワクワクした空気があって、これって何か懐かしいなと思ったら、高校の文化祭の準備のあの感じだ!って気づきました。

みんなで一緒になって、何か面白いことを生み出そうぜ!って空気。

何やっても許されるし、みんなそれぞれが得意なことを好きなようにやって、お互いにいいものはいいね!ってシェアしあって、全体を盛り上げようっていうあの感じ。

そういうのが大好きな人が大人になってから集まると、高校時代よりもできることが増えてめちゃくちゃ楽しくなる。まだ予感だけど。多分そうなりそうですでにとても楽しいです。


私の通っていた高校は、神奈川県にある日本で最初の単位制高校で、ちょっと変な学校でした。

私服・校則無し・朝の朝礼無し・大学のように一人一人が自分で選んだ時間割・行事は自由参加(なのに超盛り上がる)。

さらに音響設備を備えた音楽・ダンスのスタジオや、防音設備と楽器を備えた個室の練習室、誰かが作品制作でぐちゃぐちゃに使っても怒られない芸術系のアトリエ、いつでも使えるトレーニングルームやパソコン部屋、おまけに専門の照明音響スタッフのいる(在学生で希望者がやるのです)本格的な舞台がある、という今思えば超クリエイティブなおかしな環境でした。

ちなみにそれでも県立。神奈川県はなかなか懐が大きい自治体だと思う。


さらに、中途入学や帰国入試や留学生入試があって、同級生の年齢が同じとは限らないし、国籍もいろいろだし、エレベーターで隣りあった人の会話で日本語と英語と中国語とフランス語が同時に聞こえるとかそういう謎の環境で、授業の教室は学年関係なく受けて上下関係もなく先輩後輩が普通にタメ口で会話し〇〇ちゃん、と呼び合ったりする。

誰かがここは神奈川のメルティングポッド、と言ったけどまさしくそんな感じでした。普通科の高校でここまで多様性に富んだ環境は日本全国なかなかないのではないかと。うん、やっぱりちょっと変だ。


んで、そこでは日々、誰もがクリエイティブに自分の表現をしていて。むしろクリエイティブでない方がおかしいのではと思えるような場所でした。"変人"はむしろ褒め言葉、個性豊かな同級生と比べて自分の無個性を悩む、というのが入学してすぐに必ず通る道だったりする。

誰も人の挑戦を上から目線で皮肉ったりしないし、みんなが自分のことに忙しく、楽しんでいて、そして周りの個性を尊重していました。(もちろん例外はあったとは思いますが。)

とにかく私はこの高校時代が、めちゃくちゃ楽しかったのです。こういう風にずっと生きられたら最高だな、そうしていきたいなと思っていました。


大人になると、「クリエイティブである」というのは一部の才能ある人たちだけに与えられた特権だと考えるようになってしまいがちですよね。

私自身も、そんな夢のような高校を卒業したら、なんとなく大学に行って、なんとなくみんなと同じ道を行くのかな、と夢から覚めたようにすっかりその他大勢的な思考に染まってしまい、クリエイティブを仕事にするなんてできないような気がしていました。

だけど、そんなことはないし、そんなことはない世の中の方が断然楽しい、と私は思います。

そして実際に今自分がドレスデザイナーで独立してフリーで働く、というクリエイティブな仕事の端っこの方で生きることができていて、無理だと思っていたことが本当はそんなに難しいことではない、ということを知りました。

「ずっとやりたかったことをやりなさい」という有名な自己啓発本がありますが、この本では自分の中の「アーティスト・チャイルド」の言い分をきちんと聞いてやること、内なる子供にきちんと向き合って育てていくことが、創造的な人生を歩むために大切なことだと書いてあります。

そしてそれは特別な人にだけ許されたものではなく、誰にでもできる、と。

問題はきっとその向き合い方を知っているかどうかと、表現する場があるかなんですよね。


noteのこの盛り上がりを見ていると、みんな本当はもっともっと自由に自分を表現して、それを人と共有したいんだろうな、と思いました。一昔前なら、クリエイティブで生きて行く、というのは確かに難しい道だったのかもしれないけど、ITの力でやっとそれが多くの人にとって可能な時代になってきたのではないでしょうか。

きっと今noteの可能性にワクワクしている人たちは、いち早くそれに気づいていて、いち早く動き出している、きっとすでにアーティストチャイルドがだいぶ大きく育っている人たちです。

こういう人たちが先頭に立って、もっともっと多くの人が、ずっとやりたかったことをやって、創造的に人生を生きられる。そんな世の中になったらいいなと思うし、個人的にはこのムーブメントにはそうなる可能性を感じています。

少しでもその大きな波を起こす力の一部になれたら、とてもとても楽しいのではないかと、何ができるか考えて他のことが手につかないでいる今日この頃です。




たのしいものを作ります