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組み合わせの面白み

午前中にいつもの定時作業を済ませ、今日はチームのランチでシュラスコを食べに出かけた。パートタイムが多いチームなのでなかなかみんなでそろって何かするという機会がないのだが、今回は別の業務をやっていた若者たち数人が合流して同じチームになったので、その交流会みたいな感じ。

元いた人々はだいたいがもうひとつ本業の仕事(大抵フリーランス)を持ったある程度大人な人たちで、対して新メンバーの方は学生や若者中心。持っている特性やスキルも全然違っていて、それが同じチームとしてがっちゃんこしたときの化学反応をなんだか面白く見ている。

インターネットでコンテンツを配信するサービスの会社なので、もちろんコンテンツを深いレベルで理解している人がいることは第一に大事で、長い間ほぼそういう人たちだけで構成されたチームだった。でもその反面、IT企業である限りはただ何かが読めたり書けたり、なんらかの価値判断ができたりするだけではできることが限られるのも事実。あるべき何かをシステム上で実現する手段が必要で、それを使いこなす人もまた必要だった。

新メンバーは若さゆえにまだ何かを正確に読み取って判断したり表現するのは未熟ではあるけど、システムの仕組みや便利な新しいサービスを次々に理解し習得してどんどん手を動かしていく力を持っている。

わたし自身は割とどちらもそこそこ上手に器用にこなした上で、1番長くいるからドメイン知識が豊富で、ちょっとだけSQLが書けたり分析みたいなことができる、という特殊な組み合わせでスキルセットを作ってしまったので、結果的にそこそこ便利に使ってもらっていた。だけど自分でやっといてなんだが、この2つのスキルを同時に持つのを求めるのはなかなか難しいものだと思ってたし、それは仕方がないかもねなんて考えてたりした。だって本来遠すぎるから。

のだけど、最近その考えを改めていて、全然違う位置にあるスキルだからこそ、組み合わせたときに力を発揮するのではないかと思いはじめた。得意不得意はもちろんあるのでどちらに軸足を置くかは人によるけど、それでも実務で使えるレベルまでもう一方をきちんと知って、共通言語を作った上で協業することは可能なのではないかと。そしてそれってあまりやった人がいない、なかなか新しい仕事なので面白いんじゃないかな。

ダンサー、ドレスデザイナー、IT企業のコンテンツまわりのなんでも屋、という突飛なキャリアを歩んできたのは、そういう「組み合わせの面白さ」みたいなものを信じているところがあるからかもしれない。

ひとつの種目でてっぺん取るのは難しいけど、ぜんぜん違うジャンル3つくらい掛け合わせたら、日本で有数のレアな人にももしかしたらなれるかもしれない。そういう「なかなかいない変なやつ」をなるべく目指しいていきたいお気持ちがわたしにはある。

そういう自分の目指す面白みに、なぜか周囲の環境がついてくる形になってきたので、巻き込まれる結果となったメンバーには申し訳ないが実験にお付き合いいただき「なかなかいない変なやつらグループ」になってもらうつもりでいろいろと進めている。けっこう楽しい。

遠いもの同士を把握して結びつけるスキル、特に片方がITの場合たぶんこれからの世の中で結構必要とされるんじゃないかと思ってるので、そういう不思議なことをやる経験、きっと損はしない気がする。根拠はないけど。

だってわかりきった定番のことだけやっていたら、つまんないしね。

たのしいものを作ります