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実写リトルマーメイド

興行成績が振るわず赤字になるのではと言われている実写リトルマーメイド。アメリカでは出足が良かったもののガクッと下がり、追って公開が始まったアジアでは最初からあまり集客できていないとか何とか。
皆さん観に行きました?

観てきた感想

ざっくりいうと、良かった!良い映画見たなーって気分になれたし、満足!

キャラクターデザインの違い

ロブスターだと思ってたセバスチャンが横歩きのカニだし、熱帯魚みたいにカラフルだったフランダーが石鯛みたいな淡水魚に見えるし、カモメのスカットルがカツオドリだし。アースラとトリトン王はわりとアニメに似てるけど、アリエルが肌色も髪色も顔の系統も違うし。
「実写版」というのはあくまでも「そのストーリーを実写で再作成する」ということだと捉えれば、キャラクターの性格や役割を保って見た目は実写にベストな形に変えるのは自然なこと。でもさ、「実写化」って言葉を使われちゃうと「アニメが現実に!」っていう、アニメから飛び出してきたみたいなビジュアルを期待しちゃうのよ。叶姉妹とか、再現度高すぎなレイヤーさんみたいな。その感覚からすると、キャラクターデザインが変わってる時点でもうダメで、見る前から期待値が下がってしまうのもわかる。わかるというか、私はそうだった。
アリエルの決め手になったのは歌声で、オーディションを続けても彼女以上の適任が見つからなかったという記事を見た時も、もっと努力して探してくれよと思った。日本語、英語、ドイツ語が好きでよく音声を切り替えてディズニーアニメを見ているが、ほとんどのディズニーアニメは同じ人が喋っているんじゃないかと思うほど声がそっくりで感動する。それだけピッタリの人材をいつも探し当てているんだから、歌が上手くてアニメのアリエルに似た人を探すのを諦めないでくれ!と。
でも、観に行ったら気にならなかった。静止画だと違和感ありありだったセバスチャンもフランダーも、映画で動き回っているところを観たらすぐに慣れる。海の中や海辺でとてもよく馴染んでいて、むしろアニメに寄せた生き物だったら違和感があったかもしれないとすら思った。

歌声が超アリエル

主演女優のハリー・ベイリーさんの存在を全く知らず、今回のリトルマーメイドで初めて認知したため歌声を聞くのも演技を見るのも初めてで話している姿なども観たことがなかった。でも表情や歌声を聞いたら、無邪気に笑ったり好奇心を抑えきれなかったり初めて見るものにワクワクする表情、伸びやかな歌声がアリエルそのもの!

女優が決定したという記事をネットで見たときは、彼女の写真を見て、アニメと全然違う…と思って正直がっかりした。でもわかったよ。許す。これ以上の人材はいないと思ってしまうのも仕方ない。

日本でも吹き替え版の歌声が素晴らしいという噂だし、言語に関わらずやっぱりあの名曲たちを聴きたい、アンダー・ザ・シーの実写版を映画館のスクリーンで見てみたいという人は多いと思う。もし「観てみたい気はあるけどビジュアルが…。」と思ってる人は、そんなことを忘れて騙されたと思って観に行って!

パークのキャラグリも切り替えちゃうの?

キャラクターグリーティングのアリエルが実写版に切り替わってしまうのはちょっと寂しい。プロモーションとして一時的にそうするつもりなのか、アニメ版と実写版の二種類のデザインでずっと続けていくつもりなのか、ゆくゆくは全て実写版に切り替えていくつもりなのか??
各種プリンセスグッズもアトラクションもシュガーラッシュにカメオ出演してるのもアニメ版だし、それまで全部差し替えるとは思えないけどどうなんだろう…。アニメ育ちの人はもちろんアニメ版に馴染みがあるけど、実写から入った人は逆にアニメ版のアリエル見て誰これってなるだろうし。いずれは「アリエルって昔このデザインだったの知ってる?」ってディズニートリビアみたいになってしまうのか…?それはちょっと寂しいなぁ。

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