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山吹(やまぶき)

いかなる星にも光あり
いかなる花にも香りあり
謝泳心

春の黄色、光を求めて咲く花に、どれだけ勇気をもらったかしら。胸になまりのような不安があっても、心配で心が塞ぎそうになっても、春に咲く黄色の花は、私たちの胸を開いてくれる花ばかりです。

今日の風にさざめき咲くは、山吹の花。本来の季節はも少し先ですが、花屋には一足早くお目見えしました。

さてに、春のたび、この花の形容に鮮やかな、とか、華やかな、とか、煌めく、とかを見るのですが、私にはどれもしっくり来ません。

山吹には、そう言った主張よりも、もっと人の心を暖めてくれる許容があります。花の内に溜めてある光、光の濃さがあらわる色の温度、そういった幾重にも重なる色の深みが、見る人を、迎えいれてくれます。

それこそ、胸になまりのような不安があっても、心配で心が塞ぎそうになっても、笑って流してくれるのが、山吹の黄色。この形容、なんて現したらいいかしら。どれがあなたにピッタリかしら。

今日もいちりんあなたにどうぞ。

ヤマブキ 花言葉「気品」

山を吹いてさざめ咲く

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