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賞味期限はギリギリがいい

チーズに関する間違った認識シリーズ〜その1

肉、魚、卵、牛乳、ヨーグルト、スイーツ…
これらを購入する時、おそらくちゃんと賞味期限をチェックして手に取るかと思いますが、
「賞味期限がまだ先のもの」と「賞味期限が明日のもの」があったら、恐らく前者を購入すると思います。

大半の食品は、鮮度と美味しさが比例するので、賞味期限が先のもの=製造日が近いもの=美味しい、となるのですが、

チーズは違います。

あ、厳密に言うと

一部のチーズは違います。

「チーズ」って一括りでいいますが、
製法の違いで大きく2つに分けられます。

それが、
ナチュラルチーズとプロセスチーズ。
(その定義が知りたい方はコチラをご覧ください)

で、ナチュラルチーズはさらに製法や原料乳の違いで細分化されますが、
今日本で一般的な分類が、フランス式の6分類。
①フレッシュタイプ
②白カビタイプ
③ウォッシュタイプ
④青カビタイプ
⑤シェーヴル
⑥ハード・セミハードタイプ

この中で、肉や魚などと同じ基準で、
「賞味期限が先のもの」を選んだ方がいいのは、
①フレッシュタイプ
だけです。
これだけは、ホント、出来たてが一番美味しい❤️

北海道で造られる牛乳製のモッツァレッラを、
造った翌日のものと賞味期限前日のものを両方食べたことがありますが、
一度に食べ比べなくても味の違いがはっきりわかるくらい、「造った翌日」の方が断然美味しい。
ミルクの濃さとふわふわモチモチ感が全然違うのです。

⑥ハード・セミハードタイプは、
チーズ専門店でまるまる大きいチーズをその場でカットしたものを購入した場合は、早めに食べた方がオススメです。
ですが、スーパーでも百貨店でも、普通手に取るものは恐らく真空のフィルムで包まれていると思います。
これは、賞味期限ギリギリでも美味しく食べられます。

真空されたチーズはフィルムの臭いが移ってしまうから良くない、できれば早く真空から出した方がいい、と言う意見もありますが、
賞味期限内なら、普通の人ならまったく問題ありません。
いや、賞味期限を多少過ぎたって美味しくいただけます。

めちゃめちゃ超ウルトラ鼻が敏感で、
めちゃめちゃ超ウルトラチーズの風味にこだわるなら話は別ですが。
そんな人は、真空パックされない、カットしたてのチーズを食べたらいい。

次に④青カビタイプ、いわゆる「ブルーチーズ」はどうかと言うと、

賞味期限ギリギリでも美味しい❤️

でも、賞味期限が遠くても美味しい❤️

遠いと言っても、ホールをカットしてフィルムに包んで売ってるものの場合は、2〜3週間くらいの賞味期限だと思うのでそんなに長くないんですが。

賞味期限ギリギリだと、より青カビの風味がつよくなり、塩味も強くなるので、ブルー好きにはたまらない味わいになります。

⑤シェーヴルに関しては、
これは好み、なんですね。
賞味期限が先のものだとまだ熟成が進んでいないので、シェーヴル独特のケモノっぽい匂いがキツく、酸味もしっかりあり、触感もシットリ。

これはこれで、サンセールのような酸がしっかり効いた白ワインが飲みたくなるんですよね^ ^

賞味期限ギリギリ、熟成がしっかり進んだシェーヴルは、水分も抜けてホクホクした食感に変わり、獣臭も酸味も穏やかになり、深〜いコクが加わります。
こうなったシェーヴルは、シノンなど赤ワインと一緒に味わいたい♪

で、で!
じゃあ、白カビタイプとウォッシュタイプが1番美味しく食べられるタイミングはいつか。
それは、

賞味期限の日

なんです。

もちろん、チーズは個体差があるし、保存状態によってもチーズの状態が変わってくるので、100%そうだとは言い切れませんが、
ほぼ、賞味期限の日あたりが1番食べ頃、なのです。
むしろ私は、賞味期限を1週間くらい過ぎたものの方が好きです。

たまに、いますよね、
商品陳列棚の奥の方から、賞味期限の先のものを選んで取る人。
手前に並んでいるのは賞味期限が近いから。

チーズ売り場でもいますよ。
そのチーズ、いつ食べるんですか?
半月後ですか?
だったらいいですけど、
今日明日食べるなら、この人、わざわざ美味しくないチーズを選んでるんですよね。
あぁ、残念。

#チーズ #チーズの賞味期限 #チーズ食べ頃

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