花びら?キノコ?…頭⁈
伝統的なチーズって、ヨーロッパでは各国で造られていますが、その国々で趣きが違うのは、文化の違いかもしれない。
一言で言うならば、
フランスは「多種多様」、
イタリアは「南北別の国?」、
スペイン、ポルトガルは「羊の国」、
イギリスは「ポロポロオレンジ」、
そしてスイスは「地味な本格派」。
さらにスイスは、スプリンツSburinzのように、そのチーズのためだけの専用カット器具があったりするのも面白い。
その最たるのがジロール。
ジロールは、テット・ド・モワンヌTete de Moineというチーズを削る専用の器具。
削った時のチーズが「ジロール茸」に似ているからこの名前が付いたようだ。
テット・ド・モワンヌTete de Moineは、一応分類上はセミハードタイプになっているけど、表皮を洗って熟成させているので、ウォッシュタイプのような独特な香りがある。
味わいはしっかり濃厚。
そこそこ柔らかいので、当然普通のナイフでもカットできる。のに、なぜナイフでカットして食べないのか?
他のハードチーズみたいに小さくカットしてもいいのに。
それは、テット・ド・モワンヌが一番美味しく食べられるから。
ジロールで薄く削って、このチーズのミルクの旨味を楽しむため。
さらに、すこーしだけ表皮を混ぜることにより複雑な味わいが楽しめます。
華やかな見た目のためじゃ、ないんですね。
「花びらのようなチーズ」と称されるテット・ド・モワンヌですが、そのチーズ名は
「修道士の頭」
と言う意味(テットは頭、モワンヌは修道士)!
どんな頭か、と言うと…
この、ジロール回してるヒト、ですね…
テット・ド・モワンヌって、
オシャレなのかギャグなのか
わからんチーズですな😅
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