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なんでもかんでものせればいいってもんじゃない。

ごま油の香りって、食欲そそりますよねー。

そんな香りに誘われて、今日のランチは、お隣の韓国料理屋さんへ。
メニューは、ミニ石焼きビビンバとミニチゲラーメンのセット。

韓国料理は、辛いものを欲すると食べたくなる料理です。
今日もウキウキして、まずはコチュジャンをたっぷりのせたビビンバをスプーンで混ぜ、箸を取ってラーメンをズズッ。

???

辛くない(。-_-。)
辛くないよぉ〜(ToT)

原因、わかりました。
なんと、シュレッドチーズが乗っかってるではないか!

わかります?
このクリーム色の物体!

余計なことをしおって…
正直そう思っちゃいましたよ。

私はチーズが好きです。大好きです。
でも、なんでもかんでもチーズ入れたりしません。
今ハヤリのチーズダッカルビも、私には理解できません。
辛いものは「ひ〜辛い!」と言いながら食べたい。
チーズをのせると、辛いものが辛くなくなってしまう、味がまろやかになってしまう!

ワインの世界には「マリアージュ」と言う言葉があります。
「結婚」を意味する通り、ワインと料理の相性のことですが、
お互いの良さが引き立つものが「いいマリアージュ」であって、それぞれの個性を殺してしまう組み合わせはよしとしません。

好みの問題はあるにしても、
世の中に、"鰻と梅干し"のような、絶対的な不味さの食べ合わせってそんなにない、と思っています("鰻と梅干し"も単なる迷信だし)。

フィレステーキにすっきり白ワインを合わせたって、不味くはないです。

でも!
すっきり白ワインの良さ、死んでしまってないですか?
お肉の力強い味に、白ワインが水のようになってしまったら、それはいい「マリアージュ」ではありません。

一方にないものをもう一方が補ったり、
一方にあるマイナス面をもう一方がプラスに変えたり、
一方にある良さをもう一方がさらに引き立てたり、
そんな素晴らしい「マリアージュ」をチーズでもやりたい。

辛さが食べにくいなら、辛いもの食べなきゃいいのに。
ランチのチゲラーメンでそんなことを思ったりしました。


🌸今日のチーズ

シュレッドチーズ
普通にスーパーとかでも売ってる、細かく裁断されたチーズのこと。
原料はゴーダやチェダー、モッツァレッラ、サムソーなどのナチュラルチーズ。
用途や目的によって、原料のナチュラルチーズは違います。
糸引き性を重視するならモッツァレッラを多く使うし、香りを重視するならコンテやグリュイエールだったりする。
よく外袋に「加熱してお召し上がりください」と書かれているのは、このチーズが細かく裁断されているため、固着しないようセルロースと言う食物繊維をまぶしているため。
加熱しなくても食べられるけど美味しくない。
また、「開封後はなるべく早くお召し上がりください」と言う文言もよく見かけるがこれも裁断されているが故。空気に触れる面積が多くなるため、カビが生えやすくなるのだ。
ちなみに未開封状態だとカビが生えないのは、不活性ガスを充填しているから。

#チーズ #シュレッドチーズ #マリアージュ #辛いものは辛さを味わうべし

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