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心理士さきのハト克服日記#1

はじめまして。臨床心理士のさき(27歳)です。
私は現在、心理職として主に教育現場で働いています。

普段は人の悩みを聴くことが多い私ですが、私の1番の悩みは

ハトが大の苦手

ということです。

どのくらい苦手かというと

  • 一羽でも近くにいたら、その側を通れない。回り道をする。

  • 回り道ができない場合は、目を瞑って走る。

  • 近くで見かけると心拍数が上がる。発汗する。

  • 屋外での食事ができない。

  • 本物だけじゃなく、映像・イラスト・鳴き声もダメ。

こんな状態がかれこれ20年程続いており、日常生活にかなりの支障が出ています。

何かトラウマがあったのか、それもよく覚えていません。

最近特にひどいのが

  • ハトがいそうな場所では、実際にいなくても常に警戒している。緊張状態が続いている感じ。

  • 外出先や旅行先について、「ハトがいるかどうか」を1番心配する。

  • ハトじゃないものをハトと勘違いする。
    ex.葉っぱが落ちるのをハトが飛んだと勘違い

などなど…

本当はもっと海外旅行に行ってみたいけど、外国は日本よりももっとハトが多いイメージ(イタリアとか⁈)でとても行けません。ディズニーランドはもう何年も行っていません。

でもハトが苦手なせいで一緒にいる人に気を遣わせてしまうし、
将来もし子どもができたら、色んなところに連れて行けないのは申し訳ないなぁとも思います。

そんなことを思うようになってから、「ハトを克服したい」「どうすれば克服できるか」を真剣に考えるようになりました。

そこでまずネットで調べたところ、私はおそらく"限局性恐怖症"ではないかと考えました。
限局性恐怖症は不安障害の一種で、何か特定のもの(例えばある動物、高所、雷など)に対する不合理な恐怖心を抱いており、日常生活に支障が出ている状態を指します。


さらに「限局性恐怖症 治療」と検索すると、「曝露療法」と呼ばれる心理療法の解説が出て来ます。
曝露療法は心理士にとっては比較的身近な治療法で、不安障害や強迫性障害などに有効とされています。

曝露療法とは簡単に言うと、自分が苦手だったり不安を感じたりする対象に対して、段階的に自らを曝して慣れていくというものです。

おそらく私のハト嫌いも、本格的に治療をしようとなるとこの曝露療法が強力な選択肢になるのでしょう。

しかし…

この曝露療法、想像してもらえればおわかりかと思いますが、とっても恐ろしい治療法だと思いませんか?

もちろん、多くの研究から有効性が示されている信頼性の高い治療法であることは間違いないのですが、
信頼できる治療者と 正しい方法で かなりの覚悟を持って 実施しなければ逆効果になる可能性もあります。

20年も嫌い続けて来たハトに対して自分が立ち向かうなんて想像できないですし、治るまでにどのくらい時間がかかるのか、見通しも立たないというのが率直な気持ちでした。

「曝露療法は一旦置いておいて、とりあえず限局性恐怖症を扱っている心療内科を探してみよう」ということで、色々と検索してみました。

続きは次の記事で🌿




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