卒業にあたって大学生活を振り返ってみた(1年生)



私は、今年の3月に大学を卒業しました。

大学生としての4年間は、
今思うと、本当にあっという間、
けれども濃密な時間でした。

今回はそんな自分の学生生活を振り返ってみました。今回はその1年編です。


4月1日、ついに大学生になった自分。

これまで小中高と進学する際には、
テレビや本、身の回りの先輩で見たイメージで、「なんとなくこんな感じになるんだろうなあ」というイメージが出来ていました。

しかし大学入学にあたっては、色んな作品を見たり、調べたりしてみても、
自分が「キャンパスで過ごす」という実感が、なんとなく湧きませんでした。

それはあくまで直感だったのですが、
そういう感覚は当たるもので、
「新型コロナウイルス感染拡大による入学式中止、フルオンライン授業」
という形で現実になりました。

この年に大学1年生だった世代は、
知り合いも少なく勝手がわからない状態で大学生活が始まる、貴重な経験をしていました。

緊急事態宣言なども発令されたことで、
不要不急の象徴の様な大学生活は当然自粛を余儀なくされました。
学生の中でも、相当辛い時間を送っていた方も多かったです。

私はこの時期に何をしてたかというと、

ただただ遊びふけていました。

元々家にいたり、一人で遊んでも苦にならない人だったので、それが幸いしたのだと思います。
ひたすらあつ森とMinecraftをプレイし、ラジオとオンライン授業を聴いていました。

今思っても、遊びふけているだけではないか…と思いますが、
ただ、そんな中でも有意義な過ごし方もできたと思っている側面もありました。


1つ目は、高校の友人達と定期的に通話をしていたことです。

普通であれば、高校卒業で縁が途切れてしまうことが多い関係ですが、
大学に入っても交友関係が広がりようがないので、
結果的に高校の時と同じメンバーで夜ゲームをしながら喋ったりしていました。

そこで何かお金や実績になる様なことは何もしていません。

けれども、元々中学から一緒だったメンバーと、この時間を過ごしたことで、
今でも皆で集まる、強固な人間関係を築くことができました。

そしてこの親友達が、今後の自分の人生を大きく変えていくことになります。


2つ目は、自分の知らない土地について勉強できたことです。

元々、自分が大学に進学し、勉強したいと思ったのはまちづくりです。

自分は中高で私立の一貫校に通っていたこともあり、
地元だけではない、様々な地域から来る方と交友関係を広げてることができました。

その環境で気づいたことが、
住んでいる地域によって考え方や行動が全く違うということでした。

小さな違いであっても、その積み重ねによる「感覚」の違いは大きいと思っていて、
接していく内に、自分にとっての「当たり前」は、他の人にとってはそうではないということが分かってくるのが、
個人的にはかなり面白いなと感じていました。

そんな違いは様々な要因から生み出されているのだと思いますが、
私は「街の雰囲気」が大きな要因の一つだと思っています。

それを知るために、
高校時代には首都圏の様々な街を訪問し、散策したりしました。

ただ、大学生になると外出自粛でそれもできなくなったので、

ひたすら街情報サイトやGoogleマップなどを用いて、
オンライン上で街の散策をしていました。

そこで最も興味を持ったのが、
「大阪」という街でした。

関東出身の私にとって、関西は未知の土地でした。
その中で大阪は、メディアのイメージから、
道頓堀を中心に、いわゆる「ミナミ」のノリのイメージがメインでした。

しかし調べていく中で、多少ではありますが、
大阪の中でも、
「北摂」「河内」「泉州」など、地域によって全然特色が違うということを知りました。

特に、これまでイメージがなかった大阪の「キタ」は、洗練されたおしゃれな雰囲気も併せ持っており、自分にとっても大阪のイメージを大きく変える機会になりました。

そして11月、コロナが少しおさまっていた時期に、人生で初めて一人で旅行に行きました。
その行き先が大阪でした。

画面上で見ていた街に、自分が立っている。
新幹線で新大阪に降り立った時、その事実に感動したことを覚えています。

東京出身の自分が思い描いていた「大阪」
本当に写すべきだと思った「大阪」
(中之島周辺)

そしてこの時は知らなかったのです。
私にとって大阪という街が「第二の故郷」になっていくことを。

(2年生編に続く)

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