4月29日(水) 久しぶりにプロの和食を
昼食:「ワインカフェ月」料理人・中島さんが作った豪華弁当、蕗の葉の佃煮、ふき味噌、日本酒
夕食:豪華弁当の残り、手作り納豆巻、ふき味噌の味噌汁、びわ
料理人の中島さんがやってきた
中島さんは、以前大森で「仲志満」という日本料理屋を営んでいた料理人だ。仲志満は2017年8月に閉店してしまった。現在、中島さんは昼に別の仕事をして、夜は「ワインカフェ 月」で料理を作っている。夫は開店まもない仲志満を訪れて以来、中島さんの料理が気に入って、長年通っていた。私も夫と付き合い始めてから一緒に行くようになり、ワインカフェ 月に移ってからも時折店を訪れていた。
ワインカフェ 月は、ワインカフェと名乗りながらも日本酒を豊富に取り揃えている。ワインとチーズ、日本酒とおばんざい、どちらも楽しめる和洋折衷の店だ。昨年からは「中島さんが本気を出す日」というのを設けて、和食のコースを出すイベントを開催していた。
そんな中島さんが、「自粛を余儀なくされたお客様に、少しでもおいしい料理を届けたい!」と豪華弁当を作っているとの情報が、ワインカフェ月のオーナーから届いた。店に取りに行く、ゆうパックで配送するという2つの選択肢があったので、送ってもらうことにした。そうしたら、オーナーが「その日は中島さん、時間があるそうなので、自分で持っていくと言っています」とのこと。なんと。お言葉に甘えて持ってきてもらうことにした。いったん配送センターを介すよりも、作ってそのまま持ってきてもらうほうがおいしく食べられるだろうと思ったのだ。
「中島さん、なにか飲んで行くかな」「家片付けなきゃ」と前日からそわそわしていた我々をよそに、中島さんは玄関でお弁当を受け渡して颯爽と帰っていった。正味1分くらいしかいなかったのではないか。それでも、元気そうな様子が見られて安心した。
お弁当はとてもおいしかった。鯛めし、鰆の西京焼き、銀ムツの煮付け、ホタルイカの甘辛煮、穴子の蓮蒸し、鯛白子煮、野菜の炊き合わせ、アスパラの肉巻き、合鴨ロースト、牡蠣のオイル煮、貝柱と大豆のジェノベーゼ、味玉トリュフ、イカのウニ和え。日本酒がすすむすすむ。
中でも、野菜の炊き合わせが最高においしくて、感動した。野菜の食感、火の入れ具合、素材の味の引き出し方、上品でうまみたっぷりの出汁、どれも家では再現できない。素朴な料理のレベルを限界まで高められるのが、料理がうまいということなんだよな……としみじみ思った。これはプロの仕事だ。良いものを食べた。
緊急事態宣言が1ヶ月延びるかも
夜、緊急事態宣言が1ヶ月程度延長になるかもしれない、という速報が入った。5月6日に完全に元通り、とはいかないだろうなと思っていたが、そうですか。
私が「1ヶ月延びるっぽいよ……」と伝えたところ、夫は「あと1ヶ月も俺が家にいて妻かわいそう〜〜!」と言っていた。自分の存在が負担になっていてかわいそうと自ら言う夫。前もそんなこと言ってておもしろかったな、と思ってたどったら4月7日のツイートが見つかった。
妻はもう夫が家にいるの慣れたので、そんなにかわいそうではないです。
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