おおよその学生や若手求職者の皆さんは、
リクナビ、マイナビなどの就活サイト、
就活イベントや紹介を行う会社への登録、
などで就活をしていると思います。

これは、これで良いのですが、
実は、これだけでは、
多少リスクが発生します。

就活サイト・就活イベント/紹介会社に頼り切るのは
就活の視野を狭める可能性がある。

何故なら、これらはいずれも、
採用をする企業が
採用を支援する会社に
お金を払って
成り立っているビジネス
だからです。

お金を出している採用企業側に
誘導されやすいのです。

就活サイトでは、
企業登録数が多すぎて、
どこに向かって活動したら良いか
分からない・・・

と悩んでいる時に、

就活サイトから、
是非、あなたが欲しいと
スカウトメールが来たり、
あなたへのお薦め企業はココです
と出てきたものに
エントリーすると言ったように、
いつのまにか自分の意志ではなく、
偶然に任せるような就職活動
になってしまう。

就活イベントでは、
そこに参加している企業との
出会いしか生まれませんし、
イベントに参加してる企業の
満足度を高める為に、
なんとかイベントからの
内定を決めようと
イベント開催会社が、
求職者をイベント参加企業に
誘導していくこともありえます。
※そんな会社ばかりじゃありませんが。

紹介会社も、
その紹介会社が知っている企業しか、
求職者に紹介できませんし、
内定しないとお金にならないので、
イベント開催会社以上に、
強い意思で、求職者を紹介した企業に
誘導していく可能性は高くなります。
※これも、そんな会社ばかりじゃありませんが。

つまり、自分で選択しているようで、
お金を出している企業と、
間に入っている採用支援企業によって、
選択肢を狭められている
可能性があるのです。

就職も、最終的には縁だと思うので、
別にそれで決めてしまうことは、
悪いという訳ではありません。

ただ、視野が狭い就活を行い、
内定が出たからと、
自分に合っていない企業と仕事へ、
安易に就職を決めてしまう方達に、
多く出会ってきたので、
それを少しでも防ぎたいのです。

ミスマッチを防ぎ、
ベターマッチングを創り出したい。

ですから、僕は、
考える力と行動力はあるけど、
真面目な故に、
視野が狭くなっている求職者に、
ある方法をお勧めしています。

それは、

投資信託から企業を探す

ということです。

投資信託というのは、
投資家から預かったお金で、
これから成長しそうな企業
（株価があがりそうな企業）の株を、
金融のプロが選んで買っています。

つまり、企業を見るプロ達が、
あらゆる情報を元にしながら、
良い企業を選んでくれているのです。

このことは、
採用支援会社とは大きな違いです。

採用支援会社は、
お金を出してくれる企業であれば、
よほどの変な企業を除いて、
ほとんどの企業の採用を支援しますし、
お金を出してもらっている以上、
その企業にある程度の忖度もしがちです。

ただし、投資信託は、
採用企業からお金をもらってはおらず、
運用成績をあげるために、
合理的に、良いと思う企業を選び、
顧客から預かった大切な資産を、
その企業に投資しています。

プロといっても、
絶対ではありませんが、
それでも、一般求職者とは、
比較にならないレベルの
企業情報や、
良い企業を選択する目
を持っているのは事実です。

よって、自分達が適当に調べるよりは、
かなり高い確率で、
良い企業を教えてくれます。

とはいえ、人気有名企業ばかりを買っている
投資信託を見ても意味がありません。

まだそこまで有名になっていない
ベンチャー企業や、
独自の視点で企業を選択している投資信託の、
組み入れ企業を見てみるのが良いでしょう。

例えば、

『結い 2101』という投資信託

これは、鎌倉投信という会社が、
「これからの社会にほんとうに必要とされる会社」
を選んで、投資をしています。
実際に、鎌倉投信のHPには、次のようなことが記載されています。

結い2101の特長
「結い2101」は、これからの日本にほんとうに必要とされる「いい会社」へ、皆様からお預かりしたお金を投じ、応援し続けます。「いい会社」に投資することで、その事業で蓄積された利益の一部を得ることができるだけでなく、社会に様々な価値が創られ、雇用が生まれ、その会社に関わる多くの人の幸福感も拡がります。いい会社への投資は、自身への経済的利益が期待されるだけではなく、社会的な利益もふやすことにもなるのです。

「いい会社」とは
鎌倉投信が考える「いい会社」とは、会社に関わるすべてのもの（ステイクホルダー）との調和を図りながら成長する会社です。自己の利益を過度に重視し、短期的な利益追求に奔走する会社ではありません。社員とその家族、取引先、顧客・消費者、地域社会、自然・環境、株主等を大切にし、持続的で豊かな社会を醸成できる会社に投資します。

実際に、どんな会社に投資しているかは、
鎌倉投信の資料室ページにある運用報告書や請求目論見書を見ると
知ることができます。
↓

他に例をあげるとすれば、
上場企業の中でも、
既に規模の大きい東証一部をあえて除き、
「将来収益への成長期待が高く、
　成長の持続力があると判断する企業」
を中心に投資している

「大和住銀日本小型株ファンド」

↓

ベンチャーを中心とした成長性見込める企業に投資している

「いちよし 公開ベンチャー・ファンド」

↓

きりがないので、最後、
「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、
主に日本の成長企業に投資している

「ひふみ投信」

↓

ひふみ投信は、
資産運用、投資信託の世界では、
かなり有名でメジャーすぎる商品ですが、
就職活動をする人たちでは、
知らない人も多いのではないでしょうか。

この「ひふみ投信」は、数ある投資信託の中でも、
圧倒的な運用実績を残しています。

つまり成長する企業に投資している確率が
非常に高いということです。

HPにも記載がありますが、
直接企業に取材に行き、
詳細を調べつくしてから、
投資するかどうかを決定しているため、
投資している企業は、
成長確率が高いのです。

求職者が知りたいけど、
知ることができない詳細情報を
彼らは知っているのです。

これらの運用報告書などを見てもらって、
投資されている企業を調べてみたら
「え！？これ、聞いたことないけど、どんな企業なの？」
と、自分の視野に全く無かった業界などから、
興味が湧いてくる企業が、
たくさん出てくると思います。

ただし、その企業に
就職することを、単純に
お勧めしている訳ではありません。

求職者の個性が、
その企業の求める人物要件と
合っているという
保証が全くないですからね。

求職者の方達の
良い企業の基準は人それぞれですが、

投資信託が選ぶ良い企業の最重要基準は、
「成長すること」

です。

投資してお金を増やすことが
目的なので、当然です。

あまり知られていない企業
が多くあると言っても、
投資信託で買われている企業は、
更なる成長を目指す
上場企業ですから、
決して採用のハードルが低い訳では、
ありません。

まだそれほど大きくない
成長企業であるということは、
それだけ仕事の負荷も大きい
可能性も考えられます。

自分自身が、仕事を通じて、
顧客や社会の役に立ちたい！
本気で成長したい！という
強い気持ちが無ければ、
採用されても
活躍は厳しいでしょう。

ですから、
投資信託が良いと言っている企業が、
自分にとって良い企業かどうかは別
ということを予め
理解しておくことは必要です。

それでも、
インターンやセミナーや説明会に
行く企業を探すのに、
投資信託から探してみることは、
とても有効だと思います。

自分が思いもよらなかった業界、職種などに、
興味を持つきっかけにもなるからです。

そこから、
改めて自己分析と照らし合わせることで、
こんな業界や仕事にも、
興味は持てそうだ！と、
ベターマッチングに向けた
自分の選択肢が広がることには、
繋がる可能性は高いと思います。

また、興味を持ったことをきっかけに、
もう少し深堀りして、企業を調べ、
何故、その企業が、
そんなに投資をされているのか
ということも分かると、
経済全体の流れもつかめたり、
また企業・業界分析も自然と進みます。

リクナビ、マイナビなどの
就活サイトで何かワード入れて検索しても、

それでは他の人との差別化はできません。

だいたい普通に学生生活送っていれば、
興味持つような内容って、
皆、似てきてしまうので、
他の人と似たようなワードしか
入れられないものです。

皆同じようなワードで検索するので、
検索で選ばれた企業の選考行っても、
めちゃくちゃライバルが多い
ということです。

めちゃくちゃ優秀な方、
どうやってもその企業に入りたい！
と言う方は
どうぞ気にせず受けてほしいのですが、

特殊な技能、実績もなく、
高学歴でもない方達が、
有名企業に労力、時間をかけるのは、
就職だけでなく、
就職後のキャリア形成
という観点からも、
勝てる戦略とは程遠く、
とても勿体無いと思っています。

他人がなるべく
行かなそうなところをねらって、
どう優良な情報を得るか。

自分が、他人よりも、どれだけ、
興味、関心の枠を広げられて、
就職活動のストライクゾーンを広くできるか。

普通の人が打っていない球を
打てるようになれば、
それだけ有利なのです。

ここを、よく考えてみてはいかがでしょうか？

きっと、あなただからこそが打てる
ストライクゾーンが見つかるはずです。