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【エッセイ】アラカンのアマチュアプログラマー「python」

 唐突にプログラミングを学んでみようと思って、ちょいとググったら直近はpythonという言語が良いという事なので早速書籍をぽちったわけだ。

 と、こんなことを書くと
「何をこのアラカン野郎がプログラミングとは何事だ、ど阿呆。30年前に始めんかい、お前のような高齢人間の脳味噌が今更最新のコンピュータを動かす事なんぞできる会恥を知れ、言語道断だ、帰れ」
とか言われそうだけど、別に帰るつもりはないし他人に何を言われる筋合いも無いので始めようと思う。

 とは言え、実を言うとpythonの読み方も良く知らないわけで、実際どういうもんなのか、果たしてアラカン脳は働くのか?なんて臆病風が吹き、さっきまであれほど反逆精神で横溢していた心が萎みかけたのでちょっと弟に伺いを建てた。

 はて、なぜここで弟が出てくるのか?という事だが、実は私の弟は現役のゲームプログラマーであり、某有名ヒットロボゲームのメインプログラマーをしていて、ゲームをコンプリートすればエンドロールで(芸名だが)名前が流れてくるような者、謂わばプロフェッショナルである。
「アラカンの俺にプログラミングはできるか?」
と直截に尋ねて「論外」と断じられるのも気分が悪いのでとりあえず
「プログラミング言語ではjavaとpythonのどちらが楽ちんか?」
とジャブを打ってみて「お前には無理」と断じられたらまたちょっと再考しようかと思っていたのだが
「何をしたいかにもよるが、ライブラリがそろっている分、pythonの方が楽かもしれない。javaは実行にjava仮想マシンのインストールが必要なのがネックである」
というまったくもってちんぷんかんぷんではあるが、特にケチをつけるでもないまともな返答をしてきたので
「実はpythonを学ぼうと思って本を注文したのだ」
と話してみると
「入門サイトならいくらでもある」
ということで非常にわかりやすいサイトを教えてくれる始末。
 これはアラカンのpythonはプロフェッショナル的な視点で、否定に価する重罪でもないのでは?と私は判断し、件の入門サイトでちょっと実際に例題に倣ったコードを書いて動かしてみるとちゃんと動いた。

 とりあえずは「アラカンでもプログラミングができないことはないし、pythonのコードを書けばPCはちゃんと処理してくれる」という結論に達し、私はpython初心者となった。

 以上のような顛末で私は本日よりアマチュア・プログラマーを名乗る。

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