古い部屋をDIYしながら過ごした3年間の記録①
人生で初めての転職をしてから数か月経った頃、通勤電車に嫌気がさしてしまいとにかく会社まで自転車か徒歩で行ける距離に引っ越したかった。しかし会社がそこそこの都会にあり、家賃が高すぎて住めないと頭を抱えながら毎日賃貸サイトをチェックする日々を過ごしていた。
そんな2020年の始まりに見つけた謎に家賃が安い物件に引っ越して過ごした3年間のことを振り返りたいと思う。その時はその数か月後に世の中が大変なことになるとは想像もしてなかったので、会社の近くに引っ越したのにフルリモートワークになるという完璧なオチもあった。
その物件は築年数もかなり経っていた上にしばらく人が住んでおらず大家さんの物置となっていた。そのため相場よりもかなり安い家賃で賃貸サイトに出ていた。
意味が分からない価格設定だったので興味本位でそのまま電話して見学に行ったら以下のような感じであった。
これは結構明るい時に撮影した写真なので比較的きれいに見えるが実際はもっと薄暗くて生活をするイメージが全くできない部屋だった。この時自分のなかのおもしろセンサーが働いてしまい、「あの、、これって仮にDIYとかしながらリフォームして住んでいいんですかね?」と聞いてしまったのだ。
その後とんとん拍子で話が進んでしまってこの古い物件を再生しながらの単身都会暮らしを行うことになってしまった。
説明が長くなってしまったが、せっかく変な暮らしをしていたのにきちんとまとめていなかったので、これを機に紹介してみる。
前提として大家さんへの同意のもと行った行為であり、素人仕事なのは前提の上の行動である。
洗濯機を入れるまでに洗濯機置き場をつくる
とりあえずこのタイルカーペットみたいなのが古臭く見える原因だと考えていたのでこの床は全部新しくしようと思っていた。しかしここには洗濯機が入る予定だったので洗濯機を置くと床は剝がせなくなってしまう。というわけで引っ越し直後からここのリフォームに追われた。
床剥がした。スペース狭いし腰が死ぬかと思った。
カッターで切れて専用の両面テープで張るだけという化学素材の薄い板みたいなのを切って張っていった。カッターで切れると書いてあったものの実際にはかなり固くて一枚切るとカッターの刃が使えなくなっていた。相当苦労した記憶がよみがえる。
なぜか完成後の写真がなかったが手前のオーク柄を奥まで敷き詰めたと思っていい。
その後、無事に洗濯機の到着に間に合ったものの普通の賃貸には当たり前についてる防水パンなくね?に気づいてしまった。流石に水回りはプロに頼まないと漏水したときに責任とれないなと思い業者さんに依頼して特注の防水パンを後日作ってもらった。
部屋は古いくせに絶対にドラム式洗濯機だけは手放したくないという強い心が勝り、ついに洗濯機が導入されて涙した。一度手に入れた文明はどうしても手放せない。人間は火のない生活には戻れないのだ。
個人で防水パン特注してほしいんですけどみたいな身勝手なお願いを叶えてくれた業者の方々には感謝しかない。普通の仕事だけの毎日の中に稀に訪れる意味不明な仕事として刺激になってくれたならうれしいな。
広さの暴力、リビング
防水パンの発注と同時並行で洗濯機置き場と繋がっていたリビング?のような空間も同じ床材で敷き詰めた。
洗濯機置き場のような狭い空間で作業をするのも十分きつかったのだが、今度は広すぎてシンプルに時間がかかり、カッターを握る手や腰が限界を迎えていた。学生時代に毎日ウレタン削って粉まみれで徹夜する謎の課題の経験がなければ死んでいただろう。
張るのがつらいというよりは既存の床を剝がしたらなんか残ってそれをスクレイパーで削る作業が一番つらかったんだよな。こんな体験を機にスクレイパーという工具があることを知り、また1つ人生に必要なさそうな知識が増えた。
またやりたいか?と言われると二度とやりたくないと言ってもよいだろう。
そしてまたしても完成した後の写真がなかったので後日撮影されたリビングの写真を載せておく。
年季は感じるけれどこれはこれで味があっていいんじゃないですかね?細かすぎて紹介はしないけどキッチンの収納にリメイクシート貼ったり(色ミスった)、コンロを置く台とかも自作した。床が変わると雰囲気がガラッと変わり床の重要さを知ったのであった。
本当は1つの記事にまとめたかったのだけど、これでもまだ序章なので次に続く。次で終わりたい。次回「壁、壁、床、その他」
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