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マヤの遺跡で目に見えない存在に叱られた話

先日投稿した「金ピカ存在」の最後に、変性意識の中で出くわした亀について言及しました。その続きを書こうとしていたのですが、その前にどうしてもこの話をしないと先に進めない気がするので、先にこちらの方からドロップしちゃいます。

「アセンションが〜」とかしきりに言われていた2012年の前年、2011年のことです。私の人生で長ーく続いた闇の時代(人生の約3分の1が闇)の、最も深い闇に陥る直前の、地獄の釜のふちをよろめきながら歩いていた頃の話です。

ある朝、仕事に出かける支度をしている時、携帯のメールに着信が入りました。それは当時の、なんて言ったらいいかな、仮に、連れとしておきます。アメリカ放浪中のその連れからでした。

彼はお金が貯まると、年に一度くらい海外に1ヶ月ほど旅に出るような人だったんですね。で、その時もアメリカの友人を訪ねながら横断するということで「途中でお前も来いよ!」とか言われていたのですが、私は「行く行く〜」と生返事しながら、まったくそのつもりはなかったのです。仕事もあったし、それに、この腐れ縁を断ち切ろうとしてはまた戻ってしまうということを何度も繰り返し、非常に苦しい思いをしていたので。物理的に距離が遠く離れているこの期間が、心の安らぎとなっていたから。

ところがその朝、メールにあったこの文面

「いつ来んの。明日からメキシコ。カリブ海だぜ。来いよ!」

を見た途端、自分とは思えないような「ハハハハハ」という太い奇妙な笑い声が腹の底から吐き出され、瞬時にして「行く」と決定されたのです。そう、私の頭ではなく、腹が、決めたのです。1ミリの余地もなく、「行く」と。

その場で、当時の仕事先の許可を得ることなく急いで飛行機のチケットを予約し(めちゃ高かった!)、約2週間の旅に飛び立ちました(実際には仕事の調整やアメリカ経由でEFTAとか必要だったので、出発したのはそれから5日後だったかな)

さて。その旅で連れとの関係はまさに地獄の様相を見せ、ひとりでいる孤独より2人でいるときに味わう孤独の方が人を殺すということを骨の髄まで味わったのですが、それはまた別の話。

行き当たりばったり、行き先での出会いをきっかけに移動していく旅スタイルでしたが、ある朝、滞在していたカンクンの日本人宿で連れの「よし。遺跡に行く」の号令により、バスに揺られて古代マヤ文明のピラミッドで有名な、チチェン・イツァへと向かいました。(その旅の途中のお話が、とうもろこしの記事となりました)

正直、それまでまったく遺跡に興味は無く、知識ゼロだったので、行くと決まってから宿に置いてあった「地球の歩き方メキシコ編」をざっと見て、そこがあの春分と秋分の日に羽毛の生えたヘビの姿をした神〈ククルカン〉が現れるピラミッド〈エル・カスティージョ〉がある場所だということを知ったのです。

連れとの関係性を除けば、ほんとに興味深かったこの旅の内容をもっと詳細に伝えたいのですが、この記事の主眼はそこではないので、またいずれ!あ、でも、メキシコには野良アルマジロがいるんだよ!けっこうな町中にも、街路樹の上とかにもいたりして、連れとの最悪の緊張感の中、道を歩いてたらいきなり足元にアルマジロがいたりして、びっくりすると同時に、気持ちがなごみました。アルマジロ、あの時はありがとう。

さて、チチェン・イツァです。
行ってみると、かなり広大なんですね。有名な遺跡以外にも、名前のついていない、半ば朽ち果てて瓦礫のようになっている建造物があちこちに点在しています。セノーテの泉も、生贄が投げ込まれたとされるピラミッド近くのもの以外にもいくつもありました。

さて一番の名所、エル・カスティージョの周辺を歩き回りながら、ある1箇所に近づくたびに、めまいに似た感覚が起こるのに気づきました。

そこは名前もなく、地味で、ほとんど倒壊してこれと言って見どころのない、放っておかれたような建物跡でした。ピラミッド周辺をぐるぐると見て回っていたのですが、その名もなき建造物跡の近くに来ると、意識がどこかに持っていかれるような奇妙な感覚が起こるのです。

疲れかな?と思い、連れに「ここで一休みする」と伝え、彼があちこち見て回っている間、私はその廃墟の近くに立っている木にもたれ、その木影で休憩することにしました。そしてそこでボーっとしていると、何となく、その廃墟がかつては修道院のような場所だったこと、少女たちが暮らし、巫女となる訓練を受けていた場所だったのだと感じたのです。

そしていつの間にか意識が何か自分ではない思考を始め…ハッと気づいて、「今、なにが起こってた?何でこんなことを考えてた?」と思うのですが、またぐわ〜んと別の意識が私の意識を覆って、半分眠っているような、夢を見ているような感覚に陥る…私のものではない意識が、何かを訴えかけてくる…え?え?何?明らかに何かを訴えたい存在がいるのです。

それは私に、「気づいてください、気づいてください」と訴え続けているようです。「え?え?気づけって言われても、いったい何に気づけと?」するとそれはしつこく、わたしの肩を揺さぶらんばかりに強く圧をかけてきます。「えー?もう、何ー?」すると、「気づけーっっっ!!!」バシーン!!!と、頬を引っぱたかれました!(でも痛みは感じなかった。衝撃だけ。)

観念してそこに意識を向けてみると浮かび上がってきたのは、小さな少女のイメージ。古代マヤ文明に生きていた少女です。その子が、「気づいてください、気づいてください」と訴えているのです。すると、わたしの周りに帯のように長く、透明なトンネルの通路がらせんのように周回してゆき、そこをたくさんの女性たちがスーッと風のように通っていきます。過去の時代の、異なる歴史と文化を持つ、様々に違う装束を身につけた、身分も多様な大勢の女性たちが、そのトンネルを通って上へ上へと上昇していくのです。

やがてそれは速度を増し竜巻となり、地上からはるか天まで届く、数えきれないほどの無数の女性たちの顔、顔、顔が、ぎっしりと粒となって埋め尽くした巨大な三角錐となって現れ私を圧倒しました。

後にこの話をソウルバディのAさんに話したところ、彼女からこの絵が送られてきました。

ミヒャエル・エンデの父、画家のエドガー・エンデ作



びっくりしました。私が見たのは、もっと躍動感があって、地面から(もしかしたら地下から)ぐわーっととぐろを巻いて勢いよく上っていく竜巻でしたが、ほとんどこれに近いイメージでした。同じものを視た人がいたのだ!

圧倒されてそれを眺めていると、少女からこのように明確な意識が伝わってきました(言葉でなく、意識の塊のようなものが送られてきて、それを言葉に翻訳する感じ)。

「あなたがこの時代に、あなたの生まれた場所に、女性として生まれてきたことの意味を考えてください」

これを何度も繰り返します。「あなたがこの時代に、あなたの生まれた場所に、女性として生まれてきたことの意味を考えてください」

ええっ?と面食らいました。特に「女性として生まれてきたことの意味」を、あまり深く考えることなく生きてきたので。「そ、そんなこと言われてもぉ」と思ってたら、またもや、「かんがえろぉーーーー!!!」バシーッッ!!!と、檄を飛ばされます。ひえーっ!!!

耳を傾けると、こんなふうに伝えられました。

あなたが生まれたこの時代。こんな時代は人類の歴史上、かつてなかった。
女性が今のように、好きなことができて、言いたいことが言える。そうしても殺される恐れがない。拷問を受けたりしない。なりたいものになれる。行きたいところに行ける。こんな時代はかつてなかった。むしろ男性よりもくびきのない人生を送れることもある。あなたの生まれた場所では、病気になっても最先端の医療が施される。多少のことで死ぬ恐れはない。こんな時代は人類史上、かつてなかった。

巨大な竜巻を見上げながら、わたしは震えました。

あなたが何か新しいことをするたびに、新しいものに手を伸ばすたびに、歴史の中でかつてそれができずに死んでいった、またそれをしようとしたために殺されていった女性たちが、報われるのです。

そしてイメージが浮かび上がります。私が当たり前のように何気なくやること、気まぐれに行うこと。それをするたびに、巨大な竜巻の中の粒のように見える女性が、ひとり、またひとりと、竜巻の中から解放されて白い光となって天に吸い込まれていくのです。

だから、何でもいい、新しいことが目の前にやってきたら、手を出しなさい。飽きたら途中で放り投げて、違うものを掴んでいい。失敗してもいい。また次のものに手を伸ばせばいい。そうするたびに、それができなかった数多の女性たちが報われるのです。

またひとり、ひとりと、女性たちが感謝して、心に喜びを抱いて天に吸い込まれていきます。

わたしは圧倒されながらも、こんなふうに思いました。「失敗してもって言うけどさ、今、現に失敗してあの男とこんな羽目になってしまっているんだよね」
(バシーーーーンッッッ!!!)
つべこべ言わずにやれーーーーーーー!

笑。

さて、そうしているうちに少し落ち着きを取り戻したら、その少女(名前を尋ねたら、フミとも、クミというようにも聞こえたけど、よくわからない)がどんな人生を送ったのかも、わかってきました。

わたしの印象では9歳くらいに見えましたが、実際はもう少し上。13歳くらいであること。今では瓦礫となったその寺院で、幼い頃から他の少女たちと巫女となるべく育てられ、ある年齢になったら生贄としてセノーテに入水したこと。そうなるものだとして育てられたので、神への捧げものとなることに何の疑問も恐怖も不安もなかったこと。本当に純粋に生き、犠牲になったこと。そして、隣の〈剣闘士の訓練所〉にいたひとりの若者に、淡い憧れの気持ちを抱いていたこと。

直感で、その若い剣闘士こそ、あの連れのことだと分かりました。そしてフミ/クミは、この次元の少しだけ違う位相にいるわたしなのだということも。

連れは、この地に私を連れてくる役目があったのかもしれない。(この〈剣闘士の訓練所〉はその時は知らなかったのですが、後でガイドブックで調べたら確かに「戦士の神殿」とされていた)

それからさらに、フミ/クミは、当時の儀式の様子などを見せてくれました。あの遺跡一帯の地面は赤く平らに舗装されていたこと。巫女たちは地面に足をつけて立つことなく、ひざまづいた姿勢で移動しなければならず、そうやって儀式を行なっていたことなど。(今気がついたけど、金ピカの存在が地球の上で膝をついて皿回ししていた、あの体勢とおんなじ!)

そうして、やがてゆっくりと、その少女の意識は私から去っていきました。

この旅からわたしは一足先に帰り、そして連れがさらにひと月経って帰国してから、私は地獄の釜の淵から釜の中へと真っ逆さまに落ちるのことになるのですが、今こうして振り返ってみると、それはひとつの通過儀礼だったのかもしれません。いや、待てよ。そう言ったらその前にもひとつ通過儀礼やってる気がしてきた。それらを抜けて、依存関係や酒や10年位ずっと服用していた安定剤と縁を切ることができたのですけどね。その仕上げが、癌の診断だったのかなあ。なかなかハードモードだったなあ。まあでも言えるのは、それらによって私は何ひとつ傷つけられることはなかったということです。

あと、また思い出したけど、フミ/クミに言われたのは、「あなたに限っては」どんなに手を出しても大丈夫、と言われたのです。複数の霊能者に昔「あなた普通なら3度死んでる」と言われたし、実際そう言われる前に自分でも「これ3度死んでるよねフツー」と本当に思ってたので、手を出しても、私には、3度まではHPが用意されていたということかもしれません。


台風6号がUターンして仕事が休みになったので、この記事を書く時間ができました。台風の被害がこれ以上広がりませんように。復旧がスムーズに速やかになされますように。今後、この台風が上陸する先でも、最善のことが起こりますように。窓の外から聞こえてくる風の音が、だいぶ強くなってきました。皆さまのいる場所でも、どうぞ備えを万全に。


読んでくださり、ありがとうございました🌈


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