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2024年3月のGoogle コアアップデートが開始。検索順位が縦ロールしないように。


2024年最初のGoogleコアアップデート(4ヶ月ぶり)

大阪でECサイト中心に、SEOやコンテンツマーケティング、プレスリリースなどをお手伝いしている、株式会社ユウキノインのさこっちです。

2024年3月6日の午前2時01分(日本時間)に、Google Search Central公式X(旧Twitter)で2024年最初のコアアップデートのリリースを発表しました。

前回のコアアップデートが2023年11月3日(日本時間)にアナウンスされましたので、前回から4ヶ月、124日ぶりということで間隔的には、そろそろ来てもという頃合いでした。

ただ、2023年11月のコアアップデートでは、過去最長となる25日と21時間要したこともあり、終了から今回の開始まで見れば、3ヶ月の間隔があったことになります。

2月23日~29日に予兆はあった?

3連休だった23日~25日頃にかけて一度大きな変動があり、その後、29日にも前週より大きめの動きがありました。

「うるう日アップデートか?」などという声もありましたが、この時点ではGoogleの公式アナウンスはありませんでした。

ただ、昨年8月のコアアップデートでは当社のクライアントサイトのいくつかで、8月23日の開始前週の8月15日頃から変動が始まっていたので、29日の動きではさすがにコアアップデートが近いのではないかと心構えだけはしていました。

コアアップデート本番前から順位が動く予兆があるのも最近の傾向なような気がしています。その時の所感は下記のブログに書いています。

今回のコアアップデートは「複合的かつ大規模」

今回のコアアップデートの内容を、公式ポストから見てみると
「本日、Google は 2024 年 3 月のコア アップデートと新しいスパム ポリシーを発表しました。これらのポリシーを組み合わせて、クリックを誘致するために作成されたコンテンツを減らし、人々が役立つと感じるコンテンツをより多く表示するように設計されています」

ということで、「コアアップデート」だけではなく「スパムアップデート」も同時に実施されている複合アップデートであることが伺えます。

さらに、このタイミングで2023年に1回、2022年に2回実施されていた、役に立つ情報を評価するという「ヘルプフルコンテンツアップデート」でアナウンスされていた「ヘルプフルコンテンツシステム」もコアアップデートに組み込まれることも発表されているので、今後はヘルプフルコンテンツアップデートもアナウンスされないということになります。

Googleの検索セントラルブログによると
「クリックを集めるために作成されたと思われるコンテンツを減らし、ユーザーが役立つと感じるコンテンツを多く表示することで、検索の品質を向上させるように設計されています」
ということで、ここ数年、問題視されていた「おすすめの◯◯、■■選」のような寄せ集めの内容の薄いコンテンツなどに対して対策が講じられるのではないかと期待しています。

最近では3選とか5選ではなくて150選!みたいな、いやもうちょっと絞れよ!となるような、まとめ系サイトも増えていましたもんね・・・。

また、
「2024 年 3 月のコア アップデートは、通常のコア アップデートよりも複雑なアップデートであり、複数のコア システムへの変更が含まれている。雑なアップデートであるため、展開には最大 1 か月かかる場合がある」
とある通り、複雑で複数の変更が加わるということで大規模なアップデートになることが予想され、あらかじめ長期になることも告げられています。

昨年11月のコアアップデートでは25日間と長期間に渡りましたが、その時は、アナウンス忘れているのか?と思うぐらいでしたので、今回のように事前に長期的になるよという宣言はありがたいですね。その分、SEOに従事する皆さんは落ち着かない日々ば続きますが・・・。

また、健やかにWEBサイトを運営する方々には必要以上に心配することがないようなメッセージもありました。

「人々向けに満足のいくコンテンツを作成している限り、クリエイターが今回のアップデートで行う必要がある新しいことや特別なことは何もありません」

もうこれは何度もGoogleも公言してくれている通り、役に立つ情報(ヘルプフル)の発信に努めているのなら大丈夫だと言うことでもありますね。

そして、
・期限切れのドメインの悪用
・大規模なコンテンツの悪用
・サイトの評判の悪用

についても言及されています。

・期限切れのドメインの悪用
これは日本でもニュースになっていましたが、コロナ禍で臨時的に開設された行政機関のドメインなど、期間限定で運用されていたWEBサイトがが使用されなくなり、空いたドメインを第三者が取得、そこに巧妙なフィッシングサイトが構築されて被害に遭ったなどが思い出されます。

・大規模なコンテンツの悪用
「作成方法に関係なく、ユーザーにほとんど価値を提供しない、オリジナルではないコンテンツを大量に作成すること」と明記されており、人間、AIに関わらず、寄せ集められたサイトやコピペによる大量生成の役に立たないページのことを指すかと思われます。

・サイトの評判の悪用
これも、もはやおなじみと言うかいわゆる「サイト貸し」「寄生サイト」のことですね。
検索結果で目立つのは、権威性や信頼性の高いクリニックのサイトにアフィリエイト系(特に美容施術系)の比較記事などが構築されているケースですね。

その他にも、車の整備工場のサイトやラジオ局のサイトにマッチングアプリや法律相談のコンテンツなどが構築されているケースを見かけたことがあります。

私の知人の医師のところも「サイトのディレクトリを貸して欲しい」という営業が何度かあったと聞いたことがありました。

仲間内でも何度も話題になり、困っていた悪意のあるサイトに対してメスを入れてくれるのなら、こんなにうれしいことはありません。

下記のGoogle検索セントラルブログに今回のアナウンスが詳細に出ていますので、合わせてお読みください(2024年3月6日時点で日本語版が出ていませんのでブラウザで翻訳してご覧ください)

質の低いページが検索結果から40%消える!?

Googleのプロダクト管理ディレクターのエリザベス・タッカーさんは、今回のアップデートにあわせ、
「検索上のスパム的で低品質なコンテンツに対処する新しい方法」と題して記しています。

「このアップデートとこれまでの取り組みを組み合わせることで、検索結果に含まれる低品質でオリジナルでないコンテンツが合計 40% 削減されると予想されます」

これが本当なら朗報ですね!我々が長年悩まされてきた、内容がないのに、上位に陣取っていたコンテンツが削減されるのなら、ヘルプフルに努めていたサイトはかなり報われそうな気がします。

ということで、今回は大規模かつ複合的なアップデートが入るので、どうなるか不安もありますが、当社がお手伝いしているところでは、どこも冗長過ぎるコンテンツづくりや自称専門家的な著者情報を記すだけの「E-E-A-T対策」みたいなこともしていませんので、大丈夫!だと信じたいです。

答えは1ヶ月後・・・ですね。
検索順位が縦ロール(きりもみ回転)しないように祈るばかりです・・・。

縦ロールのフリーレンさまかわいいですよね

最後に宣伝です。ネットショップ担当者フォーラムさんにコラムを連載させてもらっています。
先月公開されたコラムでは、2024年のEC展望的なことを書いておりますので、ぜひ合わせてご覧くださいませ!


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