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消耗する年末年始の挨拶回りに正解を出したい

年末年始の挨拶回りは面倒でした。
お客様へ日頃の感謝を申し上げる機会があること自体は嬉しいですよ。

そうじゃなくて、お互いにスケジュールが限られている上役を連れた儀礼的な挨拶です。

取引上のメリットが特に感じられない上に、クソ忙しい時期に膨大な調整コストがかかりますよね。
しかも最悪なのは、自社だけでなくてその調整コストをお客様側にも強いることになる申し訳なさですよ。

あれを日本全国でやっているかと思うと、その無駄さにゾッとします。

挨拶回りについては、慣例化したデメリットを強調する人と、せっかくの訪問機会を営業チャンスにした方がいいというメリットを強調する人がいますが、

大多数の本音は
「たまに挨拶にこだわる人がいるから、変に怒られない程度に続けておこうか」
という感じで、失点は防ぎたいという消去法の論理ではないでしょうか。


それにしてはコストが大きすぎると思いますし、随分勿体無いと思うんです。この悩ましい挨拶回りに正解を出してみたいと思います。

ストレスその1

限られた短い期間に、実質的なビジネスの話をする時間を諦めてまで、とにかく会うことにこだわるのは何故なのか?


ストレスその2


特に年始なんかは、他社より早いアポ取れないと上司に詰められるみたいな所もあるのでは?


こういうこだわりって、結局、武家社会からの名残だと思うのです。

武士は「礼」を重んじる

ってやつです。挨拶大事だぞ!と。

あとは、

将軍家と大名家との微妙な関係性からきているのかなと。

参勤交代中の大名が将軍に拝謁する日にちは決まっていたそうです。(月末の28日とのこと)
この日には将軍からの用事があろうとなかろうと、大名全員が何にも優先して行かないといけません。
この拝謁には「謀反の気持ちは無いですよ」ということを示す意味があるからです。(疑われると取り潰しですから。)

どっかで聞いたことありません?

「あの会社、挨拶に来なかったとか、挨拶が遅かったとか」という上役の怒りや文句。

全く意味不明なんですが、このあたりからの名残じゃなかろうかと。

また、年始の挨拶には、譜代と外様で明確に区別されていたそうです。
○最初は譜代大名

○次が外様大名

○最後がその他大勢

会う順番に、「格」「優先度」がそのまま現れているのです。

だから、特に大口の取引先については、無意識に挨拶の時期や、競合他社との挨拶順とかをすごく気にするのかなと。

アホらしいといえば、アホらしいんですが、
脈々と引き継がれている風土だと思うので、軽んじると恨みを買ってしまう結構ヤバイやつじゃないかと思います。

で、どう考えるのが良いのか?


取引先にとって、


○自社が譜代大名(御三家とか旗本とか、苦しい時を一緒に乗り越えた仲間)の位置付けだと思ったら

→無理せずキチンと話ができる日程で挨拶アポ入れて、当日はお互いの将来についてじっくり話をしましょう。

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○自社が外様大名(長州とか薩摩とか、こいつ裏切ったらヤバイなと警戒されている)の位置付けだと思ったら

→偉い人を連れて御用納めと御用始めの時期にきっちり挨拶に伺いましょう。挨拶では自社の力を先方のために使うことを改めて伝えましょう。

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○自社が譜代でも外様でも無い(取引が始まったばかりとか、取引額や技術などで特に目立った部分が無い)と思ったら

→挨拶回りしてもしなくてもどっちでもいいんじゃないでしょうか。(無難にメールや電話、年賀状などでもいいのでは?)逆にやってはいけないのは、先方が忙しいのに無理にアポを取ろうとしてストレスを与えることでしょうか。まずは外様になれるように営業提案を頑張ることでしょうか。


では、次に一緒に配るカレンダーや手帳などのノベルティの正解は?

については、また考えてみたいと思います。

では。


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