見出し画像

育児視点からのカイゼン・ジャーニー

育児視点からのカイゼン・ジャーニー

新年明けましておめでとうございます。なるべく人と触れあわずに、人の少ないところで過ごす、という意識を持って年末年始を過ごすのは、私にとって初めてのことだったりします。

さて、昨年末にITILファンデーションの勉強をして合格しました。


そこから勢い余って読んだ本がありますので、ご紹介をいたします。この本、とても面白かったです。例によって、私は実際に開発を行っている人間ではないので、すべてを理解できるわけではないのですが、育児者の視点で学びがあったことを書いていきます。

カイゼン・ジャーニー


この本は、副題にもある通り、開発の現場でのアジャイルの実践についてストーリー仕立てで描かれています。素人が読むと、実際の開発事情は分からないことがあるとしても、主人公とそのチームの成長は追うことができますし、数々出てくる手法については開発現場でなくても、応用が利きそうだな、と思います。

育児視点だと

この本を読んでいて気付いたのですが、育児(私の場合は4歳と2歳児)でやっていることは、1日ごとにデミングサイクル(PDCA)を回していることと同じなんです。朝ごはんの準備から保育室への送迎、お弁当の片付け、夕食、お風呂、寝付かせなどですね。加えて、病院に行くなどのトラブルシューティングがあります。タスクが分解できている、といえばそうですし、それらの目的も明確です。しかし、子供は予期せぬ動きをしますから、うまくいくことも、うまくいかなかったことも出てきます。それらを一日の終わりにざっと振り返り、翌日に生かしていく。

日々の育児タスクは、重要度も高く、緊急度も高いのでマストなものです。しかし、この本で紹介される緊急・重要のマトリクスでいえば、この象限よりも大切なことがあって、それは重要度が高く、緊急度が低いもの。本では、人間関係づくり・自己啓発・カイゼンがこれに当てはまると紹介され、これらこそが価値を生み出すものとされています。育児でいえば、それは「子どもとのふれあい」そのものなんだろうな、と思います。一緒に遊んで、子どもの話を聞いて、触れ合うことが子どもの成長にとっては大切であり、この時間を増やしたいな、と思います。

プロセスタイム・リードタイム

この考え方も参考になりました。

プロセスタイム:プロセスを実行している作業の時間
リードタイム:プロセスが次のプロセスに移行するまでの所要時間

確かに育児のタスクの中でも、手待ち時間と組み合わさって長くなっているリードタイムは結構あって、実際に付加価値のある作業だけに絞れば、時間が短縮できそうなことはいくらでもあります。例えば、お風呂に入ることを4歳児に告げて、入りたくないと断られ、彼女が納得いくまで最後の遊びをしていて、それを待っている時間、とかですね。これが原因で、お風呂タスクのリードタイムって、我が家では長かったりします。

私は、正直に申せば子どもの発達について悩んでいますが、そんなことは関係なく、日々、育児のタスクは最小限、DONEにしていいかなくてはなりません。このような本を読みながらタスクとか、プロセスについて新たな視点で考えることは面白かったです。

子育てで毎日クタクタになっています。サポートいただけたら子供のためにありがたく使わせていただきます!