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引っ越したい病の頃合いです

これを書き始めるまで、ベランダに出て春日山原始林の方を眺めながら、風に運ばれてくる木を燻したようなこの時期特有の香りを楽しんでいました。

『楽しい時間には必ず終わりがある。』

今回は体が冷えてきたのと、小雨が降ってきたことで部屋に戻ってきました。この香りの場合は、金木犀の香りに代わるまで、もう少し楽しめますが。

連休二日目

何も予定はなかったし、誰かに呼ばれるような親交のある人なんていないから、賃貸情報サイトのHOME'Sを眺めながらぐだぐだ。周辺の音と大嫌いな両親に居住地がばれたことを除けば、平城宮跡も近くて夜は星も見えるから、もしかしたら気に入っているのかも知れない。それでも先述の二つは問題が大きすぎる。

今まで目の敵にしていた上流工程の仕事を引き受けたから、仕事の時間単価も出張も残業も多くて労働時間も増えて、引っ越し資金なんか簡単準備できるだろうと思ったのに、この三ヶ月はなぜか予想外の大きな出費が続く。夏に大神神社で引いたおみくじの家移りは「好きにしなさい」のような内容だったはず。(要約しすぎ)

離婚してから、既に4回引っ越しをしている。同じ環境に何年もいると苦痛になる。今回考えている引っ越しは、今まで持っていたもの、家具、洋服、家電製品、調理器具、食器、手紙を手放してリセットする引っ越し。そして今度は親しい間柄の人間にも絶対に移転先を教えない。自身を知っている全ての人の記憶から消えるようにする。まあ、職場で顔を合わさないといけない人はいるけれど。

その代わり住みやすい、生活に苦痛を感じない場所を選ぶ。

毎日見ていて、費用は別としても、どんな手を使ってでもここに移りたいという立地、間取りの物件に出会わないのは「そうは焦るな」ということなのだろうか。

明日もたぶん、こんなようなことをしながらぐだぐだ過ごすんだと思う。



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