1人、独り
何をするかより、誰とするか
という考えに変わりつつある。
1人でできた方がかっこいいと思ってたけっこう前、
人に頼る事も大事と気づいたちょっと前、
今では、「ひとりなんて辛い!」なんて
いつからこんな弱い人間になったのだろう。
約一週間前、
カルガリーからプリンスエドワード島へ移った。
大好きな人たちと離れ、飛行機で乗り継ぎ含め8時間。
ここではアジア人などほぼ見かけないし、
レストランは街まで出ないとないし、
バスも電車もない。
何故引っ越したかというと、
もともと日本の友人が「カナダに行くなら行ってみてね」と提案してくれた場所だから。とても美しいからと。
カナダという大きな国だから、色んなところを訪ねてみたかった。
そして、このままカルガリーにいて良いのかという、よくわからないけど、成長できていないのではないかという焦りのような気持ちを取り除きたかったのもある。
お金を節約しながら旅行したかった私は、workawayというサイトを活用した。
タダ働きする代わりに、寝床と食事を提供してくれる。(シフトや食事内容などはホストによる。)
そこで今回のステイ先を見つけた。
海に面する、小さなコテージ。
仕事内容はベッドメイキング、掃除、洗濯、ちょっと料理、ゲスト対応、犬のお世話。
単純であるけど体力がいる。
最初の5日間はドイツからの女の子(23)と一緒に働いた。その子の英語はもう完璧で、ブリティッシュアクセントをたまにボスにからかわれてたりしたけど、それもまた私にはかっこよかった。とても優しくて優しくて、お父さんと本を書いてる最中だと聞いたときは驚いた。何でも出来るんだな。
その子が帰ってからは、私ひとりで働いてる。
どんなにきれいな景色も、どんなに美味しい食事も、ひとりじゃ本当に魅力が半減する。
「辛くなったらいつでも帰っておいで」
友人たちが残してくれた言葉。まってるよ、と。
カルガリーなんて、
観光名所、なんてとこ何もないんだから。
ホームレスは増えてきてるし、寒いし、駅は薬くさい。他の都市もだろうけど、ポイ捨てが多い。
けど、人がよい。
何もないけど、皆とはどこへ行くにも楽しかった。
ああ、また甘えてしまいたいな。
でも、もう少し、やってみようかな。
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