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勇気のあるおじいさんの髪の毛の話


毎日楽しく読ませてもらっている
yamaneさんのnote。
人間観察をして
疑似人物図鑑(三羽さん命名)
のようなお話を作るのが得意なyamaneさんです。

理髪店の髪の毛の話を読んで
ふと思い出したことがあります。


むかしむかしの実話です。

ある日
駅前の広場でバスを待っていたところ
向こうからおじいさんのような
おじさんのような人が
こっちに歩いてきます。

なぜおじいさんのような
おじさんかというと
よぼよぼした感じなのに
髪の毛が黒ぐろとして
隙間なくあるように見えたのです。

そう
隙間なくです。
だからおじいさんにしては
髪が多いなと感じて
おじいさんなのかな?
おじさんなのかな?
と悩んだのです。

その人はどんどん私の方に
近づいてきます・・・
どんどん来ます・・・
来ました・・・
通り過ぎました。

私の眼の前を
堂々と通り過ぎました。

私はその黒ぐろとした髪の毛を
見ました。

その人の頭皮をまじまじと
見ました。
凝視したのです。

なんとあろうことか
その人の髪はほんの少しだけでした。
少ない髪を右から左に
丁寧に広げ
貼り付けたように流していました。

そして髪の毛のない部分は
なぜか黒く塗りつぶされていました。
黒いヘルメットのように見えました。

油性ペンか?
墨汁か?
まさか海苔を貼り付けていた
わけではないと思います。
あまりに衝撃的でした。
驚きすぎて
笑いも起きません。

なぜそこまでしておられるのか?
受けを狙っている?
それともファッション?
謎は深まるばかり。

それから数年後
テレビで薄毛の人に
パウダー状の黒い粉を振りかけて
髪の毛に見せるという商品を
CMで見ました。

あのおじいさんは
先駆けていたのですね。
自分で髪の毛を頭皮に描くという
画期的な方法ですから。

かつらなんかいらねぇやー
頭皮パウダーだっていらねぇやー
その潔さに私は感動しました。

そんな私もいまでは
白髪もちらほら
ヘアカラーに行っても
数ヶ月で
白髪がちらほら見えてきます。

塗りたくなるおじいさんの気持ちが
今では分かります。

おじいさん
勇気があったんですね。
私もやってみます。

ヘアーカラーに行くまでの
応急措置に。

そして私は
おじいさんの仲間になったのです。

でもそろそろ最近の流行りの
グレーヘアーとかも気になります。
白髪ケアはどうしておられますか?


🍀今日も大切なあなたの朝のお時間に
 お立ち寄りくださり
 読んでくださり
 ありがとうございました🙇





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