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【サロン資金調達】銀行融資やその他の調達方法の比較②

こんにちは。前回に続きまして今回はそれぞれの資金調達の特徴を詳しく解説していきます。まずは前回に登場した資金調達の比較図です。

美容室経営における資金調達の比較図
個人からの調達は、親族からや、知り合いや投資家を想定しています。※個人の見解も含みます。

【銀行融資】

銀行融資のメリットは何より、調達金利やコストが安いことです。創業融資だと補助がでる場合もあり、金利が1%未満になる場合もあります。だいたいが1%台〜2%程度。創業融資なら日本政策金融公庫は金利も割安で調達できると思います。地銀も安いです。信用金庫は金利高めで2〜3%台になるケースもあります。メガバンクは年商数十億円以上の企業が対象なので、それまでは向かないです。

銀行融資のデメリットは、審査の厳しさでしょう。まず、どこに話をもっていくべきか迷ったら日本政策金融公庫です。その次は地銀。そして信用金庫。共通して、経営計画書や経歴書を求められると思います。経営計画書は作り慣れないと大変ですよね。私も慣れるまで時間がかかりました。事業が何年か経過していくと、徐々に原価や販管費の平均値がでるので、数字の見立てがしやすくなります。需要あれば、そのうち経営計画書の書き方についてのセミナーやブログ記事も検討中です。

【個人から調達】

親族からの調達のメリットは、すでに信用がある関係なので楽ですし、ありがたいですよね。ただ、デメリットは身内ゆえに甘さも出てしまうため、長期的に見て、それが当人のためになるのかはその人次第でしょう。

投資家からの調達は、メリットは良い人・良心的な人に出会えれば、資金だけでなく、人脈やアドバイスを頂けるケースもあります。デメリットは、相手と相性が悪かったり、事業が上手くいかなくなると揉めてしまうケースも多いので注意が必要です。特に、言葉でのやりとりが契約書にも同様の内容で記載されているかチェックください。さらに、想定外の不利な内容がないかもチェックしましょう。

【企業からの調達】

企業からの調達は、サロウィンさん・ビューティガレージさん(以下、BGさん)それぞれに特徴があるので、ご自身のビジネスに合った選択が望ましいと思います。
サロウィンさんのオールシェアは、メリットとしては柔軟性のある出資をされている印象があります。新規出店時に銀行融資だと石橋を叩いて叩いてようやく融資となるため、直前まで融資が降りるかヒヤヒヤしますが、その点、それを気にせずスピード感を持って展開したい方にはハマるケースもあると思います。

デメリットは、伴走型(売上の一定額のロイヤリティをずっと)になると思うので、立ち上げ時の好調な時は良いのですが、5〜10年もすると経営を取り巻く環境は変わってしまうため、後々重荷になってしまうリスクもあると思います。短期ではなく、長期の目線も踏まえて判断されることが好ましいと思います。
サロウィンさんに関しては、私は直接話を伺ったことはないので、気になる方はご自身の耳で聞いて判断ください。


BG
さんは、メリットは銀行融資よりも柔軟性があるところと、店舗ごとに契約が紐づくところでしょう。店舗まるごとリースや保証金のフリープランなどは、出店の店舗ごとなので、その分のコストは銀行融資より負担が必要ですが、後々、会社の体力がついてきたらその後の出店時は銀行融資にシフトしていけるのは良いですね。

デメリットは、BGさんは上場企業なので審査は少し厳しめになると思います。なぜなら、回収できないリスクが増えてしまうと、株主からの不満や株価への影響がでるからです。さらに、IRによる開示が必要なので、ある程度の正当性を持たせなければならないため、OKの条件やルールはキチンとあると思います。あと、銀行融資と比べたら、やはりコストは割高にはなってしまいます。

BGさんに関して言うと個人的には、信用がなくて銀行から融資が難しい場合に、初期の立ち上げで活用するのはアリな使い方だと思います。あとは、FCや社内独立をさせてあげたいポテンシャルの高いメンバーで銀行融資が難しい場合に提案しても良いなと思いました。銀行の融資枠が減らないので、体力つけて好条件で銀行融資を取り付けていく計画を持つのが良い使い方ですかね。

店舗まるごとリース

サロン店舗内装・設備リース

リースバック

保証金フリープラン

まとめ

今回は銀行融資を含むサロンの資金調達の方法をそれぞれの特性を記載しました。私個人としては、銀行融資が後々を考えると王道だと思っています。その他も一長一短の良し悪しがありますので、自分のスタイルに合ったパターンを選択されるのが良いと思いますよ。資金調達については、角度を変えて今後も発信していきます。


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