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編集とは「記事」だけのものじゃない〜ある焼き鳥屋さんで感じたこと〜

昔っから「編集技術」は記事のようなコンテンツだけのものではなく、もっといろんな仕事に適用できるはず論者です。

先日こんな事がありました。

妻と中目のある焼き鳥屋さんに入ったんですね。雑居ビルの最上階にあるお店は、少し変わったレイアウトをしてました。こんな感じです。

入口近くのカウンターに案内されたんですが、図のように酔いの回った男性5人組が近くのボックス席に座っておりました。その距離7、80cm。

近すぎない?

僕らが入ったときには、すでに結構な大きな声で盛り上がってまして、この至近距離で騒がれると、夫婦水入らずの会話どころじゃない。正直ツラい。

僕は好物のせせりを頬張りながら、お店の人に編集のレクチャーしてあげたいわー、と考えていました。なぜならお店の体験もコンテンツだと思うからです。

編集のステップって大雑把に分けると、目的の設定→情報収集→選別→具体化って感じですが、この焼き鳥屋さんはどのステップにおいてもイマイチと言わざるを得ません。

この焼き鳥屋さんの目的設定はどこか

この店、中目の路地にあるちょっと見つかりづらいところにある焼き鳥屋さん。内装も料理のラインナップも少し大人向け。狙いとしては落ち着いた大人に来てほしいお店なのかなって感じです。

とすると、料理はもちろん、その店で落ち着いて話せる「居心地の良さ」も重要な売り物になりそうです。

お店が収集できる情報は何か

居心地の良さも含めてお店のコンテンツだとすれば、男性5人組の酔客がいるという状況を踏まえた接客は大事なポイントです。

20代ですでに30代に間違えられたことのある老け顔の僕です。そんな男がカップルで入ってきたとなれば、少ししっぽり飲みたいのかな?と思って不思議ではありません。入口近くのカウンター席と、騒いでる集団客がいるボックス席の距離を考えると、それを踏まえた席決めが「居心地の良さ」に直結しそうです。

得た情報から何を選別し、具体化するか

僕らが入店した時間はラストオーダーの50分前。幸い、奥のテーブル席は2席空いています。これから集団客が入ってくる可能性はわずかです。

若く見積もってもアラフォーの男がカップルで入ってきた状況と、大声で会話をしている集団と。そこから導き出される席次は自ずと見えてきます。

コンテンツとはコミュニケーションの間にあるもの

単なる愚痴をもっともらしく語っただけのような気もしますがw、コンテンツとは記事だけじゃなく、人と人とのコミュニケーションの間にあるもの(今回は居心地の良さも含めたお店での体験)と考えると、世の中のいろんな課題が「編集技術」で解決できることは多いんじゃないかなあ、と思った次第です。

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