先日、ウイスキーを飲みに行った話をした。
その時、たまたま私と父の隣に座っていた男性が、まるで創作の中から出てきたかのようなダンディなおじさまだったので、今日はその話がしたい。

洋画に出てきそう

まず、その男性が店に入ってきた時点で私は嫌でも目を惹かれた。
少々恰幅の良さげな体格に、一瞬アメリカ人かと思うくらいの長い白髭。それこそサンタクロースみたいなフワッフワの白髭。
仮面ライダーが分かる人ならドライブに出てきたハーレー博士がまんまそんな感じ。
グラサンをかけていたような気がするが、もしかしたら眼鏡だったかもしれない。何にせよ目元が隠れて余計に日本人感が薄くなっていた。

で。

葉巻を吸っていた。

私は生で葉巻を見るのは初めてだったのだが、初めて見る葉巻の喫煙シーンがあの男性で良かったと思う。
洋画の中から飛び出してきたかのようだった。夜のバーで長い髭を蓄えた男がウイスキーを片手に葉巻を吹かす……字面だけでも絵になる。

ただ、可愛らしいのがその男性は想像していたより声が高かった。
私はどんな低音ボイスが飛び出すものかと身構えていたのだが、よく響くやや高めの、いっそ若々しいくらいの声だった。
ギャップがあってイイよね。

葉巻とウイスキーは合うらしい

ところで曰く、葉巻とウイスキーは合う……というか、葉巻に合うウイスキーというものがあるらしい。
実際、当の男性がバーテンダーさんに「おすすめ」を頼んでいた時も、「では何か葉巻に合う酒を」と返されていた覚えがある。常連さんのようだったのでお決まりの会話だったのかもしれないが。

私は呼吸器があまり強くないし、糖尿もあるから煙草は吸えない。煙草そのものを体験した事はあるのでそこから想像するしかないが、『煙草に酒が合う』という現象自体は、何となく想像が付く。

煙草未経験の方向けに話しておくと、煙草というのは思ったよりハッキリと味がするものだ。私が試した銘柄はとても甘かった。
今喫煙者の知人に直で確認した所、バニラフレーバーが付いているのと、良い葉を使っているから甘いんだとか。甘いんだったら洋酒に合うのも分かる気がしてくる。してこない？

そういうわけで葉巻とウイスキーの相性については疑う理由もないのだが、やはり酒飲みとしては一度味わってみたい……しかし私は煙草を吸うわけにはいかないし……。
いつか機会が訪れるのを待とう。

蛇足とあとがき

ちなみに「葉巻を切る」という行為も生で拝見した。いや、盗み見たようなものなのだが。帰る直前だったと思うので、要は途中で止める為に切ったのだろうか。

毎日投稿というのは大変だね、この記事も1000文字を超えさせるのにかなり悩んでしまった。他人の外見描写だけで1000文字は相当よく見ていないと厳しそうだ。
明日はもっと書きやすいネタを思いつけば良いのだけれど。

それじゃあ、また明日。