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2時間で5万円の価値を生み出せている可能性

今、仕事とは別で理学療法士として携わっている検証事業がある
デイサービスの介護職員の方へ、遠隔支援を行い自立支援として効果を出せるかどうか、というもの

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これに関わったきっかけは本当に縁としか言いようがない
私が大学院でそういった分野に興味を持っていたことを知っていた同僚から、とーっても軽いテンションで誘われた
同僚の奥さん参加する事業で、参加できそうな人を探している、という形だったので、実質知り合いゼロのところにおじゃまする形となった

当初、大学院は修了していたとはいえ、単に興味がある、だけでどれだけ貢献できるか分からない私をよく仲間に入れてくれたなという気持ちと
よくそこに行ってみようと決断したなと過去の自分にびっくりする気持ちがある

そんなこんなで参加した事業、もうすぐ丸3年になる

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自治体と協力して行っている事業だけれども、予算はついていない
つまり、完全にみんな無償で関わっている
しかし、私以外は大学職員など研究職の方なので、仕事中にこの事業に参加している
一方、私は院長の緩さのおかげで勤怠を押しているが、それは微々たるもので実質ボランティアみたいなもの

1クール目を行い、当初狙っていたような結果は出ていないけれど、そうではない別の効果があるのではないかと分かってきた
そして、今2クール目
こちらも無償で行っているわけだけど、当初の予定の中間まで終わり、今後の進め方をデイサービスの経営者の方と相談する機会があった

そこで言われた言葉

この時間には5万円出してもやってほしい価値がある
ということ

私はこの経営者の方との打ち合わせには参加できなかったので、生の声ではないのだけど、今日他のメンバーからそんな話があったと聞いた

ま、まじか・・・
嬉しさと驚きとが同居した、そんな気持ちだった

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当初、この事業に携わることを決めた思いは
面白そうだし、勉強になりそうだ
と、ただそれだけ
少なくともこれで食べていこう、とは思ってない

しかし、時を重ねるにつれて、この事業の価値も私自身言語化でき始めてきたし、実際に学会で発表して、手ごたえも感じた

だから、今後この事業を続けるためには、どうにかして、ここに予算がついてほしいと思っていた
(つまり、自治体の人に有用であると認めてもらう必要がある)

そんなことを思ってはいたけれど、まさかこの時間にそれだけの価値を見出してくれるとは・・・
正直、嬉しさよりも驚きが勝る感覚だった

***

もちろん、それくらいの価値があるよ、って表現であって
実際にそれを払うよ、ってことではないと思う
でも、それくらいの価値を感じてくれている人がいる、そのことは私のモチベーションを上げるにはもう十分すぎる言葉だった

遠隔支援を行っている実際の時間は2時間程度
でも、そのための準備や終わったあとの作業などでどんなに短く見積もっても半日はかかる
当初はほぼ1日、それに関する作業をしていた
とても負担が大きい

慣れてきて徐々に時間短縮できている部分もあるけれど、今後も継続する上で無償は限界かなーとも思っていた

しかし、この言葉で可能性を見出してしまった
なんなら、今後売り出していくサービスの中でメインの商品にもできそうだ

そんなことを考えていたら、ワクワクしすぎて、落ち着かなくなった
武者震いに近いのだろうか

実際、金銭的なものは何も手にしていないので、狸の皮算用になりそうでもあるけれど
すでに、金銭的ではない、何か手にできていると思う

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あんなにラフなきっかけで参加した事業だけれど、私の人生に不可欠なものになるかもしれない
うーん、人生はなかなかに面白い

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