【新しい運動会】
6月1日(土)
旧佐久東小学校が閉校して以来8年ぶりの復活となる「大日向運動会」が開催されました。
出たい競技に出たい人が出るというフリースタイル運動会。
「曲中は踊って、間奏の間に玉を入れる」という独自のルールの玉入れも、
ぶっつけ本番でもその場のノリでなんとかなるもんなんだね。みんな楽しそう。
息子も見よう見まねでダンス&初玉入れを楽しんでいました。
運動会といえば練習に次ぐ練習・・・本番はその成果を出し切る日
というイメージでしたが、地域運動会というのもありノー練習なんだそう。
「子どもが一生懸命に走ったり踊ったりする姿を見たい」というのは親のエゴなのかもな。
それを披露するために子どもを仕上げていくのもきっと大人のエゴでしかない。
エゴというか…大人は仕上げるなんてつもりなくても、運動会に限らずだけど無理矢理させられていると感じてしまう子もいるし、
逆に仕上げられてるなんてまったく感じず完成形に向かっていく過程をも楽しめる子もいる。
意欲的な子は練習なんかなくても一生懸命に踊るし、走る。
かけっこも、大人も子どもも誰でも参加可だったので、アンフェア前提のレースは途中からどのチームが今一番か分からなくなってきてw、
最終的には誰が勝った負けたとかもどうでもいいというピースフルさw
一人一人が自分の番を思いっきり全力で駆けてゆく様を見て、プレッシャーフリーの方が逆に全力が出せるのかも?なんて思えたり。
大人の方がムキになって真剣なのが笑えました。
運動会が嫌いなのか、みんなと同じことをするのが嫌いなのか、
それよりも今目の前にある別のことが何よりも代え難く楽しくて集中したいのか、
参加しないという選択をしてもそれも許される運動会。
「参加しない」という潔い判断ができるのもまたすごいことなんだよな。
子どもの判断で、運動会でしか味わえない楽しい体験を切り捨てさせるのは、
親としては「もったいない」とか「みんなと同じ思い出共有できなくてさみしいな」とか複雑な思いもあるだろうけど、
そんな親心もエゴなのか?
子を思う親の思いとエゴの線引きは難しい。
でも好きなようにさせてもらえるのは心地がよくストレスフリーだろうな。
ブランド牛も、その分管理は大変でもストレスフリーで育てた方が肉質が良くなるという話を聞くように、
大人も子どももストレスフリーに生きる方が、細胞レベルで美味しい人間になれるのかも?なんて。(食うんかいw)
うちの息子は「玉入れは好きだけどかけっこは嫌い」とのことで、
玉入れと満水リレーのみ参加し、後は池で泥遊びに興じました。
地域の運動会ということで地元の子として参加させてもらいましたが、1日楽しませてもらいました。
大日向4区の紳士たちと信大生と実行委員の炭谷隊員。
アダルトチームなフープリレーw
おせんべい食い競争で優しさを見せる3区区長さんと修さん。
ストレスフリー
プレッシャーフリー
自分で楽しみを選び取るという既存の小学校の運動会の感覚とはまた違ったフリースタイルな新しい運動会。
これは小学校の運動会ではなくて、地域の運動会だからなのか。
玉入れの玉は地元の公立校佐久穂小学校から借りてきたのだそう。
中には旧佐久東小学校のゴム印が押されたものも引き継がれていました。
きっと昔々の保護者さんたちが提出を求められ手縫いで作られたのであろう一つ一つ色も形も違う年季の入った手作りの玉。
色々な思いの上に復活を遂げた運動会でした。
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