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『スガシカオデビュー27周年記念③ けんりきが選ぶスガシカオの声が映える名曲ランキング50』(後編1位〜15位)

前回の記事の続きです。
いよいよ明後日!2月26日にデビュー27周年を迎えるスガシカオさんを祝福すべく、スガさんの200曲を越える名曲の中から、”スガシカオの声が映える曲”を勝手に順位づけしていきます。

後編の今回は、いよいよTOP15!
唯一無二のスガシカオの歌声が最高に映える名曲たちを一気にご紹介していきます。

では行きます。

『スガシカオ デビュー27周年記念③ けんりきが選ぶスガシカオの声が映える名曲ランキング50』(後編1位〜15位)‼︎


15位:バクダン・ジュース(アルバム『FAMILY』収録)

村上春樹さんが著書『アフターダーク』に登場させる程気に入ってるように、スガシカオの世界観が爆発してる強烈な楽曲。

以前『関ジャム』で松尾潔さんも仰られてたが、『夜空ノムコウ』でスガシカオに興味を持ち、『愛について』に流れてきた多くのリスナーたちをスガ沼に引き摺り込んだのが、この楽曲だったと言って間違いないだろう。

♪ジュース ジュース ジュース♪のリフレインの中毒性と言ったらもう。。✨✨


14位:あまい果実(アルバム『Sweet』収録)

スガさんの楽曲の中で、いや邦楽の歴史上においても、この曲ほど中毒性がある曲というのは、なかなか他に無いだろう。ライブで聴く度にトリップしたような感覚になってしまう。

「あまい果実みたいに 時がたつと 黒ずんでいくんだ もうそばにいれないくらいに そのニオイは鼻をつくんだ」

愛が深ければ深いほどその愛は熟して甘くなって。でも、甘く熟していたからこそ、腐ってしまった時のドス黒い感情は自分でも抑えきれないくらい大きくなってしまって。

猟奇的な匂いすら漂うのに愛に満ちてるんだよなぁ。


13位:アシンメトリー(アルバム『SMILE』収録)

男の優しさとズルさが共存した歌詞が印象的な曲だけど、スガシカオ最大のスキルと個人的に思っている”ファンクとソウルとポップスを最高に気持ちいい塩梅で融合した“最高傑作では無かろうかと思っている。

そこにスガさんのセクシーな声が乗ると、もうリスナーはただただ最高のグルーヴに溺れるしかない。

あっ、たぶんですけど俺が初めて「スガさんの声が映える」ってコトバを使ったのは、この曲だったはずです。いや、素晴らしい✨


12位:斜陽(アルバム『PARADE』収録)

”鈍い黄色の夕陽“という文学的な最初のフレーズから、もう一気に心奪われてしまう。

初めて歌詞カードを見ながら聴いた時、自分じゃ気づかない、いや、気づいてるくせに気づかないフリをしていた”自分の心の奥の深層心理のようなモノ”を引き摺り出されたような感覚になったのを今でも覚えている。

痛いし苦しいんだけど、何故か心地良いのは、やっぱりスガさんのこの歌声で聴いてるからなんだな。。


11位:アイタイ(2013年発売シングル曲)

オリエンタルチックなイントロから、グッと惹き込まれてしまうこの曲も、『HOL iC』のTVドラマの主題歌。
「会いたい」なんて誰でも書ける言葉も、スガシカオの手にかかれば、こんなにディープで暗くてドロドロしたコトバに変わってゆく。

だけど、その唯一無二の歌声は、どんなに猥雑な世界観も、ドロドロした感情も、狂気にも似た愛も、美しく、愛おしく感じさせてくれるんだ。



さて、、いよいよ残すはTOP10になるわけなんですが、、その前に今回も数曲“特別枠“として紹介したい曲があります。
なぜ特別枠にするのかと言うと、これからご紹介する曲は全部、他アーティストへの提供曲のセルフカヴァーだからなのです。
では、しばしスガさんの提供曲の名曲たちをご堪能ください。


特別枠:Happy Birthday(アルバム『FAMILY』収録)

元々は杏子への提供曲だったのだが、『FAMILY』でバラードにアレンジしてセルフカヴァーした後も、独立時代には“DJ下町“として初音ミクに歌わせてみたり、単独ライブで盛り上げ曲として歌ったり・・・と、ずっと歌い続けている名曲。
ライブで歌う時の最後の「♪Woo〜Woo〜Woo〜♪」の歌声があまりに心地良く、いつまででも聴いていたくなる。


特別枠:ヒカルカケラ(アルバム『Sugarless III』収録)

リトグリへの提供曲のセルフカヴァー。
実を言うと俺は昔から、男性アーティストが女歌を作り歌う事に、どこか違和感を感じていた。そりゃ心が女性の方ならともかく、そうじゃない人が歌うのってリアルじゃ無いじゃん、みたいに思っていたんだ。

だけど、スガさんの音楽を好きになってから驚いた。女歌なのに、全く違和感を感じないんだ。ずっと「それは何故なんだろう?」と考えてた。

NHKの『The Covers』でこの曲を初めてスガさんがセルフカヴァーした時に、何となくその答えに気づいたんだ。
この曲は少女が年上の男性と恋に落ちる歌なんだけれど、スガさんの歌声は年齢も性別も、時代すら越えてみせる。本当に唯一無二だな。。

そして、願わくならば、ソロシンガーとして再スタートを切ったSERINA(芹奈)との共演を、いつの日か見てみたい。この曲を最大限にヒカラセル事ができるのは、スガさんと芹奈のたった2人だけだと個人的に強く思っている。


特別枠:ココニイルコト(アルバム『Sugarless』収録)

SMAPのアルバムに提供した曲で、スガさんが初めて他アーティストに楽曲提供した曲。
って言うか、そもそもスガさんが初めて作詞作曲全て1人で作り上げた曲こそ、この『ココニイルコト』なので、つまり”SSWスガシカオ“の原点。

「ぼくらが二度とない 今に光る星ならば きのうと変わらない 今日を生きる意味がある」

毎日毎日、同じように日々の生活や仕事に追われ、もうイヤになってしまいそうになる時も何度も有るけれど、それでもこの曲のスガさんの歌声を聴く度に、それにだってきっと意味は有るんだと思わせてくれる。

そして、スガさんのライブで熱狂するボクらの笑顔や泣き顔は、きっとオンリーワンの光を放っているに違いない。

スガさん。そう思わせてくれる素晴らしい楽曲を、歌を、ありがとうございます😭


特別枠:夜空ノムコウ(アルバム『Sugarless』収録)

日本中誰もが知ってる、SMAP初のミリオンヒットナンバーのセルフカヴァー。スガさん本人も認めてるように、この曲が”スガシカオ”を一気に違うステージに連れていってくれた。

「あのころの未来に ぼくらは立っているのかなぁ・・・全てが思うほど うまくはいかないみたいだ」

誰もが人生で必ず一度は思うであろう普遍的な自問自答を、今まで誰もした事のない表現で言語化してみせたこの歌詞は、日本音楽史上最高レベルの歌詞だと思っている。

そして、この曲が収録された『Sugarless』は、スガシカオ史上初のオリコン1位に輝いた。その偉業を見届けた翌年スガさんのお父様は天国に旅立たれ、担当看護師さんの計らいでその日病室には『Sugarless』が流されていたらしい。

SMAP解散時、一度は封印宣言する程大きいSMAPへの感謝や思い入れ。父親への想い。いろんなモノを背負う度に、この曲を歌うスガさんの歌声は、憂いと光を増し、ボクらの心のやらかい場所をしめつけてくる。。


ではでは、ランキングに戻ります。


10位:月とナイフ(アルバム『Clover』収録)

「スガさんの曲の中で、これまで1番多く聴いた曲は何ですか?」と聞かれたら、俺は迷いなく「月とナイフ」と答える。
それぐらい、スガさんのファンになってから一番ハマった曲。

“いつかまた あんなふうに誰かを憎むのかな だとしたら もっともっと だきしめて トゲのように心にささればいい あなたに ずっとずっと残ればいい”

人間のドロっとした感情を歌ってるのに、とてもとても美しくて。

とてもとても美しいのに、エグいくらいリアルで。

これこそがスガシカオの音楽なんだと、声を大にして言いたい。


9位:痛いよ(アルバム『イノセント』収録)

昨年発売されたスガさんの最新アルバム『イノセント』は超名盤で、既にこのランキングで登場した『国道4号線』『獣ノニオイ』を始めとして名曲揃いなんだけど、スガさんの声がとびきり映える曲と言えばこの曲。

『特別編2023 けんりきが本気で選んだ超個人的名曲+15』という過去記事にも書いたけど、「痛いよ」は「イタいよ(イタい奴的な)」や「会いたいよ」とのトリプルミーニングにも感じる圧倒的なワードセンスと、ヒリヒリする歌詞に超オシャレなメロディー。

スガさんの声の良さとの相乗効果で中毒性凄すぎて、延々聴いちゃうんだけど、気分が落ちてる時に聴くとヤミに引き摺り込まれそうになる。やっぱりヤバい曲。


8位:愛について(アルバム『FAMILY』収録)

スガさんがデビュー前のインディーズ時代から存在した数少ない曲の一つで、”スガシカオの声が映える“という意味では、間違いなくスガさんの数ある名バラードの頂点に立つ曲だと言っていいと思う。

“愛とは何か”。
この曲では最後までその答えは見つけられていないのだけれど、
「木枯しにこごえる日には かじかんだ手を 温めてほしい」
「夜がきて あたたかいスープを飲もう」
「ぼくは君に 話しかけてる あの日のように いつものように」

それこそが愛なんだとジンワリ胸が暖かくなる。

ちなみにライブの、特に弾き語り(Hitori Sugar)の時のスガさんのこの曲の歌声は、色気ダダ漏れです。
ぜひ、ライブで聴いてほしい1曲。



7位:海賊と黒い海(アルバム『THE LAST』収録)

スガシカオ史上最強の中毒性を持つアルバム『THE LAST』の中でも、埋もれる事なく鈍く光るネオ・ソウルの大名曲。

雨に濡れた黒いアスファルトを、真っ黒い夜の海に喩えた感性がまず凄いのだけれど、この曲の歌詞と、この曲を歌う時のスガさんの歌声は、本当に優しくて、聴く度に胸がいっぱいになってしまう。

以前から俺は、この曲の「君」というのは独立後もずっとついてきたファンの事なんじゃないか、と勝手な解釈をしてきたんだけど、だからこそライブでこの曲の“信号が青に変わる 海図もない海へ ぼくと一緒に・・・”のフレーズを聴く度に「どこまでもついて行きます!」と決意を新たにさせてくれる曲でもあります。


6位:AFFAIR(アルバム『4Flusher』収録)

タイトルの『AFFAIR』はスガさんが敬愛するスライ&ザ・ファミリー・ストーンの『Family Affair』のオマージュだと思うが、恋の終わりを「気づかないうちに ぼくの両手は 真夏のヒマワリを ひきちぎってしまった」なんて、衝撃的かつヒリヒリする表現ができるアーティストが他に居るだろうか。

更にこの曲は、まるでスガシカオに歌われるために自ら産まれたんじゃ無いかと思うぐらいスガさんの声が活きるメロディー。
いや、スガさんの作った曲は当然みんなそうなんだと思うんだけど、この曲はダントツでそう感じるのです。

マニアの皆様には伝わると思うけど、この曲の時のスガさんの歌声は色気ハンパないんですよ。
聴いてるだけで蕩けてしまう。

実はデビュー前のデモテープにこの曲の原曲が入っていたという話も聞いた事が有るのだけど、この曲と『ココニイルコト』をデビュー前から作っていたというだけで、やはりスガシカオは天才なんだと声を大にして言いたい。



5位:アストライド(アルバム『THE LAST』収録)

スガさんが独立時代を経て、再メジャーデビューを果たした最初のシングル。
ココロに闇を抱えたり絶望の淵に立たされた事がある人ほど響くこの曲は、苦難のインディーズ時代を闘い抜いたスガさんの約2年半の集大成のような曲。

そう。独立してから有り得ない程の逆風に晒され、たくさんの傷を負ったスガさんは、その傷から出た膿を、”とびきり新鮮な希望と誰にも負けない勇気に”見事に引き換えてみせたんだ。

だからスガシカオは、もう誰にも負けない。

そして、それは独立時代を共に駆け抜けたボクたちファン一人一人も同じで。
スガさんの歌声が傍に居てくれる限り、どんな困難だって越えていけるに違いない。



4位:黄金の月(アルバム『Clover』収録)

名実共にスガシカオを代表する名曲中の名曲。
この曲が大阪のFM802のヘビーローテーションに選ばれ、そこから火がつき、全国に知名度が広がった。
言ってしまえば、“スガシカオの礎を創り上げた曲“。

6位の『AFFAIR』の事を「スガシカオに歌われるために自ら産まれたんじゃないか」と書いたけど、この曲に関しては「スガシカオは、この曲を歌うために産まれたんじゃないか」とすら思う。

歌い出しの「ぼくの情熱はいまや 流したはずの涙より冷たくなってしまった」から、最後の「夜空に光る 黄金の月などなくても」に至るまで、一貫して歌われているのは“絶望“。

それでも、かすかに差し込む光に向かって手を伸ばしているように感じるのは、やっぱりスガさんのザラついてるのに美しい歌声が有るからなんだろうな。。


3位:Thank You(アルバム『SMILE』収録)

世論調査で「スガシカオの代名詞と言えば何?」と聞けば、恐らく『Progress』や『夜空ノムコウ』が上位を占めると思われるが、スガマニアに同じ質問をすれば間違いなくこの曲がTOP3に食い込んでくるだろう。

陰鬱なのにファンキーで、ファンキーなのに美しく、美しいのに陰鬱なこの曲こそ紛う事なきスガシカオの最高傑作。

自分と自分の大切な人以外死んでもらおうという自己中極まりない歌だけど、その誰もが一度は思うであろうドス黒い感情を、こんな名曲に昇華させてしまい更に世に出してしまえるアーティストなんて、世界中探しても他に居ないんじゃ無いかとすら思う。


2位:19才(アルバム『PARADE』収録)

スガさんが独立して最初のツアーだった『Hitori Sugar 2012』の高松公演。
その1曲目で歌われたこの曲は、つまり俺が生で初めて聴けたスガさんの曲!

Tシャツにベストの衣装で、場内の大歓声にニヤリと笑って観客席を見据えたスガさんの表情。

歌い出しからの蕩けそうになるほどセクシーな歌声。

踊らずにはいられないカッコ良すぎるサウンド。

アコースティックとは思えない、痺れるようなギターソロ。

「この人を1ミリも揺るがずに応援していくんだ!」という気持ちがビンビン伝わってくる会場全体の空気。

あの日、あの瞬間から、俺はこのアーティストを(本気で)応援したい!と心に決めたんだ。

そして、その気持ちはこれまでも、そしてこれからも決して変わる事はない。
でなきゃ、こんなnote書いて無いよ!😂


1位:夕立ち(アルバム『Sweet』収録)

3回に渡ってご覧いただいた『スガシカオ デビュー27周年記念 けんりきが選ぶスガシカオの声が映える名曲ランキング50』!
俺が1位に選んだのはスガシカオ史上最高のグルーヴと呼んでいいこの曲です‼︎✨✨

イントロ、歌詞の世界観、メロディー、アウトロに至るまで、ここまでスガさんの魅力が凝縮された曲もなかなか無いと思うし、とにかくスガさんのザラついてるのに美しい歌声が異常な程映える曲。

「♪ふいに〜♪」のフレーズの中毒性と言ったらもう。。

鬱々とした、切なさと諦念漂う重ための歌詞も、スガさんのセクシーなフェイクも、もう魅力に溢れていて、何度でもリピートできてしまう。最高の曲です✨✨


以上!『スガシカオ デビュー27周年記念③ けんりきが選ぶスガシカオの声が映える名曲ランキング50』(後編1位〜15位)をご覧いただきました。
貴方の大好きな曲、思い入れのある曲は50曲(+数曲)の中に有りましたでしょうか?

あ、そこの「わたしの1番好きなあの曲が入ってなかった。。」って方。
その曲はね、たぶん51位でしたよ😂

2024年、2月17〜18日の二日間。能登半島 地震の被災地である石川県を訪れたスガさんは、避難所を廻り震災復興ライブを行い、被災地の皆さんに歌声を届けた。

マスコミや記者を連れていくわけでもなく、動画を拡散して宣伝するでもなく。
ただただ純粋に「被災地の皆さんを勇気づけよう」と。
自分の大切な27周年記念ライブを1週間後に控えて、リハや準備で手一杯のはずなのに。

そんなスガさんを本当に本当に誇りに思います😂

更にスガさんは、CMソングとして『あなたへの手紙』という最新曲を書き下ろしていて、この曲もスガさんの歌声が映える曲として浸透していく予感がしています!
2月26日の27周年記念ライブでの初披露が楽しみです✨✨


スガシカオさんへ

デビュー27周年、(まだ2日前ですが)本当におめでとうございます!

2010年に映画館のスクリーンの中で『ファスナー』を歌う貴方の声に惹かれてから14年。
ついに俺がファンになる前の貴方のキャリアより、ファンになってからの年月の方が長くなりました。

貴方を追いかけてきた時間。

貴方の音に何度も何度も救われた日々。

その過程で出会った大切な人たち。

それは全て、俺の宝物です。

そんな”ぼくたちの日々“が1年でも長く、続いていく事を願っています。

どうか健康で、これからも素晴らしい音を奏で続けてください。

2月26日のデビュー記念日、最高のライブ期待していますね!✨✨


最後まで読んでいただいてありがとうございました。
サンキューベイッ!😉✨

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