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『KANさんを偲んで①〜2017年弾き語りばったり高松公演』

2023年11月17日、国民的大ヒット曲『愛は勝つ』で有名なアーティストKANさんが天国に旅立ったというニュースが、日本中を駆け巡った。

KANさんと言えば『愛は勝つ』。。
勿論それはそうなんだけど、KANさんのアルバムを持ってたり、一度でもライブで直接観た事がある人ならお解りいただけると思うが、KANさんの楽曲は名曲揃いなのだ。

洋楽、特にビートルズの影響を強く受けているのは間違いないけど、それをビックリするほど上手い塩梅でJ-POPに落とし込む技術と音楽センスは、正直他の追随を許さない存在だったと言っても過言じゃ無いだろう。

更に、”人を楽しませるエンターテイナー”としても、ちょっとやり過ぎなくらい(笑)秀でている、そんなアーティストだ。

そんなKANさんにリスペクトの念や憧れの気持ちを持つアーティストも多く居て、著名な所では桜井和寿(Mr.Children)、ASKA、草野マサムネ(SPITZ)、aiko、根本要(スターダスト☆レビュー)、山崎まさよし、秦基博、広瀬香美、、(以上敬称略)と、錚々たる面々。

他にも、今回の訃報を受けて、本当に多くの一流アーティストが追悼コメントを出していて、そこにもKANさんの音楽家としての評価や慕われる人柄が伺える。

俺も実は近年は何度かライブにも参加させてもらっていて、病気のニュースを見た時も、Twitter(現X)に「KANさん。生きてね。
また必ずライブ行きます😊」って投稿をした。

その願いは残念ながら叶わなかったけど、KANさんへの追悼の意味も込めて、俺がKANさんのパフォーマンスの様子を綴った文章を2回に分けて再掲してみたいと思います。

まずはKANさんのライブに俺が初参加した2017年の『弾き語りばったり』高松公演のライブレポを、ご紹介します。
KANさん。素晴らしい音楽を、素晴らしいライブをありがとうございました!

『KAN芸能生活29周年記念全国29都道府県ツアー【弾き語りばったり# 29 責任者はテクニシャン】inサンポートホール高松第1小ホール』

俺が10代の頃から尊敬してやまないMr.Childrenの桜井和寿さんが、“尊敬する人"“大好きなアーティスト"と常に公言しているKANさん。

一度は生でパフォーマンスを観てみたい…と以前から思っていたんですが、ついに実現しました😊

予定時刻を数分過ぎての開場となり、入場するとまずはチケットの半券と共に渡された謎のカード。
どうやら“ピンクカード"というもので、これに書き込んだ質問やら何やらにライブ中に答えてくれるらしい。

ピンクカードに書かれている項目は2つ。

①ご意見・ご質問等何でもお書きください。

②今すぐにモノマネしてほしいアーティストは誰だ!?

ん…?モノマネ???( ̄~ ̄;)

これは普通の弾き語りLiveじゃ無さそうだ、などと思いながら(笑)席に着こうとホールの中に入ると、、まだ照明が当たってない暗いステージで、ローディーさんがピアノのチェック中。
でもローディーさんにしては、正装で弾いてるなぁ…と思いながら、ふと顔をよく見ると、何とKANさんご本人!!Σ( ̄□ ̄;)
思わず3度見程しました(笑)。

ステージに既にお目当てのアーティスト…この日の主役が居るにも関わらず、気づいているのかいないのか誰も騒がないし、むしろ素知らぬ様子…というシュールな状態😅

ひょっとして、KANさんそっくりのスタッフさんなのか…いや確かにKANさんだと思うんだが、だんだん自信がなくなってきた(苦笑)。
頭が混乱する中いよいよ開演時間に。

ステージのKANさん(らしき人)は、全く誰に構われる事もないまま、スーッと舞台袖に消えていき、ステージに照明が当たると、何事もなかったかのようにステージに再び登場😅

さすがに今度は、大きな拍手で迎えられる✨

観客に深々と頭を下げると、ゆっくりとピアノに対峙する。

1.50年後も

ホントにピアノのみの弾き語り。
美しい音色と、KANさんの優しい歌声。
そしてスクリーンに(やや小さめですが💦)映し出された歌詞が、更に感動を増幅させてくれる。

『秋の夕べに落ち葉が舞うように ぼくたちも美しく枯れてるかな 50年後も穏やかに笑ってるかな 今日みたいに』


2.まゆみ

・・・と、この曲終わりで遅れて入ってきた観客が3人、2列目の真ん中辺りに着席。
めちゃいい席だけに目立つ目立つ💦

KANさん(以下“KAN")「あっ、ようこそいらっしゃいませ(笑)。今、来られたんですか?って事はオープニング観られてない!?あ~、、残念ですね~。今日は珍しく、全裸のバック転で登場したんですが(笑)。」

観客「(笑)。」

客を弄って一笑い取った後は、何事もなかったかのように、次の曲を始めるKANさん😅

3.世界で一番好きな人

この曲も好き。
弾き語りだと、余計に胸に歌詞が迫ってくる😂

『時にぼくらは少しくい違い意志をぶつけ合う そんな時はただ雨降るように透明に丁寧に』


KAN「えー、よろしくお願いいたします。皆様入場された際に、わたくしが何故ステージにすでに居たのか、疑問に思われた方もいらっしゃると思います(笑)。」

あっ、やっぱり開演前にピアノ弾いてたのもKANさんだったんだ!(笑)

KAN「それはですね・・・元々この弾き語りばったりツアーというのを始めたのが2005年になるんですが、それまでバンドを引き連れたツアーしかやった事がなかったんですね。バンドの時は6人編成とかでやるのでいいんですが、なにせわたくしとピアノが有るだけという、こういう状態ですとね。やっぱり緊張するんですね。」

KAN「特に1曲目なんてのは、もうとんでもない緊張感で。・・・で、思いついたんです。始まる前から、ずーっとステージに居ればいいんだって。」

観客「(笑)。」

KAN「お客様が入場されてる間もずーっとステージに居てピアノ弾いてたら、緊張も取れるし練習できるし、一石二鳥だなって。でもね・・・コンサートのオープニングの登場シーンというのは、それはお客さんにとっては、相当重要な注目ポイントですよ。果たしてどんな風に、どんな演出でどこから出てくるのか!」

KAN「つまり僕は、自分の緊張の緩和と引き換えに、皆さんの楽しみを奪ってるというわけです(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「さて、もうお気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、こちらのスクリーンに歌詞が出ております。これは、馬場俊英くんのイベントにゲストで出た時に、スクリーンに馬場くんの曲だけじゃなく、ゲスト全員の分も歌詞が全部出てたんですね。僕は、そんなライブをした事が無かったので、結構ビックリして。」

KAN「でもスクリーンに映し出される歌詞を読みながら曲を聴いてると、今まで何度も聴いてる曲が全然違う感じに聴こえたりして、“あぁ、そうか。これは、こんな歌だったんだ"とか、改めて考えされられたりしまして。」

KAN「で、知らない曲でも歌詞を読みながら聴くと、凄くスッと胸の中に曲が入ってくると言うか。これはいいなぁ~って思って、もうすぐにパクりました(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「で、この前のバンドツアーでそれをやったら、かなり好評で。でも、この『弾き語りばったり』はどうしようかと思って。」

KAN「だってですよ。バンドの時は、そりゃ6人編成ですから、かなりの音圧でドカーン!とお届けするわけですから、僕の声も聞き取りづらい時も有るだろうし、歌詞を出す意味が有ったと思うんですが、今回のツアーはね、僕とピアノだけですから、果たして歌詞を出す意味が有るのだろうか・・・と思ってたんですね。」

KAN「でも先日、馬場俊英くんのアコースティックライブを観に行ったら、やっぱり歌詞が全部出てるわけですよ。それが凄くいい感じで。で、結果こんな事になってます(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「本来ですと、この(歌詞を映す)技術の分だけお一人様200円ずつぐらいチケット代を上げるべき所なんですが、今回お値段は据え置きで。お値段は据え置きで!お送りいたしております!!(笑)」

観客笑いながら拍手!!
据え置きで良かった!ww

KAN「1曲目に歌った『50年後』って曲の歌詞とか、こうやってスクリーンに映してみたら考えさせられますよね。“明日の朝、僕が死んでたら"って、段々それがシャレにならない歳になってきてるので(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「この曲作ったのが17年前ぐらいなので、僕が35、36歳ぐらいですか。その頃なら、まだ“50年後"ってリアリティーを持って考えられたんですが、僕もう53歳ですからね。50年後とか、まず有り得ないですよね(笑)。」

KAN「えー、、次に歌う曲は3枚目のアルバムに収録されてる『だいじょうぶI'm All Light』という曲なんですが、これ後ろに歌詞出すの嫌だな~(苦笑)。」

KAN「と言うのも僕は、学生の頃とか、曲は書けるんですけど歌詞が書けなくて、友達に書いてもらってたぐらいで。自分で書くのは、辞書を引いて英語詞を 書く程度で。」

KAN「で、デビューアルバムとか自分で書いた詞は2曲のみで、あとは全部作詞家の方にお願いしまして。」

KAN「・・・でも、やっぱり何か自分の言葉じゃないから、歌う時にしっくり来ないわけです。“あぁ…こんなんだったらヘタクソでも自分で書いた方が、よっぽどマシだなぁ"って思いまして、2枚目のアルバムは何としても自分で詞を書いてやろうと頑張って書いて・・・あっ、結局12曲中10曲止まりだったんですけどね(笑)。」

KAN「でも、ようやく自分で詞を書き始めたら、今までと明らかにインタビューとかの質問が変わってきたわけです。“ユニークな歌詞を書かれますね"“歌詞がいいですよね"って、歌詞の事しか聞かれなくなったりして。で、まぁ少し調子に乗ったわけです(笑)。」

KAN「なので、3枚目のアルバムは、今度こそ何がなんでも全曲自分で歌詞を書くんだ!という意気込みで製作に取りかかって・・・やっと今度こそ全曲自分で書いたんです。でも“自分で書くんだ"って事だけに躍起になってたんで、個人的にはイマイチな出来と言うか、詰めが甘い歌詞が多いなぁと思うわけです。」

KAN「そういう若い頃に作った歌詞を出すのは、なかなか厳しいモノが・・・まぁ、若い頃の写真を出すよりはマシかな(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「今から歌う曲も、サビの歌詞が“ぼくの本当の恋は ふられてからはじまる"って、つまり“ごめんなさい、好きじゃないです"ってハッキリ言われてるのに、認めない!(笑)」

観客「(笑)。」

KAN「どんだけ諦めが悪いんだって話ですけど…まぁ今も、そんなに変わってないかな(苦笑)。」

4.だいじょうぶI'm All Light

KANさんは自らディスってましたが(笑)、KANさんらしい耳に心地良いPOPなメロディー。

前向きなんだか後ろ向きなんだか、よく解らない歌詞(笑)も好きですよ!😆

『たとえば今はぼくに ごめんなさい それしか言えないのなら 言葉えらばずに君は正直に そう言ってほしいだけさ』


KAN「次は、ちょっと洋楽のカヴァーを聴いていただきたいと思います。2曲程洋楽のカヴァーを歌った後に、僕の現在発売中のニューアルバムの曲を1曲お届けします。まぁ~、そのアルバムが名曲揃いで!!(笑)」

観客「(笑)。」

KAN「あっ、何故この流れで曲をお届けするのか説明しますね。アルバムに入れる曲を作っていた時、凄いいいメロディーが浮かんできて。あっ、僕曲作りって、ほとんど頭の中だけで作るんですね。鍵盤で作る事も有るけど、ほとんどは頭の中だけで。」

KAN「で、頭の中で作ってる時には、ギターやベースやドラムが、全部頭の中で鳴ってるわけですよ。それで、凄いいいメロディーがフルバンドで頭の中で展開されてる時、“あっ、これはサイモン&ガーファンクルみたいな感じだなぁ"と思いまして。」

KAN「だったらSing Like Talkingの佐藤竹善くんにも参加してもらって2人で歌えば、絶対いい感じになるはずだ!と思ってオファーしたんですよ。竹善くんはサイモン&ガーファンクルが大好きだって言ってたので。」

KAN「でも、実際頭の中で鳴ってた音を再現しようとすると、若干のズレが有ってですね。。で、歌ってるうちに気づくんですね。“あれっ?これビリー・ジョエルっぽくね?って(笑)。ビリー・ジョエルの『Why Judy Why』って曲と、丸々8小節ぐらいメロディーは違うけど同じコード進行です(苦笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「で、気にせずに更に竹善くんと一緒に歌入れしながら、“あれっ?これビートルズっぽくね?"って気づくわけです(笑)。よく考えたら、僕サイモン&ガーファンクルって一枚しかアルバム持って無かったわ!だから、どんなに頑張ってもそっち寄りじゃなくて、大好きなビリー・ジョエルやポール・マッカートニーになっちゃうんですよね(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「というわけで、今からその3曲を立て続けに演りますので、いかに似てるかをチェックしていただければ(笑)。」

ふ・・・普通はたまたま似ちゃった曲の事をネットとかで“パクリ疑惑"とか言われたりしても華麗にスルーするアーティストが多いと思うんですが、、まさかの自分発信のパクリ疑惑‼︎😅
KANさん恐るべし。。(笑)

5.Lady Maddonna(ビートルズのカヴァー)
6.Why Judy Why(ビリー・ジョエルのカヴァー)

洋楽に詳しくない俺でも知ってるスーパースターの名曲達。
観客全員、じっと聴き入っていました。。
そして問題の曲へ(笑)。

7.ポカポカの日曜日がいちばん寂しい

確かにビリー・ジョエルに似てる(笑)けど、これはこれで凄くいい曲。
あっ、歌詞にも出てくるサイモン&ガーファンクル感も、しっかり入ってましたww

『こうやってなんかにつけて ちょいちょいスマホばっかイジってりゃ現実が見えなくて楽』

↑歌い方も有るんだろうけど、この歌詞英語に聴こえるんですよ!
実に、よく出来てる曲だなぁと感心✨


そして…唐突にその時間帯はやってきた。。
ピアノの脇に有るウインドチャイム(パーカッションの演奏者がよく使う楽器。解んない人は要検索)を♪シャララララ~ン♪と鳴らすKANさん。

KAN「ピンクカードターーイム!!あっ、全部効果音も自前でやらせていただいております(笑)。」

このためだけに用意した(?)ウインドチャイムの贅沢な使い方にも驚きましたが(笑)、何より観客が一斉にトイレに走ったのに驚きましたΣ( ̄□ ̄;)

KAN「皆さんに入場前に書いていただいた、このカードの中から、僕がピックアップしますので・・・あっ、トイレに行くなら今のうちですよ(笑)。ホントにたった今初めて読むので、3~4分何もせずに読んでるだけですので(笑)。」

このKANさんの言葉で、またもや大量にトイレに走る走る(笑)。
なるほど・・・KANさんのライブでは、お約束の流れなんですね😅

で、ホントに数分間黙ってカードに目を通すKANさん。
シュ・・・シュールな時間帯だ。。( ̄▽ ̄;)

数分後、、、

KAN「さて・・・そろそろ始めますかね。1枚目は、、●●さんいらっしゃいますか?こんにちは。どちらから来られました?」

すかさずスタッフさんがマイクを指名された観客の元へ持ってくる。

客A「愛媛です。」

KAN「おぉ、愛媛から!読んでも構いませんか?」

客A「どうぞ。」

KAN「では・・・『私は6月に結婚します。婚約者に初めてKANさんのライブを観せてあげられると楽しみにしてたんですが、仕事でどうしても来られなくなり、今日は代わりに隣には中学1年の弟が座っています。これを機会に、弟が音楽に目覚めてくれればいいな、と思っています。』」

KAN「あっ、ご結婚おめでとうございます!彼は残念でしたねぇ。でも今日は弟くんが来てくれてるという事で・・・ちょっと弟くんに替わってもらえますか?弟くんは、音楽的興味は、今どこに向かってますか?」

KANさんの言い回しが難しすぎたのか、緊張しているのか、しばらく黙りこむ弟くん😅

弟「・・・・・・いや・・・・・・別に。。。」

KAN「あっ、特に興味ない?(笑)まぁ、もしかしたら、これを機会に“ピアノを始めたい"って言い始めるかも知れないしね。じゃあ、、今はスポーツの方に興味ある?何かスポーツやってる?」

弟「・・・バレー部です。」

KAN「そっか、バレー部か!バレー好き?楽しい?」

弟「・・・別に。。。」

KAN「(笑)。まぁ、今は女の子の事で頭いっぱいだよねぇ!!」

弟「・・・・・・。」

KAN「あっ、ごめん。俺が悪かった(笑)。」

続いて2人目。ってか本当にKANさんが1人で進行して、ゆる~く進んでいくんですねw

KAN「どちらからいらっしゃいました?」

客B「徳島です。」

KAN「おぉ徳島!では、、『いつも娘に連れてきてもらってます。前のツアー・今回のツアーと、高知や香川には来てくださってますが、ぜひ今度は徳島の方にも来てください。』なるほどなるほど・・・そう!実は徳島には、もう10何年も行ってないんですよねぇ。」

KAN「で、今回のツアーは25ヵ所29公演有るんですが、今まで行った事ない県や何年も行ってない県を中心に行こうっていうツアーなんで、実は徳島は“行かなきゃいけない県ベスト10"に入ってました。」

客B「そうなんですか!?」

KAN「なのに、何で今回も行かないのかって話なんですが・・・まぁはっきり言うと会場が無いんですよね(苦笑)。ライブハウスとかなら有るんですけど、僕もうずいぶん前に、ライブハウスで演るのは辞めちゃってるんで。」

KAN「それは何でかって言うとね。フラットな会場で立ち見だと、後ろのお客さんは間違いなく見えないんです。やっぱり、せっかく来ていただいたからには、全ての皆さんに平等に楽しんでいただきたいので。で、徳島で一生懸命会場を探したんですけど、無いんですよね~。。」

KAN「シビックっていうんですか?あそこにしようかと思ったんですが、キャパが少ーし小さすぎるんですね。あと、ステージが低くて客席がフラットなんです。前に韓国人歌手のKくんがシビックで演ったらしいんですけど、“どうだった?"って聞いたら下を向いて黙ってしまいました・・・ってのは嘘ですけど(笑)。」

KAN「でも、やっぱりあのステージの高さでフラットだと、後ろの人見えないんですよね。僕の、この辺(顔の上半分)ぐらいまでしか見えない。それだと、僕の下半身に興味が有るお客様が怒りだしちゃうんで(笑)。」

おぉ、意外にシーモネーターなKANさん(笑)。

KAN「・・・という事でね。申し訳ありませんが、これからも徳島へは行きません(笑)。いろんな場所に観にきてください(笑)。」←KANさん酷い🤣

客B「・・・残念です~。。でも仕方無いです。徳島本当に会場無いんで(泣)。」

KAN「ほら、この会場(高松サンポートホール)とか最高ですよね。列ごとに段差が有って、ステージも高くて、どの席からでもよく見える。キャパも、ちょうどこれぐらい売れるだろうなっていう、いい感じのキャパ。こういう会場が徳島にも有ればねぇ~。もしかしたら僕の調査不足なのかも知れませんが、、でもずいぶん探したんで、たぶん無いと思います(笑)。」

KANさんのSっ気全開(笑)。
高松の会場が褒められるのは嬉しいけど、もうやめてあげてww

すっかり和やかな雰囲気の中(?)ピンクカードは3枚目に突入。

KAN「これはもう年齢的に得だね!16歳!高校1年生?」

客C「はい。あと前回のライブでも読まれました(笑)。」

KAN「本当に!?1年ちょい前のツアーだよね?じゃあ、あの時は14歳!?まぁ、読むよね(笑)。じゃあ、読んでもいいですか?えーと…『同級生の、ほとんど口も聞いた事無い男子から、“俺を蔑んだ目で見てくれ"って言われました。私は、どうしたらいいですか?』・・・(笑)。」

場内騒然(笑)。ってかある意味勇者だ!その同級生🤣

KAN「“蔑んだ目で見てくれ"か・・・うーむ、、何か俺と似たニオイを感じるな(笑)。・・・えっ、ほとんど口も聞いた事無いのに、そんな事言われたの?」

客C「はい💦結構イケメンで、女子に人気有る人なんですけど。」

KAN「ますます俺に似てるな(笑)。ウソウソ、僕はカッコ良くありませんが(笑)。」

客C「カッコいいです!好きです!!❤️」

KAN「Σ( ̄□ ̄;)。。。。」

客C「あっ💦ごめんなさいっ!!💦💦」

女子高生に告られてキョドるKANさん可愛いかったです(笑)。

KAN「(照)。。いや・・・でも貴方は、“蔑んだ目で見てくれ"って言われて、どう思ったの?」

客C「・・・どう蔑んでいいのか判らなかったんで、逃げちゃいました💦」

KAN「逃げたらいいんだよ、そんなの!あっ、でもそういう人種って、一番喜ぶのは無視だからね(笑)。まぁ、とにかく世の中には変態さんがいっぱい居るから、気をつけてください(笑)。・・・以上!ピンクカードタイムでしたーーっ!!(笑)」

観客、みんな満面の笑みで拍手!!✨
こういうコーナーが有るLive初めてだけど、楽しかった!!😊

KAN「さて、、次は邦楽のカヴァーを演ろうと思ってるんですが。僕ね、学生の頃から、ずっと洋楽しか聴いてなくてね。“邦楽なんて、けっ!ダセーな"とか思ってたんです。それはメジャーデビューした後も続いて。まぁ、だったら俺はダサい仕事をやってるのか!?って話なんですが(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「でもある日、テレビから流れてきたASKAさんの歌声に、“えっ、何これ!?"って凄い衝撃を受けて。たぶんCMだったと思うんですが、その15秒から30秒ぐらいのワンフレーズで、“うわっ、何これ!?めちゃめちゃいい曲じゃん!!"ってなって、すぐにCDを探したんですね。で、貰ったの(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「ラジオ局の人に貰ったんだと思います。それまでは“チャゲアスとか…ぷっ(笑)"ぐらいに思ってたのに、一気にファンになってチャゲアスの曲も全部聴き直して。それぐらい僕にインパクトを与えた曲、、『はじまりはいつも雨』って曲を演りたいと思います。」

凄いな・・・こんな時期にASKAの曲を歌うのか。。
いや、きっとこんな時期だからこそ歌わずに居られないぐらいASKAへの思い入れとリスペクトが有るんだろう。

そんな事を思いました。

KAN「でね、その曲の前に、僕の曲を1曲先に歌います。『Moon』って曲なんですが、これは“『はじまりはいつも雨』みたいな曲を書きたい!"って思って作った曲です。その曲を聴いていただいてから、立て続けに『はじまりはいつも雨』を歌いたいと思いますので、ぜひ2曲終わってから、まとめて拍手していただければ。」

8.Moon
9.はじまりはいつも雨(ASKAのカヴァー)

ピアノオンリーでの『はじまりはいつも雨』、沁みました。
改めて名曲だなぁ・・・と思いました。。

『君の名前は優しさくらいよくあるけれど 呼べば素敵なとても素敵な名前と気づいた 僕は上手に君を愛してるかい愛せてるかい 誰よりも誰よりも』

KAN「えー…次にお届けするのは、Mr.Childrenの桜井さんに詞を書いてもらった『安息』という曲です。元々は、今回のアルバムを作るに当たっていろいろ曲を書いてたんですが、“あっ、何かこれは今までにない壮大な曲になるぞ"って思える曲が出来て。」

KAN「でも、なかなかその曲にピッタリな歌詞が浮かばないまま前のツアーに突入したんですね。そこで、人前で歌詞が無いまま歌ってしまえば、早く書かなきゃって自分に緊張感というか、やる気が出るだろうと思って、歌詞が無いまま“ラララ"で前半の9公演歌ったんですね。歌ってるうちに歌詞も浮かんでくるだろうと思って。」

KAN「でも残念ながら、一行も浮かばないまま9公演終了しちゃって(苦笑)。で、ツアーが台風を回避するために2ヶ月程間が空いたんで、その間に何とか詞を完成させようと頑張ったんですが、焦れば焦るほどホント一行も書けなくて💦」

KAN「それどころか、ずっと“ラララ"で歌ってたもんだから僕の中でそれで定着しちゃって(笑)、もう何も浮かんでこない。」

観客「(笑)。」

KAN「で、その時フッと思ったんです。“あぁ・・・桜井さんなら、こういうメロディーにスゲェいい詞を書くんだろうなぁ"って(笑)。で、頼んでみようかと思ったんですが、でもアルバムの核になる曲を他人に書いてもらうのって果たしてどうなんだろう!?と(苦笑)。まぁ、でも桜井さんなら皆許してくれるかなって(笑)。」

KAN「という事でお願いしてみたところ、快く受けてくれて、凄くいい歌詞を書いてくれました!桜井さんの詞が付いた事でアルバムの核がドーン!と決まったんで、おかげさまで他の曲では、もうやりたい放題遊びまくれました(笑)。」

KAN「あっ、前のツアーで高松に来た時には、もう歌詞が付いてたんで歌詞有りで歌ったんですが、事前に“Mr.Childrenの桜井さんに書いてもらった"って言っちゃうと、みんなそこばっかり意識して聴いて、フラットな気持ちで聴いてもらえなくなっちゃうから、あえて言わずに“ちょっとしたミラクルで詞が付きました"って言って歌ってたんですよね。その時聴いて、“何かミスチルっぽいなぁ"って思った人!正解!!(笑)」

10.安息

KANさんが歌い始めると、その場に居る全員が魔法にかかったように曲の世界に引き込まれていくのが、ハッキリ解った。

桜井さんが書いた優しく深い歌詞・・・誰よりも大切な愛しい人へ贈る遺書のような、普通に歌うと重くなってしまいそうだけど、KANさんの暖かなメロディーと良い意味で軽い歌声に中和され、胸に心地良く、そして少し痛く染み渡っていく。

『感謝しながら もう片方で恨んでる 今の僕がいることを 揺らぐことのない現状を それでも確かな 胸の中の温かな 君がくれた宝物があるから いつ死んでもかまわない 大袈裟じゃない』

桜井さんが『REFLECTION』の事を「遺作になっても構わない」と言っていた時期に書いた詞。
この日は何故か、長年Mr.Childrenを応援し続けてきたファン一人一人へのメッセージのように感じられて…泣けました😭

『陽は翳ろうとも 命は朽ち果てるとも 君がくれた宝物があるから 数えきれない幸せがあるから
長い月日を重ねてきた君とだから見える景色がここにある』

ホント素敵な曲。
桜井さんも、大好きなKANさんからオファーもらって嬉しかっただろうなぁ😂

KAN「えー、、わたくし実は今年で記念すべきデビュー29周年という事でね。素数大好きなわたくしとしましては、実にめでたい特別な年なわけです(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「で、29周年に合わせまして、全国29ヵ所34公演回ってるんですね。東京と大阪は2公演ずつで、北海道は地元なんで4公演回ります(笑)。」←KANさんは福岡出身w

KAN「で、ツアーの数字も素数で数えてるんですけど、前回の弾き語りばったりツアーのツアーNo.が“19"だったので、本来なら今回は“23"のはずなんですけど・・・“29周年記念全国29都道府県ツアーvol.23"だと何かあれっ?てなるでしょ?(笑)って事でvol.29にしました(笑)。・・・いいんだよ、俺のツアーなんだから俺の勝手で決めれば(笑)。」

KAN「あっ、だから次回はvol.23に戻りますので(笑)。」←戻るんかいw

KAN「さて、こうやってMCで話しておりますが、実は僕は何年か前まで全部の公演で・・・今回なら34公演ですよね。どの会場でも全部同じ内容のMCをしてたんです。それはそれで理由がちゃんと有るんだけど、でも何回も観に来てくれるお客さんからしたら微妙ですよね(笑)。」

KAN「それと、やっぱりその土地での想い出とかエピソードを話していくのも大事かな、と思って、最近は土地ごとにMCを変えるようにしてます。ここ高松はねぇ、、前のツアーでも来たんですが、実はあの時香川に着いた辺りから凄く腰が痛くて、何だろうなぁって思ってたんです。」

KAN「で、何とかライブは無事に終わったんですけど、東京に帰ったら、もうまともに歩けないくらい腰から左脚にかけてが凄く痛くなって。たまらず病院に行ったら、ヘルニアって診断されまして💦」

KAN「でもレントゲンだけじゃ、はっきり解らないから詳しく調べようって事になって、エム・・・エム・・・何だっけ?」

客「MRI!!」

KAN「そう!MRI!!あれ、皆さんやった事あります?何か狭~い所にベッドに寝かされたままウィーンって入っていくんですよね。そしたら、急に物凄く脂汗が出てきて💦」

KAN「50年生きてきて、初めて自分が閉所恐怖症だって知りましたよ(苦笑)。で、もう“あ~無理無理無理!ムリです!!"って騒いで出してもらって、撮らずにそのまま帰っちゃったんですよね。だってムリだもん(笑)。」

KAN「で、元々西洋医学より東洋医学的な方を信用してるもんで、マッサージとか整体とかに行ったんですけど、もう全然治らなくて。そのあと針にも行って、打ってもらったら大分楽になったので、それから毎週のように通って。おかげさまで今はもう、吉川晃司のシンバル・キックが出来るぐらいまで回復しました!(笑)」

観客「(笑)。」

KAN「だから、高松っていったら僕にとって“ヘルニアになった街"ってイメージです(笑)。以上、高松のお話でした(笑)。」

KAN「・・・さぁ、ここからは4曲続けてお送りするんですが、まず最初に歌う曲が『Regrets』という曲です。この曲は英語詞から始まるんですが、、これね、今でも失敗した~って思ってるんですよね。文法的に意味不明になっちゃったから(笑)。せっかく(スクリーンに)歌詞が出るんですから、これを使ってご説明しますね(笑)。」

スクリーンに、『Regrets』の冒頭の歌詞が映し出される。

KAN「まず歌い出しが“When the night was hard to sleep"“なかなか眠れない夜に"…続きまして“I was walking on the wind"“私は風の上を歩いていました"・・・どういう事だよ!」

観客「(笑)。」

KAN「なんか響きが良くて、それだけでこの歌詞にしちゃったんですよねー。お恥ずかしい。。まず、この曲をお届けしてから、次に『よければ一緒に』って曲を歌います。この曲はですね、何か手拍子したくなる感じの曲なんですが、できれば最初グッと堪えていただき、3ブロック目から手拍子していただければ助かります。まぁ、どこからが3ブロック目かは皆さん次第という事で(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「で、この曲は最後皆さんにも歌っていただきたいんですが、ちゃんと歌詞も“あぁ、ここからは歌えって事だな"って解るように出来てるんで(笑)、ちゃんと誘導しますので、よろしくお願いします。皆さんの歌声が見事に1つになったその時には、吉川晃司が出現しますから(笑)。」

先程からの吉川晃司押しは何なんすかww
あっ、、ピンクカードの“モノマネしてほしいアーティスト"に有ったって事か( ̄▽ ̄;)

KAN「続きまして3曲目は、2011年にシングルとして発表してるんですが、『Listen To The Music』という曲で、今回のアルバムにも収録されています。つまり、2011年に先行シングルとして発売したわけですね。早いですねー(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「でね、先程僕は曲を頭の中で作るって言いましたけど、この曲は珍しくギターで作りました。STARDUST REVUEの根本要さんからいただいた、相当高級なギターなんですけどね。あっ、要さんは何故か、“貸してるだけだから!"っていつも言うんですよ。何なんでしょうね。“早く返してね!やってねぇから!!"とか言うんですよ。。ちょっと意味わかんないですよねぇ(笑)。」

観客「(笑)。」

スタレビの要さん、大御所なのに、後輩ミュージシャン達にイジられ過ぎ!!(笑)

KAN「1つ大きな問題なのは、元々フルバンド用の曲で、弾き語りを想定せずに作った曲なんで、サックスのソロパートが有るんですよ。でも今日は、ご覧のように僕とピアノしか無いので、どうしようかなぁと。」

KAN「サックス無しでピアノだけで演ってもいいんですが、歌詞が“サックスのソロ咽び泣かせ"って言っちゃってるんでね(汗)。サックスを持ってきて、僕がソロを吹いてもいいんですが、その代わり僕、歌もピアノもせずに、ただ何もせずにサックスパートを待ち続けますよ(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「そんな何もしてないおじさんを数分間お見せしても仕方無いので・・・口でサックスソロを演ろうと思います!そして4曲目にお届けするのは、1990年、今から17年前に発表しました『愛は勝つ』という曲を聴いてください。」

11.Regrets

俺がまだ10代の頃に買ったKANさんのベストアルバム。
この曲を聴いた時に、こんなに美しく切ない曲を作る人なのかと、凄く驚いたのを今でも覚えている。

『いまさらおそいけど大声で笑ってても 何かに怒ってても 君はもういない』


そしてKANさんのピアノが、軽快なメロディーを奏で始めた。

12.よければ一緒に

ミスチルファンの方はapでお馴染みですよね!
単純なメロディーと単純な歌詞なのに、聴いてるだけで、歌ってると更に、心がウキウキしてくる名曲。センスだよなぁ・・・😊✨

事前の打ち合わせ通り3番の頭までは手拍子はグッと堪えて(笑)、そこから会場がどんどん1つになっていく様は、感動的と言っていい光景でした✨

『ぼくがひとりでできることなんてなにもない 君とふたりでできることならいくつもある 厄介なこと面倒なことぜんぶ含めて よければ一緒に そのほうが楽しい』

そして曲は、観客を引き込んでいく肝心の部分に。。

『なにかにつけていちいち歌などうたいたい うたいたいけどいつもこれといって歌詞がない 歌詞がなければラララララララで歌えばいい よければ一緒に そのほうが楽しい よければ一緒に そのほうが楽しい』

KAN&観客「♪ラララララララララララララララ ラーララララ ララララララララララララララララ ラーララララ ラララララララララララララララ ラーララララ よければ一緒に そのほうが楽しい♪」

KAN「まだまだ!それじゃ吉川晃司は出てきませんよ!(笑)」

その声に応えて更に声を張り上げて歌う観客に、ニッコリ笑って「そう!」と叫んで、吉川晃司のシンバルキックを披露するKANさん(笑)。
脚上がってねぇ🤣


13.Listen To The Music

KANさんの口で奏でるサックスソロ、めちゃカッコ良かったです✨


14.愛は勝つ

日本中誰もが知ってる名曲中の名曲!!
まさか生で聴ける日が来るとは…感激しました!

『心配ないからね 君の勇気が誰かにとどく明日はきっとある どんなに困難でくじけそうでも 信じることさ 必ず最後に愛は勝つ
信じることさ 必ず最後に愛は勝つ』


KAN「次が、いよいよ最後の曲になります。あっ、察しのいい方はもう解ってるとは思いますが、僕のLiveは二段階有りますので(笑)。僕、一旦この曲が終わったら居なくなりますけど、何かしらの何かをしてください(笑)。それでは、それを踏まえた上での!最後の曲です。」

15.永遠

俺がKANさんの曲で最も好きな名バラード。
歌ってくれて、本当に嬉しかったです😭

『たとえば ぼくの存在が君の重荷になるなら その荷物もぼくがもちます ああ愛しき君よ もう泣かないで いつも隣に永遠にぼくはいるから』


感動の拍手に包まれる中、観客に深々と頭を下げ、舞台袖に消えるKANさん。

感動の拍手が、そのままアンコールの拍手に変わ・・・るか変わらないかで、居なくなった側とは反対側の舞台袖からあっという間に再登場するKANさん(笑)。
早い早いww
場内大爆笑でした🤣

KAN「さて、アンコールという事で、もう1曲お届けしたいんですが…その前にね。今回の弾き語りばったりツアーも、ここ高松が28ヵ所目で、次でファイナルを迎えるわけですが、もう次のツアーが決まっています。今度はストリングスと一緒に回るストリングスツアーです。」

KAN「バイオリン、バイオリン、ヴィオラ、チェロの編成なんですが、これがアレンジは大変なんだけど、凄いいい感じで。良かったら、どこかに観にきてください。たまたま!今回は香川は有りませんが(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「まぁ、でも四国はいつも暖かく迎えてくださって、おかげさまでいいライブができましたので、また必ず香川に戻ってきたいと思います!(ピンクカードの徳島の観客に向かって)あっ、香川以外の四国にもね😉」

観客拍手!!

KAN「あと、僕が出るイベントと言えば、今回のアルバムに参加してくれた素敵なミュージシャン達が勢揃いしてくれる『ロックンロールに拿捕されて』というイベントを中野サンプラザでやります。これはもう、みんな楽しい奴らばっかりなんで、凄く楽しいライブになると思います!」

KAN「それから、スキマスイッチのツアーに数ヶ所参加する事が決まっています。これはですね、スキマのお二人が“リアレンジ"というコンセプトでアルバムを作って、彼等は今までずっとセルフプロデュースで活動してきたんだけど、いろんなミュージシャンにプロデュースしてもらったりコラボしたり・・・という事を、そのアルバムでしてるんですね。そのミュージシャンの1人に、わたくしも選んでいただきまして。」

KAN「でね、他のアーティストの方々は、スキマスイッチの既存の曲をアレンジしてプロデュースする、という事をしてるんですが、何故かわたくしに来たオファーは“スキマスイッチの全ての楽曲を素材と考えて、そこからその色んな要素を繋げて、新たな1曲を作ってほしい"というオファーでした(苦笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「有り得ないでしょ?(笑)バカじゃなかろうかと思いましたけど(笑)。まぁ僕ね、いつもバンドのライブの時は、最後に“その日演った全ての曲をちょっとずつ繋げて、一気に全曲振り返る"という事をしてるんです。たぶん彼等(スキマスイッチ)は、それを観てくれていたんだと思うんですが、いや、、でもこれは、かなりハードルの高い仕事でしたよ(苦笑)。」

KAN「適当にいろいろ繋げればいいわけではなくて、ちゃんと曲として成立させて、更にそれなりのクオリティーの曲にしなければいけないわけですから💦」

KAN「でもね、頑張ってやりましたよ!『回奏パズル』という曲なんですが・・・あっ、食べられる方の海藻じゃないですよ(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「一曲の中にね、スキマスイッチの曲が全部で26曲散りばめられてまして、たぶんスキマのファンの人なら、“あっ!ここ、あの曲だ!うわっ、こんな所にこの曲が入ってるのか!"と楽しんでいただけるのではないかと思っています。」

観客拍手!!
桜井さんが尊敬するだけあって、やっぱりこの人は天才なんだなぁ・・・と、このエピソードを聞いて思いました✨
『回奏パズル』ぜひ聴いてみたいです!

KAN「この曲だけじゃなくて、他のアーティストがプロデュースした曲も、聴き所満載のアルバムなんで、良ければ皆さん、聴いてみてくださいね。・・・最後の最後に、人の宣伝で終わるっていうね(笑)。」

観客「(笑)。」

KAN「それでは、最後の最後にもう1曲、この曲をお届けします。『寝てる間のLove Song』。本日は、本当にどうもありがとうございました!!」

en1.寝てる間のLove Song

アルバムの中でも、唯一KANさんのピアノ1本だけで奏でられてる、ちょっと可愛い愛の唄。
KANさんの優しく伸びやかな歌声に、聴き惚れました。。

『どんな夢見てるの いじめられてないか もしそうなら すぐにたすけにいきたいけど どうすればいいんだろう 君が好き すごく好き ただそれを言いたいだけの歌 君が好き すごく好き ほっぺたの1本の線そっと撫でたら やっぱり寝よう 目覚まし鳴るまで』


大きな拍手に見送られKANさんが退場していき、客席の照明も点き、終演の影アナさんのアナウンスが・・・えっ!?オペラ歌手的な感じで歌ってる、、歌う影アナ!?Σ( ̄□ ̄;)

最後の一瞬まで楽しませるために練りに練られた素敵なライブ!!
楽しかったです✨

KANさん!楽しい楽しいライブを、ありがとうございました!!
また香川に来ていただけるなら、ぜひ観に行きたいです!!

スタッフの皆さんも、ありがとうございました!!
特に影アナさん、、歌うだけじゃなくアナウンスも普通と違う、とぼけたアナウンスされてましたよね?
反応薄く感じて残念だったかもですが、みんな笑ってたし喜んでましたよ!!
ありがとうございました!

そして、あの日サンポートホールで共に楽しい時間を過ごした皆様にもありがとう!
素敵なライブでしたね!!

そしてそして、またもや長くなっちゃったレポを、最後まで読んでいただけた、そこの貴方。
そんな貴方にも、本当にありがとうございます😊


次回は過去記事の中から『ap bank fes ’21 online in KURKKU FIELDS』でのKANさんのパフォーマンス部分を再掲したいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊

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