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菊練り修行

私は3日間、越前焼踏青舎にて修行をしていました!

なんの修行かといいますと…
菊練り修行』です!

焼物はろくろを回すイメージがあると思いますが、それだけではなく、粘土をまず練って、土を作ってから、ろくろを回します。
ろくろを回す前に事前準備が必要だったんです!
知ってた方いますでしょうか。私は恥ずかしながら最近知りました。

菊練りとは、粘土を内側に練り込み、空気を抜く作業のことです。練り込んでいる時に菊のような形になるので、菊練りって言われています。

菊練り途中

それでは、職人さんの泉さんに教えてもらった3日間をレポートしました!

1日目

まず、"菊練りとは何なのか"や"菊練りの手の使い方"を教えて頂きました。

まず、最初に触る粘土は思ったよりも固かったです。かなりのパワーが必要な気がしました。
でも、そのパワーのまま、練っていくと逆に力を入れすぎてとても変な形になります。もうぐちゃぐちゃです。粘土遊び初めてかってくらい訳が分からなくなりました。笑

悔しくて無心になって何度も何度もやり、たまに仕事中の泉さんにお手本を見せて頂き、見よう見まねで、ひたすら練りました。

目標の形は、『ラグビーボールみたいな滑らかな形』なのですが、私がすると『ソフトクリームみたいな形』になりました。(🏉→🍦)
なんでなんだーーーーー!と自分の中で葛藤しながら、((こうしたらいいかな)(次はここ意識してみよう))って心の中で自分と語り合ってました。
大人になってから忘れかけてた、簡単に出来ないこの感じが楽しくて仕方なかったです!

納得いかない菊練り

職人さんの泉さんはとても優しく、力のかける場所や手の位置、角度など教えてくれて、少しずつ理解できてきて、それがとても嬉しかったです!!!

2日目

昨日に引き続き、ひたすら菊練りをしました。

1時間ほど菊練りして、ずっと粘土を触ってると何だか昨日と違う感覚が芽生えました。
こうやって力を入れたら、粘土はこういう形になるっていうのが、なんとなく感じれました。昨日は何が何だか状態でしたが、分かったんです!人間の進化です。凄くないですか。嬉しかったんです。

進化中のわかな

少し出来るとより楽しくなって、泉さんには「80%は出来てるでもう少しやね」って言われました!
でも後20%は、そこからなかなか掴めなかったです。なので考え方を改めないとなって思って、目瞑ってやってみたり(感覚だけでやってみたかった)、必要以上にたくさん練ったりしてみましたが、無理でした。今考えるとそりゃそうです…笑笑

それを見かねた職人さんの泉さんは、「昔の穴窯が近くの山にあるけど、見にいく?」って言ってくださり、行ってきました!!!!

場所は 西山窯跡群(にしやまかまあとぐん)

今は崩れてしまっているが、穴窯でした(※西山窯跡群)

この穴窯は、研究によると鎌倉時代に作られたものとのことで、今から約840年前。
その時代から、ここの土地には人がいて、越前焼を作ってて、生活をしていたってのが、分かると感慨深いものがありました。感動しました。

また、自然に囲まれる場所に来ると私は、うきうきしてしまうので、いつもより動きが素早かったと思います。

チラッとわかな

山の土は、赤土や黄色い土で、触ってみると、普通の茶色い土より粘土質でした。この土が良いのが分かるまで実験して、ちゃんとした焼き物を作っていた昔々の人は本当に天才です。

西山窯跡群の土

穴窯は全部で3つあり、その前のスペースは若干平らになっており、そこにテント見たいなのを建てて、暮らしていたのかなとも泉さんとお話ししながら想像して、心が豊かになりました。

泉さんとわかな

本当にいい時間を過ごせて、とてもリフレッシュ出来ました。泉さん、素敵な場所に連れていってくれてありがとうございました!!!

そして、戻り再び菊練りをしました。余韻ひたひたでした…!

3日目


菊練り前にわざとに穴を開けてから菊練りをし、輪切りにして、空気が入ってないか確認しました。

3日目となり菊練りにも慣れつつあって、空気入ってない気満々でしたが、全然空気入ってました。
また、輪切りにした粘土が可愛かったです。

薄切り菊練り

何回かやって、空気がほぼ入らなくなり、最後に残ってたのは真ん中くらいの小さい空気が中々とれず、難しかったです。

でも何回かしていく中で、合格もらいました!!!

合格した空気が入ってない菊練り


そして、その次は念願のろくろ回し

土の中心を出す、土殺し(つちごろし)をした後、お猪口を作りました。それもミッション付きです。

ミッションは『同じ大きさのモノを作る』です。
急にハードルが爆上がり!笑笑

同じ大きさにするには、ろくろする時に職人さんが使う道具があって、トンボと言われる道具です。

トンボ(ネットから引用)

このトンボで大きさ同じにするのですが、それ以上に、土殺しで中心出せきれてないまま作って、歪んだお猪口が出来たり、作ってる途中で千切れてしまったりと、失敗だらけでした。
1時間半ほどで出来上がったのが5個!効率が悪すぎでした。笑

右奥は職人、左奥はやり方教えてもらって私が作ったもの、他はわかな流バラバラお猪口


職人さんは1つ1分ほどでスッと作ってしまうので、凄すぎです。尊敬しかないです。本当に。

職人の道具好き

次、また踏青舎へ修行に行く時には、お猪口を同じ大きさに出来ることを目指して頑張ります!

3日間、濃い素敵な時間を過ごさせて頂きました。
越前焼の職人の泉さん、私を見守り続けてくれてお世話してくれて本当にありがとうございました!!!

明日は、JKのひよりちゃんがブログ書きます🐥

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