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ポケカイベント・自主大会の運営に関して

どうも、RTA in Japan winter 2023 開幕しましたね。
24hいつでもゲームのリアルタイムアタックを生視聴できる素敵なイベントです。知ってるタイトルはもちろん、全く知らないゲームでも走者や解説がおもろいとめちゃくちゃおもろいので、正月休み入ってヒマもてあましてる方ぜひぜひ。

リンク → https://www.twitch.tv/rtainjapan

毎回変わるセットアップ画面も楽しみのひとつ。今回のはRTAちゃんが喋ってる(音声はない)


昨日の初note、結構好評いただけてうれしい限りです。調子に乗って今日もなにがし書いてみよう。


「さくまるさんなんで運営やめたんですか?」
ポケカのジムバやイベントで最近ちょこちょこ言われる言葉。

ご存じの方も多い(ていうかコレを読んでる人ほとんど知ってる)と思うけれど、ワタクシ今年の9月まで約2年間ほど「真王杯(ポケカップル杯)」という名の非公認自主大会の運営を務めさせていただいておりました。

運営を卒業した理由としては主に「来年度の仕事関係が忙しくなる」のと、自身が主催している「えにあすポケカ部としての活動に重点を置きたい」
この2点が最たる部分です。
真王杯の運営に思い入れがなかったわけではもちろんないのですが、上記2点は自身を欠かすことのできないものである、という点で優先度が真王杯運営を上回りました。

イベントを通じて繋がれた縁や、学びになったこと、「次回も楽しみにしている」といった声の数々はイベント運営者として本当に励みになりました。
ご参加いただいた皆様に今一度、感謝の念を申し上げます。

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さて前置き長くなりました。今回は「ポケカイベント運営」について自身の経験則を交えて紹介してみようと思います。
「自分も自主大会開いてみたい!」と思う方の学びとなればうれしいです。


① イベント(自主大会)を行う前に頭に入れておきたいこと

イベント運営を行う上で自分の中で大事なことって人ぞれぞれ重きを置く部分があると思います。

・地域のポケカブームを盛り上げたい
・ポケカ仲間・友人を増やしたい
・環境(居心地の良い物・本気で取り組める空気 感など)を作りたい
・運営者として自身の知名度を上げたい  etc…

どれが良くてどれがダメ…ということではなく、イベントを行う=なにがしの目的・目標は必ず皆さんあると思います。
ですが、カードゲームが対面ありきであるのと同じようにイベントも参加者ありきで成り立つもの。主催者のエゴだけ詰めたイベントに成功はあり得ません。

5月頃にとったアンケート。深い意味はないと言ったな。あれは嘘(?)だ。

参加したい!と思われるイベントに求められる、最も重要な部分は「人」です。
誰が、どんな人が運営なのか。友人が参加するのか。実際に参加してみないとわからない部分ももちろんありますが「第一印象」としての主催者のイメージってのはめちゃくちゃ大事です。

イベントを開いてみたいと思う方、日ごろSNSでネガティブな発言や自慢話、優越感に浸りたいが為の発信を頻繁にしていませんか?それらは参加者の一番最初に目に入りやすいマイナスイメージです。
この界隈では特にそういった発信を多くする方を見受けるので、ハッとした方は今一度自身のSNSを見直してみましょう。


②会場の選別

兎にも角にもまずは会場です。会場を押さえないことにはポケカはできない。まず最低条件として

・参加予定人数分のテーブル&椅子を確保できる施設であるか

床ポケカはもってのほか、座布団ポケカも個人的にはちょっとイヤかも
コレは一番最初に確認しましょう。ホワイトボードがあればなお良し。次に

・駐車場は確保できるか
・近隣にコンビニ・駅などのインフラは充実しているか
・清潔な施設・快適な空間であるかどうか

この辺も重要視すべきです。特に駐車場や駅チカであるかどうかは人の集まり方に直結します。人が集まる場所において会場の広さや空調もかなり大事。

逆にこれらがしっかりしていれば、遠方であろうが足を運んでみようと思える要因にもなります。施設の利用料とも要相談ではありますが…

恵庭市「えにあす」のホール 真王杯で大変お世話になりました。高天井でめちゃくちゃ広い。


③日時(時間帯)の設定

会場が決まれば次は日時の決定です。コチラもかなり注意すべき点。

・シティリーグの日に被せない
・他の自主大会の日に被せない

シティリーグが64人固定となり、ポケカ人口も増えている昨今、そこまで重大な影響はなくなりましたがそれでも「どちらもできれば参加したい…」と思う方もありがたいことにいます。できればその日は避けましょう。
シティ日程告知が約1か月前なので、基本的に予定日にシティからぶつかってくる場合がほとんどだけど。

シティよりも良くないのが「他の自主大会に被せてしまう」ことです。告知前であれば大会規模に関係なく早いもの勝ちですが、近い地域、かつ後だし告知となると被せてしまった相手の運営に極端なマイナスイメージを持たれてしまいまいかねません。
少なくとも同じ市内の自主大会は最低限事前調査しておき、会場確保後すぐに告知を出せる準備はあらかじめ済ませておきましょう。
同じ界隈での揉め事は少なければ少ないほうがいいよマジで。

時間帯について。当たり前かもしれませんが朝早くからやると参加者の遅刻率が高くなり、夜遅いと参加者の家庭環境によってそもそもの参加率が減ります。
イベント中も試合インターバルが短いと進行が難しくなり、長いと参加者を退屈させてしまいます。

初めてイベントを行う場合はお昼頃開始→試合数×1hくらいのイメージで考えておくのが理想かと思われます。ここら辺は他の自主大会を参考にしましょう。準備・片付けの時間も加味して予約することをお忘れなく。


④参加費の設定

いっちばん難しい部分です。
ポケカの自主大会では「運営が利益を出してはいけない」という感覚・概念が根強い為か、赤字覚悟で主催されている方も多いです。商人としては手間かけてる分そんなことあっちゃあいけないんだけども

(参加費×人数)-(賞品代【参加賞】+会場費+備品代)=0円 を目指したいところ。自主大会が満員御礼を目指す理由はここにあります。

前述にて「人」が一番大事と書きましたが、ウデに自信があり「賞品」を狙って参加してくださる方ももちろんいます。そんな方が最初に「優勝したら〇〇のBOX3箱もらえる!」と思っていたのが参加費集まらずに優勝賞品がBOX1箱に変更されてしまっていたら、なんだこのイベント…って気持ちにもなってしまいますよね。

なるべく賞品は告知しておくべきではありますが、満員にならないとこのような不測の事態ともなり得ますので2位以降の景品にて調整…などの柔軟性も求められます。継続開催するつもりなら次回以降で調整も視野に。


⑤募集ツールの作成

ここまできて初めて「告知」を作れます。事前準備、実はめちゃくちゃ大変なんですよ…

告知・募集の仕方は様々です。今一番使われているのが「tonamel」というサイトですね。

参加者登録からマッチングまでこなす優れモノ。

リンク→ https://tonamel.com/

コチラの利用方法についてはここでは記述しません。リンク先を参照ください。知人にtonamel利用したことがある方がいれば教えてもらうのもいいかもしれません。おれはご飯おごってくれたら教えます


大人数の大会でなければアナログ的な手法でも募集は十分可能です。20人規模のものをSNSのDMを用いて募集かけて、メモ帳なりに集約しても全然いいと思います。各自の肌にあったものをオススメ。

告知はイベント当日の1か月前、募集開始は2週間前あたりをオススメします。あんまりココの感覚が空きすぎると忘れられたり、登録し忘れが発生しやすくなります。

イベントルールに関しては拘らず捻らず「ポケカ公式 スタンダートレギュレーション」を用いるのが最良です。
ちょっと面白いルールを取り入れたいよね、とついつい考えてしまいがちですが”かなりの確率で”不測の事態が発生して参加者の混乱を招きます。どうしても取り入れたい場合はかなり綿密に計画しましょう。


⑥イベント当日 および準備品

・tonamel管理用端末 ※tonamel利用する場合
・賞品各種
・受付用の釣り銭
・タイマー(スマホでも可)
・名札カード
・名札用ペン
・卓番用シール(紙でも可)
・付箋シール(有志景品など用)
・抽選箱

この辺りは用意しておきましょう。名札は対戦相手の名前を確認したり、後述する「有志景品」の抽選に使用できるので、あるとかなり便利です。その他電源タップ・延長コードなど必要に応じて準備しましょう。

会場を借りているという点で「ゴミ袋」を設置するのも参加者への気遣いとしてイイと思います。

イベント開始1h前くらいには余裕をもって会場準備を始めましょう。
なるべく広く、通路はしっかり確保。ショルダーバッグやリュックを持ってくる方が多いのでスペースには余力を持つくらいがちょうどいいです。

始まってしまえば運営は意外と時間に余裕があります。
慣れてしまえば運営もイベントに参加して一緒にポケカを楽しむこともできます。勝敗登録などうまくできない方へのケアや常に全体の状況を見ることを忘れずに。

司会に関しては運営の力量が試されます。頑張りましょう。人数が多い場合は声が人に吸収されます。大規模人数のイベントを検討している場合はマイク等音響設備を用意・レンタルしておくとよいです。
話す時はなるべくゆっくり、ハッキリと喋ることを心掛けること。
そして死ぬほどスベってもキニシナイ心


⑦有志景品の扱いに関して

仲の良くなった方などが「イベント運営頑張ってほしい!」という思いとして、賞品とは別に景品を持ってきていただけることがあります。
ご厚意としてとてもありがたい…のですが、有志景品をイベント「賞品」として提供してしまう…など、取り扱い方を間違えると「横領」と捉えられかねないので気を付けましょう。
もしそのように取り扱いたい場合は事前にいただいた方への確認を忘れずに。

基本的にはイベントの結果発表・賞品授与の後に抽選会として参加者に還元するものです。クリスマスプレゼントの交換会のようなイメージ。
名札を回収して抽選に使うのが一般的ですね。
回収の際に名札の裏に本日の使用デッキを書いていただくと、デッキ分布を後で調べることにも役立てられます。

ヨスガシティカップ2周年の有志景品。北海道でこれ以上集まる会は知りうる限りない…と思う。



なんやかんやで結構長くなってしまいました…
運営側にどのような意図があれど、ポケカをできる環境を作ってくれる、ということはポケカプレイヤーにとっては大変ありがたいことです。

「主催・運営は参加者を第一に」
「参加者はイベントの成功に協力」

この相互関係が生まれるイベントは必ずうまくいきます。
互いに尊重しあえる「会」が今後も増えていって、いろんな地域・いろんな世代でポケカが楽しく、真剣に遊べるようになっていってくれればと思うばかりです。
いつか自分の参加したイベントでこの記事を参考にした、と言っていただけたらこれ以上ない喜びです。



さくまる自身もまた不定期に、小規模だけどめちゃくちゃ楽しいイベントをやっていきたいと思っております(タイトル画像はそれの切り抜き)

ではでは。

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