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ワインエキスパートのテキストを買った私は、『努力する』人間になれるのか

先日近くの大きな書店へ行った際、本にしては随分思いきった買い物をした。

杉山明日香著『受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座』。
つまりソムリエ試験のための参考書である。約450ページ、お値段は4000円。

お会計しながら、自分でもびっくりしていた。

え、私、ワインエキスパート受けるの?????ほんとに?????

ソムリエとワインエキスパート、どっちやねん!分かりづらいねん!と思われた方のためにすごくざっくり説明すると、「ソムリエ」は飲食・サービス関係に従事している人のみが受験できる資格である。それ以外の人(私含む)でも受験できるのが「ワインエキスパート」。ソムリエ試験は実技などもある点がワインエキスパートと異なるが、一次試験の内容は同じである

ワイン仲間のひとりが今年ワインエキスパートに挑戦したのだけど残念ながら不合格で、「来年また受けるからゆいちゃんも受けようよ!ゆいちゃんなら大丈夫だよ!」と誘われた。
その場では「いや、私には無理ですよ〜」などと受け流したものの、誘ってもらったことがずっと頭に残っていて、ふらふらと書店のワインコーナーに吸い寄せられたのだった。

別に、詳しくなくたってワインは美味しい。
仲間うちで開催されるブラインドテイスティングでも、毎回全然わからないけど全部美味しい〜、と思いながら飲んでいる(アホである)。

私がエキスパートの資格を取ろうが取るまいがワインは変わらず美味しいし、資格があったところで特段仕事に役立つわけでもない。

本を買ったのは多分「資格がほしい」というよりも、「勉強をしてみたい」と思ったからだった。

私は勉強が嫌いである。
というか、できない。

誤解を恐れずに書くと、多分周りからは「勉強ができる」と思われていると思う。かなり良い中学高校を出て、そこそこの大学を出て、就職や転職時のSPI検査などでも「能力検査のスコアがやたら高かった」らしいからである。
ただそれは中学受験、つまり小学生までの詰め込み教育でしっかりインプットしてもらった賜物であって、中学に入って以降の私は「ちゃんと勉強した」記憶が本当にない。
学校の試験も大学受験も一夜漬けと要領だけで乗り切り、参考文献の引用をエッセイで繋ぎ合わせたような卒論を書き、ぎりぎりの単位で大学を卒業し、適当に就職した。
仕事を始めてしまえば、目の前の業務だけをやっていればとりあえず日々は過ぎていく。先を見据えて語学や色々な資格を取るという選択肢もあったのに、私は何もしなかった。
転職するときにTOEICぐらいは受けておこうかと思い、試験の3日前くらいに過去問をひととおり問いたら、外資系でもギリ足切りされないぐらいのスコアが取れた(ちなみに英語は全然喋れない)。それを引っ提げて無事に転職し、また何もしない日々に戻った。
いまの会社でも語学やIT関連のスキルアップは推奨されているが、やってみようと思ったことも特にない。

そんなこんなで今に至っている。
つまり、私は「地道に勉強する」とか「こつこつ努力を積み重ねる」が本当に、致命的にできないのである。

少し前までそういう自分がすごく嫌でコンプレックスだったが、この年になってくるともう
「持って生まれた能力だけで40歳までサバイブできてるのはもはや才能!私すごい!」
と自分を肯定する気持ちも生まれてきていた。

が、ワインエキスパートを受けようと誘われたとき、ふと頭に引っかかったものがあった。

これは『勉強する』、つまり『努力する』、チャンスなのかもしれない。



ちょうどいまの仕事にも慣れて、あまり脳みそを使わなくても日々乗り切れるようになってきているし、こちらにいる(大阪にいない)ときの休日は暇すぎて時間を持てあましている。こんなにぼーっとYouTubeばかり見ていて大丈夫かな、と我ながら心配になるほどだ。
この時間を有効活用できるならそれに越したことはないし、仕事と全然関係ない領域の勉強をすれば、なんとなく頭が活性化されて老化予防にもなりそうである。

ネットを見たところ、ソムリエ(ワインエキスパート)を受けるには、一般的に200〜400時間ほどの勉強が必要と言われているらしい。
ちょっと幅があり過ぎて見当がつかないが、いまから試験(最速で7月下旬)までに37週あるので、週に10時間勉強すれば370時間を確保できることになる。
これだけやれば、合格する可能性が高いのではないか。いや、もし合格できなくても、「370時間勉強した」という事実は自分の中で途方もなく大きなものになるのではないか。

受験申込は3月頭スタートで、申し込むとオフィシャルな教本が届くことになっている。
それまでの4ヶ月ほどは主に冒頭の参考書を読み、関連のYouTubeなんかも見ながら、ゆるゆるやってみる。
教本が届いたら本格的に読み込みつつ問題集を解いて、本番に向けて対策していく。
…という、めちゃくちゃふわっとしたイメージだけを描いて見切り発車したのが今週のことである。

合格だけを目指すならもっと短期間でできる効率的な方法がいくらでもありそうな気がするが、今回の私の目標は「地道にこつこつ」。
まずは週10時間を目指して、『努力する』練習をしていこうと思う。

取り急ぎ、勉強時間を記録するためのツールとして「スタディプラス」なるアプリを入れた。

毎日の勉強時間と進捗を記録できて便利なのだけど、おそらくそれだけだと私は挫折するので、noteの日記にも勉強時間を書いていくつもり。
そっと応援していただけたら嬉しいです!
(ここまで風呂敷を広げて、2週間とかで挫折したらもうマジで、心の底からバカにしてください!!)

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