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ひつまぶし

 毎度お決まりの
「ひまつぶし、ちゃうちゃう、ひつまぶしちょーだい!」
大阪人の喜ぶってか、もう飽いて、しれっとされるの覚悟の親父ギャグ。

 昔、名古屋物件の下見の帰り、熱田神宮の鳥居前に『ひつまぶし』の美味しいお店があるとクライアントから聞き、あったあった!『あつた蓬莱軒』の看板が!

「え?蓬莱軒?豚まんとちゃうの?」・・・焦った!
店の前にメニューも出ていないので余計に焦る。しかし、ここで漂う匂いは紛れもない鰻の焼いた匂い。

 一軒家で入り口は小さいが、待合室は工夫されていて、並んでもすぐに座れるのが嬉しい。順番がきて呼ばれ、案内された部屋は中庭を望むように配置されているので、廊下をあちこちくねくね、帰れるかなぁ〜と覚えるのに一苦労したものだった。

 そんなことをふと思い出し
「お父さん、今夜は鰻にする?」
「それもええなぁ、ひまつぶしな、(←出たでた!親父ギャグ!)」

 と言うことで、ご飯を一合だけ炊き、解凍しておいた刻み鰻を混ぜ混ぜ。

 同じく冷凍のカット鰻を茶碗蒸しと一緒に蒸し器へ。茶碗蒸しにも入れたカット鰻の残りで鰻巻き卵、おネギを刻んで、海苔もチョキチョキ、ワサビはチューブを出して我慢我慢。
最後に食べる簡単出汁は、お茶漬け海苔の袋をひとつお茶瓶に入れてお湯をたっぷり淹れてっと。

鰻も茶碗蒸しも冷凍もので便利です

 今は無き難波「千日前いづもや」のちょっと深めの折りに入った『まむし』(これが冷めても美味しい)が食べたいなぁ〜・・・と、懐かしみながら食した昨夜の晩ごはんでした。
 


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