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72-19候 蛙始鳴(かわずはじめてなく)

 夏 立夏 24節気72-19候 蛙始鳴(かわずはじめてなく)

 
 早々、立夏となってきました。

 蛙始鳴(かわずはじめてなく)・・・
 私の住んでいる地域では、カエルの影形は見えず、従って、鳴き声を聞くこともありません。
 が、60年ほど前の大阪市内では、まだ僅かに田畑が残っている地域もあり、蛙の鳴き声を聞くことができました。

 
 カエルの鳴き声でとても驚いたのは、河鹿ガエルとウシガエル。

 河鹿ガエルは、ホタル狩りの渓流できれいな鳥の鳴き声を聞き、それが蛙だと知ってとても信じられませんでした。

 牛蛙は、石川県は片山津のホテルでゆっくり露天風呂に浸っていると、湯の底から「ぶおっ!ぶおっ!」と何か聞こえ出し『いったい何だろう?』と、怖い思いをしたのが始めてでした。よくよく聞いていると、それは湯船の底ではなくて、露天風呂の周りに立てかけてある葭簀の向こう側(田んぼ)からひっきりなしに聞こえているのでした。

 ウシガエルには、大阪市内の城北公園菖蒲園出口の池で手のひらサイズのお玉杓子を見つけたときにも驚かされたものでした。
 同行の友人が「食用ガエル」と、教えてくれたのでびっくり!こんな街なかであの『ぶおっ!ぶおっ!』が聞こえるなんてずいぶん迷惑な話だな、なんて。

 驚かされたといえば、京都のお寺(何処だったかすっかり忘れた)で、低木の枝から池へと数珠つなぎでキラキラ綴り落ちる物体、それが蛙の卵だと教えてもらいびっくり!

 アオガエルくらいなら平気で捕まえられるけれど、それ以上大きなものはゴメン被ります(笑) カエルさん、ごめんね。

2024年5月5日(日)【旧暦 弥生27日】


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