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穭田(ひつじた)

 全国各地で精魂込めてできた稲刈りが無事終わり、その切り株から稲がのびて、また青々とした田になることをご存知でしょうか?なんならそこに稲穂まで育つと言う摩訶不思議な風景。農家の人たちにすれば当たり前の景色であって、摩訶不思議と感じる街育ちの私の方が不思議な人と見られるのかも知れないですね。

 2015年春、我がバルコニーでバケツ稲ならぬ『プランター稲』をと、初めて稲を育てたことがありました。

水を抜いて中干しちう
稲の花の咲き出す瞬間

 一つの花が1時間だけ咲くという稲の花が無事に咲き、稲穂が育ちましたが、街のスズメの格好な餌食となり慌ててカカシを立てネットも張り

実るほど頭を垂れる稲穂かな
プランター稲でも稲穂の重みでお辞儀などみられるウレシ
左が「餅米」← 稲架(はさ)掛け →右が「うるち米」

稲刈りや稲架がけの真似事も経験したのだけれど、その切り株からなんと、なんと!穭田もどきの稲が伸び、貧弱だけれど穭穂までつきました。

穭穂は稲穂と違って中がスカスカ(笑)
なぜか?と考えたらそりゃそうよね、花が咲かないので穂が実らないのだと納得。

 収穫できた稲穂ですが、お米にするまでの大変な作業は諦め、干した穂のままお正月の飾りに使ったのでした。

「それで次からは?」
はい、二度と米づくりに手を出すことはありませんでした。

今年も新米をいただきますが、農家の方々に感謝!感謝!でございます。


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