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えんとつ町のプペル 世界最速上映 舞台挨拶(中盤)

インターネットで世界中の人と繋がれるようになって、
いつでも検索できるようになって、
確かに便利にはなったんですけど
まもなく僕らは、正解で溢れたこの世界が
こんなにも息苦しいんだなっていうことを知って、
今、僕らはその解き方(ほどきかた)みたいなことを、
わかってないじゃないですか。
ずいぶん
ずいぶん世界が正しいことばっかになっちゃって

挑戦する人に対して無理だって言うのは簡単ですよ
だって挑戦が大きければ大きいほど無理な確率はあがるんだもん
それに対して「ほらね」って言って、正解の立場を取ることは簡単ですよ。

挑戦する人を笑って、夢を語る人を笑って、行動する人を叩く側に回ると、
「ほらなお前できひんかったやろ」って言って、言う事は簡単ですよ。
自分が正しかったって表現することは簡単ですよ。
でも、それやって何になるんだって。

挑戦潰して、挑戦しないことを正義にして、
それやって何が生まれるんですか?

今、見渡すとですね。
大人が時間とお金をかけて、毎日毎日魔女狩りして、
失敗した人を立ち直れないくらいまで叩きのめして、
挑戦者を壊して、チャンスを壊して、これやって何になるんですか?
何も生まれないですよね。

で、僕、こんな世界、全然ドキドキしない。
僕が見た未来はこんなんじゃなかった。
やっぱり、スーパーの駐車場に来て、プロレスリングを作っていた
作業員さんに憧れたし、
ずっとバカなことをやっている芸人さんに憧れたし。
得意げに宇宙人の話をしている、矢追純一さんにほんとにほんとに
憧れて。
大人ってそういうことしてくれる人なんだなと思ってたんですね。
でもそうですよね。こんな息苦しい、世界を次の世代に渡せないじゃないですか。

僕は個展とかやるんで、結構チビらと遊ぶんですけど。
あいつらにこんな世界渡せないですよ。絶対嫌なんです。
こんな世界を、みんなでずっと魔女狩りばっかりやってるこんな世界を、
次の世代に渡せない。
だから、夢を語れば笑われるこの世界を終わらせに来ました。

願ってたって仕方がないから、誰かが変えてくれるのを待つほど、僕には時間が残されてないから、誰よりも行動して、誰よりも挑戦して、
それはつまり、誹謗中傷の一切を受け入れるという事です。

そうしてやっていると、人が知らないことに対して、こんなに叩いてしまうんだということを知りました。

で、やっぱり、知らないっていう事と、嫌いっていう感情は、
非常に近い距離にあって、世の中の人が知らないことを提案すると、
新しい選択肢を提案すると、決まって叩かれるんですね。

笑われるし、叩かれるし、僕は日本中から叩かれたし、
僕だけじゃなくて、僕の友達やスタッフも一緒に叩かれちゃったんですね。

これは多分、僕だけじゃなくて同じように挑戦している人が、
きっと同じ目にあっているなって思って。
だったら僕の話を書けば、そういった彼らに、届くんじゃないかな?と思って、「えんとつ町のプペル」という作品を作りました。


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