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えんとつ町のプペル 世界最速上映 舞台挨拶(後半)

でね、この作品の、映画公開のこのタイミングで「新型コロナウィルス」
というのがやってきて、奇しくも世界中のみなさんが挑戦者になって、
黒い煙で覆われて、夢や希望のたぐいがなかなか見れなくなってしまって、
結局「えんとつ町のプペル」って、本当にスタート時は、超個人的な物語だったんですけど、蓋をあけてみると、2020年を迎えて、結局世界中の人が、心当たりのある物語になりました。
 
で、やっぱり、今、本当にみんな大変だと思うんですね。
今年ずっと大変だったじゃないですか。
本当に大変だと思う。

誰も経験してないんで。
この100年に一度のウィルスなんて、誰も経験してないし、誰も過ごし方をわからない。正解がわからないですよね。僕もよくわからないですよ。

ただ、それが作品のメッセージになっていると思うんですけど。
白旗あげるのは、まだちょっと早すぎる。
もっと勉強して、もっと可能性探って、
知らない事には蓋をせず、耳を傾けて、まだまだやれるなって。
まだまだやれると思いました。
 
ルビッチの言葉を贈ります。
「誰か見たのかよ」
「誰も見てないだろ」
「だったらまだわかんないじゃないか」

この「えんとつ町のプペル」っていうこの作品が、
今挑戦している、ギリギリで踏ん張っているあなたへの
エールになると嬉しいです。
 
そして最後に1つだけ。お礼を言わせてください。
お客さんとスタッフのみなさんにです。
 
好きな言葉があって。
「早く行きたければ一人で行け」
「遠くに行きたければみんなで行け」
 確かアフリカかなんかのことわざだと思うんですけど。
「早く行きたければ一人で行け!遠くに行きたければみんなで行け!」
非常に好きなんですけど。

みんなで行くっていう事をきめちゃうとですね、
いろいろ厄介増えるんですよ。
背負うもの増えちゃうんですよ。

やっぱりスタッフの顔は出てくるし、スタッフの生活のこと考えなきゃいけないし、お客さんの期待を背負ったら、その分恐怖に変わるし、厄介ですよ。
めんどくせーなって思うんですよね。

ただ、やっぱり、夜中に一人で作業している時に、
新しく生まれたスタッフの赤ん坊の顔とか
あとは作品の完成を待っているお客さんの顔がフワッと出てくるんですね
 
その瞬間に、もうちょっとだけ、もう寝ようと思ってたけど、
もうちょっとだけ頑張ろうかなって思えるんです。
 
やっぱり、皆さんがいたおかげで、粘りみたいな。
最後の土壇場の粘りみたいなものが生まれてですね、
皆さんが「ひとりじゃない」って思わせてくれたおかげで、
強くなることができました。
 
ごめんなさい。なんか、真面目でつまんない話ばっかりして、
約束することは一つだけです。
 
これからもエンターテインメントに、命を削っていきたいと思います。

みなさんのことが大好きです。

これからも宜しくお願いします。

本日はどうもありがとうございました。

挑戦は続く・・・

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