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ハンドサインと移動ド唱法


今回は、音感を身につける方法の1つである「ハンドサイン」について紹介します。

ハンドサインとは、「ドレミファソラシド」の各音にあてがわれたジェスチャーです。


階名唱と一緒にハンドサインをすることにより、視覚と結びついた音程感覚が徐々に身にいていきます。

その結果、読譜指導よりも重要とされる「内的聴感」が段々と形成されていきます。


ハンドサインは、ハンガリーの作曲家・音楽教育家であるコダーイ・ゾルターンが発案しました。


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《画像 コダーイシステムによるハンドサイン》


以下は大学の合唱の授業でもらったプリントの転載なのですが、
出典がわからないので、もしわかるよという方がいらしたらコメントして頂けるとありがたいです🙇‍♀️

(2022年10月14日 追記
プリントと同じ内容のPDFが、ネットにアップされていました!
静岡県総合教育センターのもののようです。)

https://www.center.shizuoka-c.ed.jp/files/shizuoka_guideline/06ongaku/06-03-02A(1)ex.pdf


"移動ド唱法の最大のメリットは「相対的な音感の獲得を通して良い耳をつくる」ことであるが、ここで言う「良い耳」とは単に聴覚が優れているということではなく、ある音を音楽的文脈の中で関係性を持って感じ取ることのできる能力のことを指している。

ハンガリーの作曲家で、教育者でもあるコダーイ・ゾルターン(1882〜1967)は、ジョン・カーウェン(1816〜1880)によって考案されたハンドサインを改良して、子どもの教育に用いた。


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《画像 コダーイ・ゾルターン》


コダーイ理論に基づく音楽教育では、子どもの内的聴感の発達を促すことが中心に据えられる。
この内的聴感なくしては、正確な音程で歌ったり演奏したりできないばかりか、音楽を聴いて楽しむことさえおぼつかない。
したがって内的聴感こそが読譜指導以前の重要な音楽教育の基礎・基本であるといえる。


ハンドサインは、ドラミのシラブルとともに歌いながら用いられる。
音楽の授業で用いるときには、教師は自分の顔の前に手を出し、子どもたちと常にアイコンタクトを取る。子どもたちは、教師の手を常に注視している。
そして、ひとつの音を歌っている間に教師の手が次の音を示すので、子どもたちの頭の中には自分の出しているハンドサインによって頭の中で想起する音が同時に鳴ることになる。

ハンドサインでは簡単なメロディーを即興的につくったり子どもたちがすでに知っている歌を用いたりして、慣れてきた頃に、ハンドサインを見ながら声を出さないで(頭の中だけで)歌う「サイレントシンキング」を加えていく。
こうして子どもたちは自らの視覚と音程感覚を連動させながら内的聴感を実感するようになる。
そして、この後にトニックソルファ譜(リズムの下にドレミを書いた楽譜)などを用いながら徐々に移動ド唱法による視唱に入ると良い。"


「絶対音感よりも相対音感の方が音楽的な力である」というのが近年の考え方であり、
また、相対音感は大人になってからでも身につけられる能力なのだそうです。

コダーイ・メソッドについて、これからもっと詳しく勉強したいと思いました。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます♪


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さくら舞🌸

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