導入期のソルフェージュ活動
この記事では、導入レベル(バイエル上巻程度)の生徒さんに実施したいソルフェージュ活動についてまとめています。
参考文献はこちらです🌟
①リズム
❶一定のテンポで手をたたいてみよう!
まず、たたくときは、ベチベチと手を押さえつけないようにします。
たたいた後「音が生まれたよ」というのを意識してみましょう。
一定のテンポにするには、手が動く空間が一定になるようにします。
また、速いテンポになるほど空間がせまくなります。
初めはほとんどの生徒さんが、まるで音をつぶすかのように、たたいた後は手を押さえつけてしまいます。
一本締めに代表されるように、これが日本人特有のリズムの取り方なのかもしれません…笑
♪様々なテンポで行ってみましょう。空間の広さに気を配ります。
♪2人以上で、順番にたたいてみます。キャッチボールをするように、音をやり取りしましょう。
❷休符を感じよう!
最初はみんなで一定のリズムをたたきます。
リーダーが「ハイ!」と言ったら、次の1拍だけ休符を入れます。
このとき、手は空中でスッと止めて動かさないようにします。
また、「ハイ!」の後、次の「ハイ!」まで休み続けるというのもやってみましょう。
このとき、心の中で拍を感じているようにします。
❸「2!」と「2倍!」のゲーム(拍の分割と倍加)
最初はみんなで一定のリズムをたたきます。
リーダーが「2!」と言ったら、その瞬間から拍を2分割してたたきます。
(四分音符→八分音符)
また、リーダーが「2倍!」と言ったら、拍の長さを2倍にします。
(四分音符→二分音符)
このとき、空間の大きさを2倍にし、手をそっと動かし続けると急ぎにくくなります。
♪「3!」や「4!」も混ぜてやってみましょう。
♪強弱も表現してみましょう。一定のテンポでたたきながら空間を広げていくと、音が大きくなっていきます。
①音の長さ、②空間、③強弱の関連を身体で感じましょう。
①テンポを崩さず②正確に分割・倍加します。しっかりとできているか、周りの人にみてもらいましょう。
❹リズムをまねしよう!
1小節単位で、リーダーのリズムをみんなでマネします。
♪慣れてきたら、2小節単位や4小節単位に増やします。
♪手をたたくだけでなく腿をたたいたり、足ぶみや指鳴らしなど、ボディーパーカッションもとり入れて楽しみましょう🎶
②音程
❶声を和音のなかに溶け合わせよう!
鍵盤で三和音を弾き、1番上の音に「ルー」と声を合わせます。
声を上げたり下げたりして、ぴったり合うところを探してみましょう。
耳の良い人に溶け合った瞬間を教えてもらいながら、ピッチがぴったり合うときの快感を感じられるようになりましょう。
「きれいに溶け合った!」という感覚を大切に、よく聴きながら丁寧におこないます。
♪和音の伴奏をつけて、音階を歌いましょう。
❷シークエンス唱をしよう!
楽譜を見ずに、手の動きをつけて歌います。
音程や音感を育てるだけでなく、同じパターンを反復することで、階名の並びの記憶を強固にすることができます。
♪次の練習では、半音と全音の違いを体感することができます。
③読譜
❶ドとソだけの楽譜を一定のテンポで読んでみよう!
メトロノームを♩=60で鳴らします。
音を読むときは、左手の人差し指で読んでいる音を隠します。
目では次の音を見ていて、その音を読む瞬間に指で隠します。こうすることで常に楽譜の先を読みながら、一定のテンポで読譜する練習ができます。
♪慣れてきたら♩=80にしましょう。
♪スラスラ読めるようになったら、ドとソを目印に他の音を配置した楽譜でも練習しましょう。
♪ヘ音記号やアルト記号、テノール記号にも応用できます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
さくら舞🌸
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