SPADIE FINAL DAY1でBTNvsBB(2BetPot)におけるCB戦略を取られた

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先日SPADIE FINAL DAY1に出場してきました。

SPADIE FINALは日本ポーカー連盟が運営しているライブポーカーイベントで、権利保持者のみが参加できるDAY1を生き残ってDAY2に出場し、そこでの上位17位からプライズが贈られます。

DAY1は「①指定のラウンドが終わる時残っていた人全員通過で終了」か「②残り4人になった時点終了」のどちらかです。私が出場したDAY1は34エントリーだったので、残り4人になった時点で終了になるだろうなとみんな話していました。

BBでA9oを持っていて、ボードが9JJのツースートになった

トーナメントの最終受付も締め切り、残り10人、5人テーブル2卓というような状況でした。

私がBBでA♣9♠が入り、BTNが2.2bbのオープンレイズをしたのでレイズと迷いつつコール。お互い45bb持ちくらいです。

フロップ【J♣J♥9♣】

私はチェックするとBTNはポットの33%くらいの額をベットしました。相手のBTNレンジにはヒットもあるけど、ストレートドローやフラッシュドローなど、ドロー含めなんでもあるのでA9oはコールしました。

ターン【4♥】

私はチェック、相手はポットの60%くらいベットしました。ここで考えたのは「相手のドロー系のブラフをキャッチするためにコールする」か「ここでレイズして相手が本当に強いハンドを持っているか確認するか」でした。

ただA9oはブラフでもバリューでもレイズするのに適したハンドではないと思い、コールしました。

リバー【5♠】

ストレートもフラッシュも完成しないカードが落ちました。

私がチェックすると、BTNはポットの90%くらいの大きめのベットをしてきました。ターンと同じ考えでコールすると、ショーダウンで相手がQ♠J♠でトリップスをショーしました。

そこで大きくスタックを減らし、そのまま飛んで私のDAY1は終了しました…

帰路でずっと「どこかでレイズするべきだったか?」を考えていました。レイズしていれば相手が本当に強い手か分かって大きく減らさなかったのではないかと…

GTO+で計算させてみる

人間がいくら考えてても仕方ないので計算機に頼ります。

設定はポットが5bb、有効スタックが45bbで、相手が毎回フロップで小さいCBをしていたので、フロップのベットは33%のみにしています。

BTNのオープンレンジ

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BBのコールレンジ

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計算結果はこんなかんじです。BB側

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結果としてA9oはずっとコールでした。

BTN側はこう

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BB側がターンでレイズするようなハンドはバリューだとフルハウスやスリーカードですが、ブラフはT3sや83sのような弱いフラッシュドローでたまにする程度です。

お互いの広いレンジに対して2スートペアボードというフロップは、BB側に強いハンドの割合が少ないため、バリューでもブラフでも基本レイズしないということだと思います。

フロップでのチェックレイズもJ持ちかフラッシュドロー、ストレートドローですが、ブラフでレイズするのはT♣7♣を持っていても6割程度なのでしたりしなかったりです。

まとめ

・相手の広いCBには広くコール(ミドルペアやAハイ、スモールポケットペアなど)

・この場合のミドルペアはレイズに適したハンドではない

ライブトーナメントで面白い経験ができてよかったです。相手のレンジの広さに対応したプレイがちゃんとできるよう、考えてプレイを続けていきたいです。

DAY2に進出されたみなさまのご健闘をお祈り申し上げます。

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