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カナダでワーママ。産休と職場復帰のお話

今回はカナダでの産休からの職場復帰事情と、2020年11月に職場復帰をした私の、この半年間で見えてきたワーママとしてのワーク・ライフバランス、私らしいはたらき方についてお話ししたいと思います。

カナダの産休と職場復帰

最近日本でも男性の育休について聞くようになってきましたが、カナダでの産休・育休制度は2段階になっています。

*出産日から最初の15週間は、出産をした人へのMaternity Leave(マタニティ・リーブ)いわゆる産休。
*その15週間後からが Parental Leave(パレンタル・リーブ)=育休で、母親か父親が取ることができます。

2019年3月の改正まで産休と育休の合計は1年間(12か月)でしたが、今は希望すれば合計1年半(18か月)休めるようになりました。ただ12か月かけてもらうはずだった政府からの補助金が、月々の額を減らして18か月かけて支払われる計算になるので、金銭的に考慮して1年を選ぶ人もまだたくさんいるようです。

私は1年半も仕事から公式に離れられるチャンスは一生のうちでもなかなかないと思い、迷わず1年半の産休・育休を選びました。

カナダでは出産した女性の職場復帰がとても一般的で、ほとんどが私立ですが子供を1歳から預けられる場所もたくさんあります。私が産休に入った時は、私を含めて3人が毎月順番に予定日・産休入りしていましたし、産後復帰して働いている女性も2週間の育休をとる男性社員もたくさんいました。

職場復帰 ~私の場合~

結論から言うと、私は産休前に働いていた会社には戻りませんでした。法律で産休・育休からの職場復帰の際に休職前と全く同じか同等の職を会社はオファーしなければならないので、帰るところはありましたし、そういう会話も会社としました。

が、小さい子供がいる状況で100%月曜から金曜まで働くことに抵抗もあり(休み中に平日行動ができることの素晴らしさを知ってしまったのも一因だったりして)50%のスケジュールで働けないか聞いたところ、予想通り叶わず。

幸いなことに、以前一緒に働いていた同僚が最近ビジネスを立ち上げたということで、「50%のスケジュールで来てほしい」と言ってもらえたのであっさりそちらに職場復帰

・・・・私の場合は同じ会社ではないので、仕事復帰しました。

半年間の試行錯誤の末

不思議なことに子供がいないところで50%スケジュールで働いていると、空き時間がだんだんと増え、幸せな悩みですがだんだんヒマになってきてしまいました。今度また詳しく書きますが、カナダ流の毎日掃除・洗濯・買い物をしない生活をしているので、子供を相手にしなくていいとなると平日の昼間って時間がかなりあるんです。ヒマにしているくらいならお金を稼いだほうがいいな、ということで試しに残りの50%の時間を埋められる仕事を探してみることにしました。

そこでなんと運よく違う会社での仕事が決まり、これで平日のスケジュールは100%埋まったのですが・・・・

今度は文字通り100%仕事に忙しくなってしまい、息子の送り迎えにも全く行けず(旦那が行ってくれています)、遊べる時間も平日は出発の準備でバタバタの朝のほんの少しと、夕食を食べた後で息子の就寝前のわずか30分程度になってしまいました。なんだか平日は会った気がしないくらい。週末はその分目いっぱい遊ぶんですが、今度は貴重な今しかないカワイイ2歳児とのふれあい時間があまりとれないことに不満が生まれ始めました。

悶々としていると今度は、私が2つ目の仕事を始めたと知った知り合いから「ちょっとうちの会社手伝ってもらえないかな」とお誘いをもらうことができました。しかも25%のスケジュールでいいという好条件!ほぼ即答でその仕事を受け、もう一つの仕事は事情を話して辞めることに決めました。これで平日の仕事スケジュールは75%稼働状態。このスケジュールになって約1か月経ちますが、今のところワーママとしての理想のワーク・ライフバランスにたどり着くことができたと感じています。

私の場合は、毎日する家事の少ないカナダ流の生活スタイルと、何より次から次に仕事に縁があったという幸運が重なって、短期間で実際にいろいろ試してみて理想のはたらき方を見つけることができました。短期間の、しかも必要としていた時期にこんなに仕事に縁があったのは本当にありがたいです。

平日75%仕事のスケジュールで、子育ても仕事も妥協しないバランス。これがカナダでワーママとして暮らす、今の私の私らしいはたらき方です。

THANK YOU FOR READING ☆ SEE YOU NEXT TIME

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