sakura*

21. 来世はねこになりたい / 思考回路の墓場

ワンシーン

人生にBGMをつけたら映画みたいなもの。

映画は好きですか。

わたしは自分の感覚が大好きで、言語化がひどく苦手だった。感覚を感覚のままにしておきたかった。どこが好きとか此処がいいとか言うよりも、「なんか好き」を抱きしめていたかった。

近頃はやっと感覚を感覚のまま地続きに言語化できるようになった気がしている。

映画を友達と見るようになったのは大学生になってから。大学生。思い返しても最高の日々

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夏への手紙

夏が来るたび記憶が蘇る。

頑なに長袖で通った学校、通学路ドキドキしながらさした日傘。

高校校舎チャペルセンターにてソファで昼寝、昼休みランチのお弁当も喉を通らないミーティング、ヒリヒリした室内の空気。

炎天下の街頭署名。拡声器で声を張る元安橋、チャペルとチャペルセンターをウィダーインゼリーくわえながら往復した夏休み。

引きこもった夏休みは実家の記憶、キンキンに冷えた部屋から廊下に出た時の生

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軽率に

Instagramの軽率に送れるハートが好きだった。

DMの右端、タップしたら絶妙なぴんくの♡が表示される。あれ、結構気に入ってたのになくなっちゃったなあ。

Instagramは実はヘビーユーザーで、Twitterと同時期つまり2013年ごろからやっているわけだけど。

昔はフィルターなんて今ほど充実してなかったから「なんかいい感じの写真が撮れる」アプリだった。

インスタ投稿した、ってツイー

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最近の話

自分の言葉を何人の人が使っているんだろう。

連日嫌なニュースばかり目について気が滅入る。放火事件、YouTuberの炎上商法、お笑い界のなんとやら、選挙投票率、いろんな人が口々に、口々に意見を述べる。

目に入るしわたしだって思うことがないわけじゃない。それでも、それでも口に出せないのは無関心だから、だけではないと思う。

こんな人がいるなんて、許せない、憎い、堪え難い、様々な感情がごちゃまぜ

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雨と記憶。

ボールペンで書き殴ったみたいな雨の日。

身体が大気中の水分を含んだみたいに重い。
インスタのストーリーを流し見する気すら起こらず、イヤホン越しの赤ちゃんの泣き声とか、瞬きするたびに主張する目の乾きとか、そういうのにぼんやり意識が向いて、とにかく身体が重たい。

体力がないんだと思う。
金曜日、朝6時まで働いた(働かされた)ツケがぐるぐるとまわっている。疲れたという言葉を体感している。

電車待ち

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いつかの日記

自分でつけた香水の匂いとか、素足でつっこんだパンプスの中の小指とか、手のひらに残ったワックスとか、変な癖のついた前髪とか、そういう全部を抱えて電車に乗る。

昨日最後に時計を見たのは1時過ぎ。講義は午後だしアラームをかけずに寝ても大丈夫か、と思って起きたら12時だった。よく寝るものだ。

結局食器を洗う暇なくばたばたと家を出る。この分だと4限は微妙に遅刻。生活をするのは難しい。

先日、後輩のライ

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