いつかの日記

自分でつけた香水の匂いとか、素足でつっこんだパンプスの中の小指とか、手のひらに残ったワックスとか、変な癖のついた前髪とか、そういう全部を抱えて電車に乗る。

昨日最後に時計を見たのは1時過ぎ。講義は午後だしアラームをかけずに寝ても大丈夫か、と思って起きたら12時だった。よく寝るものだ。

結局食器を洗う暇なくばたばたと家を出る。この分だと4限は微妙に遅刻。生活をするのは難しい。


先日、後輩のライブを見に行った。
正直まぶしくてびっくりした。わたしはこの中にいたのか。いざ離れてみると、ひどく遠くへ来たような感覚がする。

音楽。誰かと音楽をできる日が来るなんて高校生のわたしには信じられないだろう。実家で1人、弾き語りをしていた頃のわたしに、明るい未来があるのだと教えてあげたい。

同期と傘の中で話す。楽しい。
ちょっと贅沢をしてケーキと珈琲のセットを頼む。

それからバイトへ向かい、23時まで働く。
うん、この日はまずまずだった。はじめましての人もドリンクをくれたし、おそらくたくさん笑ってくれた。わたしが笑えば相手も笑うのだと、最近になって気づく。相手はいつでも鏡合わせだ。

駅まで歩く。
帰り道でgramのピンキーリングをなくして、人生のモチベーションが一気になくなった。

gramの指輪をなくすのは2回目だ。ああ、どうしてこうわたしは物を落とすのかと思いつつ探したけれど、夜道で小さな指輪など見つけられるはずもなく諦めた。

こうやって日記を書くのは、なにかを手のひらにとってまじまじと眺める時の感覚と似ている。

いろいろ言っている間も指先が熱を持つ。この前壊れたパンプスの代わりに足を突っ込んだこのパンプス、わたしの足と相性が悪いらしい。靴擦れと中途半端な絆創膏と熱。

頭の中でSex and the Cityのサラジェシカパーカーが言う。「この靴はね、すっごく足が痛いの!でもかわいいからお気に入り」そう、歩きやすいスニーカーよりもわたしは、かわいい靴が好きなことを思い出す。

それでも足が痛いことには変わりない。姉のために大学終わりに渋谷のタワレコまで行き、こんなに歩くならこの靴じゃなかった、などとぼやいても時すでにお寿司🍣

ふと、わたしのくだらない愚痴に付き合ってくれるのはいつからか女友達から男友達に移行していることに気づく。

先日5時間も話をしていたのも男友達だった。

そのうち、「女より男のほうが楽」とか言う女の仲間入りを果たしてしまうのかもしれない。自戒自戒。気をつけよう。

ここで、中高の友人を思い出す。彼女とは話ができるし女だ。よかった。

男だとか女だとか、あんまり言いたくないけれどそれでも世の中の多くは男女で恋愛をするし男と女の性差はどうしても存在しているし、などと心の中で言い訳をする。

思えば女子校のいいところは、みんなホモ・サピエンス同士の付き合いができていたところだ。「女」の役割を担う必要もなければその役に押し上げられることもない。

日記やら心の由無し事は 〜下書き・ためまくる・女〜 なのでどんどん溜まっていき、ただでさえわたしのnoteは思考の墓場なのに下書きはさらに墓場である。

ここらでひとまず供養その1。
ありがとうございました。

#日記 #フィクション日記




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sakura*

22. 来世はねこになりたい / 思考回路の墓場

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