櫻子

日々の心の揺れ動きをひっそり書き留めよう。

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戦争に絶望した、そのときに。

私にはウクライナ人の友人Liliyaがいる。 2022年2月24日 Liliyaが泣いている。Liliyaがボイスメッセージで私に助けを求めている。 Liliyaが涙を拭いて必死にSNSで発信をして戦っている。 だから、他人事じゃないし、私もできることは全部しようと決めた25日。 2月26日、渋谷ハチ公前のデモに参加し、その晩、在日ウクライナ大使館に募金した。2月28日、楽天の緊急支援募金にも全楽天ポイントを寄付した。毎日毎日欠かさずSNSでウクライナの情報を発信して、募

    • 平和のマーチを主催して、ご報告。

      2月24日(土)、平和のマーチが無事終わりました。  渋谷でJohn Lennonの「Give Peace a Chance」「Power to the people」とザ・フォーク・クルセダーズの「悲しくてやりきれない」を参加者と歌いながら行進する平和のマーチを主催しました。 当日の朝、音楽隊のみなさまと最終リハーサルに向かう電車の中で想いが溢れて涙が出てきた。リハーサル最中も「悲しくてやりきれない」を歌いながら、こっそり涙した。最後は始まりのスピーチのときに涙ぐんでし

      • イスラエル大使館前~ガザ停戦のデモで思うこと~

        11月4日 駐日イスラエル大使館前でのガザ地区停戦緊急行動のデモに参加した。約1600人がこのデモに参加したという。 不思議に思うことと怖いことがあった。 イスラエル大使館前でデモができなかった。 大使館へ続く道を数10名の警察がバリケードフェンスで封鎖していたので、大使館から50mの交差点で声を上げるしかなかった。十字路を隔たりながら、車の往来も多くスピーカーの声も聞き取りにくい、そんなやりづらい状況の中でデモは始まった。 それでも、団結の威力を見せようと参加した人たち

        • カーネーションの白、カサブランカの香り-祖母とのお別れ記録-

          3月12日 7:36祖母が亡くなった。 朝6時頃、父からの電話で起きる。 病院から「祖母の状態が良くない。病院に来てください」と連絡があったという。 20分後、父からまた電話があり、祖母の耳に携帯電話を当ててもらって、最後に話しかける。 7:47。母のLINEで祖母が亡くなったことを知る。 すぐ支度をして、キャリーを抱えて喪服を買いに行く。 喪服が思ったより高いことに驚き、東京で購入することを断念して、品川駅へ向かう。 一刻でも早く、地元愛知に帰りたくて、 予約していた

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        戦争に絶望した、そのときに。

          華金の夜に、同僚と「ちがい」について語る。

          金曜日。退勤後の20時から「ちがいと多様性」について考えるイベントが社内で開催されていたので、参加してみた。20人くらいのゆるっとしたオンラインの集まりだった。 セクシュアルマイノリティと、いわゆる世の中で呼ばれる同僚が自分の体験や思考を他の社員に共有してくれた。彼がシェアしてくれた「自分をうまく乗りこなし始められるようになった」という言葉がいいなと思った。 今までの悲しみ怒り諦めを全部ひっくるめて、そう言えるようになった彼が今ここに居てくれてよかったなと思った。思わず真

          華金の夜に、同僚と「ちがい」について語る。

          雑菌まみれの布巾から、選挙を考える。

          私は現在、年齢も職業もバラバラな5名の方とシェアハウスをしている。 まだ暮らし始めて1週間だけれど、とても興味深い出来事があったのでシェアをしてみようと思う。 シェアハウスを選んだ経緯もあれこれ、自分のこだわりがあるので、それはまた別の機会に共有しますね。 洗い終わったお皿をどうするか問題 唸るような猛暑が続く6月30日。 みんなが心地よく暮らせるように、シェアハウスの不定期住民会が開かれた。 生活の中で気になることや疑問に思っていることを共有し合って、一緒によりよく

          雑菌まみれの布巾から、選挙を考える。

          怒涛の中で、コップの水が溢れてる。

          6月はもともと忙しかった。6月末に社宅を追い出されるので、引っ越しの準備をしなきゃ。 仕事も23新卒の選考が落ち着き始めたと思ったら、24新卒のインターンを企画し始めなきゃ。 忙しいな。プライベートも仕事も踏ん張りどころの正念場だなと思っていた矢先に。 祖母が倒れた。 心原性脳塞栓症。 心臓でつくられた血の固まりが血流によって流れてきて、首の太い血管に詰まってしまったらしい。土曜日、すぐ飛行機で実家に戻り、病院へ会いに行った。 意識はあるのかないのか、時折痙攣する手

          怒涛の中で、コップの水が溢れてる。

          GWにあれこれ考えた、プチ決意を留めよう。

          働き始めてから、ゴールデンウィークのありがたみをより一層感じる。4月って何かとバタバタするし、余裕がないと思考停止してしまうのは私の悪い癖。その後に立ち止まってゆっくり思考する時間を享受できることがゴールデンウィークの醍醐味だよね。 4月28日は空港で仕事をして、退勤した瞬間に保安検査を通る。一刻でも早く地元に帰りたかったのだ。5月4日の朝一の新幹線で戻って来たから、6泊7日愛知でまったり、だらりと過ごしていた。 いつも帰る度に究極に満たされるこの感じ。帰りの新幹線は駅弁

          GWにあれこれ考えた、プチ決意を留めよう。

          いつも、離れると寂しくなるもんだ。

          2022年3月29日、部署異動前の最終出勤日。余韻に浸りたかったが、意外と予定が詰まっており、朝から忙しなく業務に取り組んでゆく。 新卒入社して3年間働いていた障害福祉の現場を離れることになる。2,3月頃から実感が湧いてきて寂しさを募らせていたが、最終日は気を引き締めないと涙が零れ落ちそうだ。 入社したときは正直自分の会社のサービスも福祉サービスもよく分かっていなかった。世界を変えたいという気持ちだけは一丁前にあって、「就労分野の対人支援なんだな」「困っている方の生の声を

          いつも、離れると寂しくなるもんだ。

          新年度、タイムカプセルに励まされて。

          2022年3月27日(日) 桜が七分に咲き、春の日差しが煌めく頃、 私は2016年大学生だった自分に励まされ、一歩大きく踏み出す勇気をもらい歩き出した。 心から尊敬する、人生の師匠のような教授が大学をご退官されるということで、私が大学時代に授業で得た気づきや大切にしたいことを記して提出した振り返りシートをいただいた。 一つ確かなことは、当時私の心に刺さっていた言葉は6年経った今も私の心に確実に響いているということ。4月から新しい部署へ異動することとなり、胸いっぱいの期待と

          新年度、タイムカプセルに励まされて。

          誕生日はどうしても涙脆くなる

          2度目のコロナ禍の誕生日。 去年は緊急事態宣言 今年は蔓延防止重点措置 こんな特別な状況での誕生日だけれど、 相変わらずみんなの暖かさに触れて、 ハッピーホルモンが分泌されて、 今日は世界がいつもより薔薇色に見える。 4月に入ってから誕生日の日まで そわそわするのは25歳で終わって、 昨年から噛み締めるように、 「新たな一歳ようこそ」と静かに迎え入れる感覚だ。 このタイミングで、 お世話になっているみなさんに 近況報告をさせてください。 仕事では障害者雇用に携わってい

          誕生日はどうしても涙脆くなる

          中国ハンセン病快復村で”社会への扉”が開き、みんなが歩き出すまで

          と笑いながら話してくれる。 広州の大学に通う中国人学生・ゴンゴン そして、大学の大先輩の原田燎太郎さん、彼の大家さんである麦先生。 そんな三人とゆっくり車で揺られて向かうのは、広州市内から車で1時間半かかる清远という田舎町。 2018年の蒸し暑い夏に、私たちはハンセン病の快復村を目指す。 ハンセン病は「らい菌」による感染で起こる病気で、手足などの末梢神経に異常が生じたり、皮膚がただれてくる。 指が曲がったままになったり、”熱い”や”痛い”を感じれなくなる。そのため

          中国ハンセン病快復村で”社会への扉”が開き、みんなが歩き出すまで