見出し画像

本日の一曲 vol.54 レディー・ガガ バッド・ロマンス (Lady Gaga: Bad Romance, 2009)

本日の一曲は、レディー・ガガさんのファースト・アルバム「ザ・フェイム(The Fame)」の後の新曲だった「バッド・ロマンス」です。先行した「ポーカー・フェイス(Poker Face)」と同一路線ですが、「パパラッチ(Paparazzi)」のドラマ仕立てを引き継いだビデオがとても意味深で強烈なものでした。彼女がパラノイア(妄想症)の影響のもとで制作したものだとのことです。

曲は、ドスンドスンというリズムで進みますが、レディ・ガガさんのつぶやきのような歌から叫びに至るクライマックス部分がとても印象的です。このあたりがバンド魂をくすぐったのか、ヘイルストーム(Halestorm)がカバーしています(2011)。ヘイルストームの「Love Bites」については、また日を改めてご紹介したいと思います。

ところで、レディー・ガガさんの奇妙な名前がクイーンのロジャー・テイラーさんの「RADIO GA GA(1984)」に由来していることは有名なエピソードです。クイーンは、4人のメンバーがそれぞれ曲を作るのですが、ドラマーのロジャー・テイラーさんが作曲した曲は、それまであまりシングルにはなっていなくて、この曲は2枚めのシングルにして大ヒットした曲でした。

レディー・ガガさんは、この後、女優としても活躍していますし、彼女のミュージック・ビデオには、ヒッチコック作品からの引用もたくさんあり、「バッド・ロマンス」の歌詞にも「Psycho(サイコ)」「Vertigo(めまい)」「Rear Window(裏窓)」と3つのヒッチコック映画の題名が引用されていることから、映画好きにとっても、彼女の活動は今後気になるところでしょう。

(by R)


読んでくださってありがとうございます!サポートしていただけるととても嬉しいです!